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「流星の絆」ネタバレあらすじと感想結末(東野圭吾)両親を殺害された三兄妹は容疑者を追う

 

作品情報とキャストの紹介

代表作と言っても過言ではない東野圭吾さん原作・流星の絆

宮藤官九郎さん脚本でドラマ化されました。

映画化はされてませんがこの物語を映画という枠で納めるのは嫌な予感しかしない。

ドラマでは笑いが含まれていましたが原作を読んでいた私からするとちょっと残念、だって小学生の頃に両親が殺害され兄妹の絆だけを頼りに生きてきたのですから。

小学生の3兄妹は夜中に流星群を見るためこっそり外出するが帰宅すると両親が殺されていました。

いつまで立っても犯人逮捕には至らず絆だけで生きてきた兄妹!!

「誰も信用できない、自分たちで犯人見つけ出して絶対にぶっ殺そうな」

詐欺に手を染めていた兄妹だったが偶然にも父親が作っていたハヤシライスと同じ味を発見します。そこの洋食店経営者は小学生の時に家から出てくるところを目撃した人物だった!

兄妹はどうやって犯人だと証明するのか?またこの人物は本当に犯人なのか?

 

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「重要人物・キャスト」の後はネタバレになりますのでご注意ください

●有明功一 (二宮和也)

三兄妹の長男。詐欺の計画役。父親秘伝のハヤシライスレシピを大事に持っている。

●有明泰輔 (錦戸亮)

三兄妹の次男。犯人を目撃している。扮装を得意とする詐欺実行役。

●有明静奈 (戸田恵梨香)

嫡出で兄二人と血のつながりはない。美貌と演技力を武器にする詐欺実行役。

●戸神政幸 (柄本明)

大手洋食チェーン「とがみ亭」経営者。14年前に泰輔に目撃されていた男。三兄妹の両親が殺害された頃に店が繁盛して有名に。

●戸神行成 (要潤)

「とがみ亭」の専務で政幸の長男。詐欺のターゲットにされるが静奈が気になる存在に。

●萩村信二 (設楽統)

事件担当の刑事。14年経った今でも三兄妹を心配する

●柏原康孝 (三浦友和)

事件現場に最初に到着した刑事。部下の萩村と同様に三兄妹が心配

●有明幸博 (寺島進)

功一と泰輔の実父。洋食店「アリアケ」店主。ギャンブル好き。殺害される

●有明塔子 (りょう)

静奈の実母。静奈の父親であろう男から養育費を取るため籍は入れていない。殺害される。

 

東野圭吾・作品一覧はこちら

 

 

ネタバレあらすじ/流星の絆

「流星の絆」東野圭吾・大ヒット

 

14年前

小学生の三兄妹(功一、泰輔、静奈)。

功一と泰輔は父(幸博)の子供で静奈は母(塔子)の娘だが二人は結婚手続きをしていません。静奈の父親は認知しない変わりに金を支払っていたのでそれが目的だと考えられる。

三兄妹は夜中にペルセウス流星群を見るため家の窓から抜け出すが天候が悪く諦めて帰ると血まみれで死んでいる両親を発見します。

洋食店「アリアケ」の有明夫妻が刺殺され、柏原と萩原が捜査の担当となります。

有明家の物でない傘には指紋が検出されず泰輔の目撃情報で作成した似顔絵と似てる人も見付けられませんでした。幸博は金に困っていた事が分かるが引き出された200万の行方は不明でした。

「逃げてはいけない、誰も助けてはくれない、あの日に戻ってやり直そう」

 

現在

三人は詐欺行為を始めるようになっていたが冷静な功一は調子に乗っていると捕まるから次が最後だと決めます。
狙うは洋食チェーン店「とがみ亭」の御曹司・戸神行成!!

ワインの試飲会で偽名を使い浸入した高峰佐緒里(静奈)と春日井健一(泰輔)は、

戸神行成がいる事を確認するとわざと「とがみ亭」が美味しかった話をするが静奈が「ちょっとね・・・」と気になる事を言います

計算通り行成に話しかけられた静奈はもう一度お店に行き確認したいと告げ、一緒にいた泰輔は宝石会社の名刺を使いうまく挨拶をかわしました。

後日「とがみ亭」に行った静奈はうまく自分たちの計画通りに持ちこめたと思うが罪悪感を持ちます。そしてハヤシライスの試食会に誘われ次に会う約束ができたことを喜ぶが向かえに来てくれた泰輔が行成の父親・戸神政行を見て「目撃したのはあいつだ!間違いない」と言いました。

 

容疑者

「アリアケ」も洋食店で「とがみ亭」も洋食店・・・しかも元祖「とがみ亭」のハヤシライスは父親の味そっくりでした。

功一は父親のハヤシライスのレシピを持っており隠し味に浸かっている醤油を「とがみ亭」も仕入れていました。それだけでなく「とがみ亭」の一号店が流行り出したのは事件のあった直後からでした。

レシピを盗んだに違いない!!!

金に困っていた父親が金と交換でレシピを売ったのではないか・・・そして当時金に困っていた政行が両親を殺したのではないか。

 

証拠作り

行成は元祖とがみ亭のハヤシライスと味がそっくりなお店があった事を告げるとオープンが近いのにハヤシライスを止めるよう父親に言われてしまいます。

静奈は「友達の店」と説明していたので名前を聞かれ「矢崎静奈」と本名を名乗りちょっと嬉しい気分になります。

警察は不審車両の中にあったものを調べて見ると「祝アリアケ新装開店記念」と書かれている腕時計を発見します。

車の持主は不明だが品物を調べて行くとある店に突き当たるが昔は有名な「とがみ亭」の一号店だった事を知ります。同じ洋食店なのは偶然なのだろうかと捜査するがこれは功一が仕組んだ事でした。

静奈は戸神家の書庫にハヤシライスのレシピを差しこむ事に成功するが功一と泰輔は本気で行成を好きになってしまった静奈を心配します。

 

ドル建て債権詐欺で金を騙し取った高山久伸に目撃され静奈は捕まってしまうが行成に助けられます。

行成から告白される予感がしていた静奈は会わないように努力していたが彼はレシピを手にしており「あなたは一体、何者なんですか?」と聞かれます。

警察が訪ねてきて「アリアケ」という洋食店を知らないか父親が聞かれていたが静奈から聞いた友達の話と一致していたので偶然とは思えなかったのです。

静奈は正直にすべて話しました。

行成は静奈と初めて出会ったころに一緒にいた春日井から名刺を貰っていたので電話します。

行成は天体観測が趣味だった父親がペルセウス流星群の時にいなかった事を思い出しレシピは失敗に終わったがもう一度やらないかと話を持ち込みました。

それは父親の無実を早く証明したかったからです。

 

結末/流星の絆

政行のDNAを調べたいと警察が言っていたから髭ソリを渡しておいたよと行成は作戦のため何気なく政行に伝えます。

そして功一と泰輔はそれぞれ偽名を使い警察を装って戸神の家を訪ねます。

「14年前の殺人事件の現場に残されていた遺留品を調べ把手の部分に残されたDNAと政行のDNAが99.9%で一致しました」

 

そんな14年前の傘の事なんて覚えてないよ!」

 

驚いた行成は傘なんて一言も言っていないのでどうして傘だと分かったんだと責め、兄弟は有明の息子だと名乗り「おまえが殺したんだろ」と責めます。

前に訪ねてきた柏原と萩村を電話で呼びつけた政行は50万でレシピを買わないかと言われ受け取りに行っただけだと言いました。

 

政行は14年前、自分のビニール傘と間違えて持ち帰っておりその時の傘を今も持っていたので犯人の指紋があるだろうから調べてくれと言いました。

傘を持って署に戻ろうとする柏原に功一は話がしたいと呼びとめます。

あの日、誰よりも早く現場に駆け付けた柏原が傘を逆さに持ちゴルフの素振りをやっいたのを功一は見ていました。あんな事すると政行が持ってきた傘みたいに把手部分に細かい筋状の傷が入ると指摘します。

また現場に残された傘から指紋が出ないとおかしいのに検出されなかった。それを拭きとることが出来たのは自分の傘だと勘違いした犯人で誰よりも早く現場に行くことができた柏原しかいない。

 

間違いであってほしいと思いながら功一は「あんたが犯人なんだろう?」と告げると柏原は「いつか、こういう日が来ると思っていた」と言いました。

ヤクザに知り合いがいると言っていた柏原は借金を抱える幸博になんとかならないかと相談されました。

500万の借金のうち200万までしか用意できないと言われた柏原はノミ屋を摘発するからその200万を自分に貸して欲しいと頼んだが拒んだため殺してしまったといいました。

そして柏原は飛び降り自殺してしまいます。(ドラマでは生きて罪を償わせます)

遺書が残されており14年前の犯人は自分である事、そして功一達が警察の矛先を戸神に向けるために実行した事もすべて自分がやったと書かれていました。

柏原は手にした200万を子供の手術費として別れた妻に渡していました。

そんな金だから子供は助からなかったのだろうと思う泰輔は詐欺をしていたと自首する事を決めます。

功一は最初は宝石を買わせようとしていた事を行成に白状し弟と一緒に自首するから静奈の事を頼むとお願いしました。

招待状が届き静奈は訪ねると行成から指輪を渡されます。

それは騙して高値で買わせるはずのあの指輪でした(終)