作品情報とキャストの紹介
「ジャッカル」などを手掛けたマイケル・ケイトン=ジョーンズ監督がロン・パールマンを主演に映画化した作品。
孤高の一匹狼として長年殺し屋を続けてきたアッシャーは古傷や年齢のこともあり、思うように体が動かなくなってきていました。
引退するのも時間の問題だと思うなか、いつもように仕事の依頼を受け狙撃しようとするが体調が悪くなって倒れ部屋の住人ソフィーに助けられます。徐々に心を通わせるようになるが彼女の背景には危険が迫っており最後の危険な仕事に挑む。
ネタバレあらすじ/殺し屋(2018)
ニューヨークで1人暮らしする孤高の伝説の殺し屋アッシャーはベッドフォード通りにあるクリーニング店を通じてアヴィからの私語を受けています。
長年続けてきたことで古傷も多く、痛みを酒で誤魔化してきた事もあり体には大きなダメージがあって思うようには動かなくなっていました。仕事もパートナーだったマリーナに助けられる事も多くなったのでそろそろ引退だと思います。
組織の一員だったラフィが家族も含めて消されてしまい復讐するための依頼が入り向かうが体調が悪くなって倒れてしまい部屋の住民ソフィーに助けられます。病院に行くと銃弾の欠片が体内に残っているため手術を勧められるが痛み止めだけもらって帰ります。
ターゲットの男を尾行し注射器を使って毒殺したアッシャーはワインと花を買ってソフィーを訪ね「お詫びだ」と渡すがターゲットの男が住んでいた部屋にはまだ人が住んでいると知ります。
翌日、スプリンターをまわすためにタバコの煙を吹きかけ傘を差して銃を手にします。しかしスプリンターが起動しなかったのでやり直そうとしたがタイミング悪く住民が出てきて気付かれてしまい取っ組み合いとなってしまいます。
なんとか任務を果たすが自分にはもうこの稼業は無理だと思います。
アッシャーは料理をしているとマリーナが訪ねてきます。寂しいだろうから相手をするようアヴィに言われたのだろうと気付くがソフィーが訪ねてきました。
マリーナは相手がいたのだと知り、気を遣ってレストランに行くと出て行きます。
ソフィーに女性の写真は誰かと聞かれ「人生の犠牲者だ」と答えました。(おそらく若いときに結婚した妻だと思われる)ソフィーは子どもの世話が出来なくて夫に捨てられ、バレエ教室をやりながら自分のことを覚えていない認知症のママの面倒を見ていました。
ソフィーは「少ないけど私も人生の写真を持っている」と告げます。
新しい任務を依頼されるが単独行動が専門だったのにグループの仕事でした。育てたウジエルから「どうしても援護が必要だ」と頼まれ仕方なく引き受けます。
腕が落ちていないか確認するため別荘に行きビール瓶をぶら下げて試してみると最初は外したがすぐに感覚を思い出しその後は百発百中でした。
帰宅するとソフィーが待っていました。ママの看病に疲れ愚痴を口にしてしまうと「迷惑かけて生きたくないから殺してくれ」と頼まれてしまうのです。すぐに謝罪すると「あなた誰」と聞かれるので複雑な心境になり自分の感情が分からなくなり落ち込んでいました。
アッシャーは話し相手になってあげるが自分は殺し屋なため「俺はいつでもできる」と口にすると冗談だと受け止めているソフィーは「笑えない」と言いました。
グループでの仕事は援護射撃したアッシャーのおかげでうまくいき新人は喜んで豪遊しウジエルからは感謝されます。
アッシャーはソフィーを訪ねると母親が自殺未遂したらしく慌てていたので同行して彼女の実家に向かいます。
母親はソフィーを見て「もうすぐ娘が来るから大丈夫」と言いました。
辛そうな母親を見ていられないソフィーは「本当に殺して楽になるならしてやりたい」と涙を流しました。アッシャーは部屋に入り眼鏡を外してあげてからクッションを手にして近付くと「アッシャー、ありがとう」と言われ止まります。
1回だけ挨拶しただけなのに名前を覚えていたので驚いていると、その姿を見たソフィーは「帰りましょう」と言い連れ出しました。
酒に酔ったソフィーは「酷いことを口にしてしまった」と落ち込んでいたのでアッシャーは最初からやり直そうと提案し自己紹介しました。
「請負業者って何を請け負うの?」と言われたアッシャーは咄嗟に思い付かずトイレに向かうといきなり男に襲われ返り討ちにします。
席に戻り「今すぐ店を出たい、君の部屋に行こう」と告げると口説かれていると勘違いしたソフィーは「何するの」と言いました。
アッシャーは正直に「トイレで男を消したから早くしないと警察がくる」を伝えると「寝るためなら何とでも言うのね」と受け入れられます。
結末と感想
今までバレたことがないのでいきなり襲われるのも初めてでした。グループでの仕事が影響しているはずだと思いクリーニング店に行くと「調べたら連絡する」と言われ出て行きます。
しかし荷物を届けにきた人がこちらを見ていることに気付き、危険を察知した時には遅く店は爆破されてしまいました。
ウジエルの家に駆け付けると死体を発見します。帰宅すると新人が「奴等に見付かった」と駆け込んできました。
家を誰にも教えていないのに「ウジエルから教えられた」と言ったのでアッシャーは「尾行されていないか」と聞いて油断させ撃ちます。
「誰の仕業だ」
グループでの仕事は組織を乗っ取るためにウジエルが仕組んだ事でありアヴィの報復だと知ります。
「ソフィーも始末しろ」と命じられている事を知ったアッシャーはすぐに駆け付けて男を射殺し彼女を連れて別荘に連れて行きます。
ソフィーは殺し屋だったのかと初めて気付き「なんで自分を連れて行くんだ」と訴えます。
「君の事を守れるのは俺しかいない」とアッシャーは答えるが人が接近しているのに気付き狙撃して始末すると自分とソフィーの写真を持っていました。
「必ず戻るから待っててくれ、君がいれば俺は生きていける」
アッシャーは組織のアジトに出向き足音だけを頼りに下の階から天井に向かって撃って始末していきます。ディナーの用意をしていたアヴィは驚いて動くことも出来なかったがジッとしている事に耐えられなくなり走って逃走します。
ソフィーと出会い初めて生き続けたいと思ったアッシャーは「殺しに来たんじゃない、命乞いに来た」と伝えます。抗争を終わらせなければならず話し合いで解決しようとしたが受け入れなかったのでアヴィを消しました。
別荘に戻るとソフィーはいませんでした。
家も引き払っておりバレエ教室を訪ねると「待ってた。でも隠れて暮らすのは嫌だ」とソフィーは言いました。
母親が亡くなった事を知ったアッシャーは「もう隠れる必要はない、不安の影はすべて消えたから一緒に未来を築ける」と伝えるが彼女は「一緒の未来はない」と言い去って行きました。
しかし別荘で暮らしていると「請負業者が必要なの」とソフィーがやってきました。
感想・最後は「どっちなのよ」とつっかかり後味悪かった。バレエ教室に迎えに行ったときに「待ってた」と口にしたんだからそこで受け入れてくださいよw
孤高でもないし伝説殺し屋でもなさそうな感じだった。ヨボヨボだし失敗だらけだし、援護するときは何回も目を離して薬を飲むし、笑わせるつもりならいいがそんな雰囲気ではなかった。
結末に向かって急に伝説の殺し屋らしく錯覚するから最初からやってよと思う。それに単独専門とか言いながらパートナーらしき人物がいるし、なんかどれをとっても説得力がなかった。何よりアッシャーとソフィーが惹かれ合う意味がちょっと分からなかった。ちょっと辛口になってしまいました。