中国ドラマ「大明皇妃」全話のネタバレあらすじ
15世紀に明朝を救った実在の皇后をモデルに中国演技派女優タン・ウェイが主演を務めた中国歴史ドラマで2019年に視聴率1位をたたき出した作品。
ネタバレあらすじ
第37話/灯台下暗し
高煦を捕らえた朱瞻基は「高燧はどうした」と聞かれ「二叔父上と違いとっくに投降している」と教えます。
「ただ生きるだけの暮らしをさせるなら殺せ」
高煦に言われた朱瞻基は「お祖父様と父上に殺すなと言われている、自害するというなら家系図から抹消する」とあざ笑います。
一方、階段で安歌に突き落とされた胡善祥(蔓茵)は従姉を殺したので罪を自らの子の命で償ったのだと受け止めます。
しかし姉である若徴が侍医に自分の命を優先的に助けさせたと聞き、我が子が皇太子となることに嫉妬したからだと取り乱します。
「辛い気持ちは分かるが階段から落ちた時に子は亡くなっていたんだ」と若徴は妹を抱き締めます。
胡善祥(蔓茵)は不吉な者だと疎外される可能性があるため誰にも明かせないと侍医を買収し偽の診療録を書かせます。
若徴は宣徳帝となった朱瞻基に皇后(胡善祥=蔓茵)は風邪を引いていると偽りを述べるが他の男の子をもうけると妹が言うので「守ってあげるから止めろ」と説得にかかります。
投降し謀反の首謀者としての罪を免れた高燧が訪ねてきて「靖難の遺児を赦免されましたが先々帝と共に靖難に加わった老将は不服に思い集会を開いて三営に反乱を口説いている」と言います。
朱瞻基は「民の暮らしを乱すことは許さぬ、挑発には決して乗らぬぞ」と下がらせるがその夜に会いに行き「罪名を与えず話を聞こう」と告げます。
高燧は帝位簒奪に加わった老臣で首謀は建文の叔母・慶成郡主と先々帝の娘で自分の妹の夫・遠容だと告げ、朱瞻基はすぐに捕らえ尋問を命じます。
第38話/身代わり
朱瞻基(宣徳帝)は詳しい高燧に宮中のことを教えてくれと告げると何者かが皇后(胡善祥=蔓茵)の寝宮に入っていったと告げられ刺客を捕らえよと命じます。
蔓茵が驚くなか若徴(皇妃)は、「身籠もっている皇后に何かあったらどう責任を取るのだ」と下がらせるが、朱瞻基がやってきて捜索し箱に男が入っているのを発見します。
これはどうゆうことかと朱瞻基は問い詰めると言葉を失う蔓茵だったが「私のです」と尚儀が現われました。
偽の診療録を渡された朱瞻基は蔓茵に禁足を命じ尚儀を捕らえるが、肝心な情報は何一つ教えてくれないのだなと告げ「手土産くらい用意して誠意を示せ」と高燧と言い放ちます。
若徴は捕らわれて牢獄されている尚儀に皇后に何か伝えることはあるかと訪ねると「私が罪を被れば免罪される。毒薬を持っている」と言われます。
尚儀は我が娘のように育てていた胡善祥が去ってから困惑して日々を送っていました。表情には出さぬものの、昔から宮中で彷徨って生きておりそんな中、布団に潜り込んでいた娘に胡善祥と名付け育てることに生き甲斐を持てていたのです。
胡善祥がいなくなってから自分が娘を支えなくてはと思っていたが自分が支えられていたのだと気付きました。
妹をそんな想いで支えてくれていた事に若徴はただただ頭を下げる事しか出来なかったが実の姉だと知った尚儀は心から寄り添ってくれる人がいるのだと笑みを浮かべました。
妹が精神的に病み薬も飲まなくなったので若徴は「これでは罪を被った尚儀の無駄死にじゃないか」と叱咤します。
交趾の逆賊の頭目はレロイだと報告を受ける朱瞻基は独立を認め友好関係を築いた方が良いかと訪ねると鄭和は返事します。
交趾を失ったら明は南洋からの退却を余儀なくされ太宗が苦心して作り上げた陸路と海路を放棄する事になるので朱瞻基は「朕の陸墓の建造費など今は必要ない」と国庫の問題を無くし「再び航海に出ろ」と鄭和に命じます。
鄭和は「ホルムズとも国交を結び南下してモザンビーク海峡へ、我が明の貿易や国防を盤石にします」と感謝します。
若徴は朱瞻基が機嫌が良い時に妹の禁足を解いて下さいと願い出ます。また禁足されている高煦に付き添っていた于謙は「おそらく殺されるだろうから娘を頼む」とお願いされ酒に酔っていたので適当に返事するが本当に託されたので戸惑います。
第39話/同志との別れ
若徴(皇妃)は宣徳帝(朱瞻基)を訪ね「皇后(胡善祥/蔓茵)は陛下に忠誠を誓いおば君には養育の恩があるので拒絶出来なかっただけですので禁足を解いてください」と願い出ます。
朱瞻基にとっては子が流れたのを隠されていたのが許せない事でありしばらく考えさせてくれと言います。
徐浜が鄭和が北京城を離れ航海に出るため同行したいと願い出ている事を知らされた若徴は「別れを告げよ」と言われ承諾します。
皇后が禁足を解かれて寵愛を受けたと知らされた若徴は徐浜が別れの挨拶に訪れたと知らされ通します。徐浜が陛下が崩御するまで戻らないと約束したと知り驚くが「陛下はお前を心から想っているし私がいたら陛下の心も安まらないし私の心も落ち着かない」と言われ悲しみをこらえて送り出しました。
朱高煦は絶食を決め込み屋敷にこもり荒れていました。また皇后(胡善祥/蔓茵)は母親代わりでもあった尚儀の亡骸が生き倒れた年老いた宦官たちと共に焼かれ肥料として売られた事に心痛めていました。
朱瞻基は皇妃(若徴)が身籠もっているのだから同じ目に遭わせないでよと皇太后に言われ初めて知り急いで会いに行きます。
高煦が絶食して四日目だと知った于謙や楊士奇たちは漢王(高煦)が陛下を矢面に立たせようとしていると気付くが策が思い付きません。
高煦と組む朝臣たちが朝廷で宣徳帝の高煦に対する処罰について批判する事態となり高煦が絶食している事を知らなかった朱瞻基は恥をかかせる気かと怒ります。
第40話/2つの生命
朱瞻基は漢府を訪れ「靖難の役や北伐で功績を立てたと史書にも記されている。こたびの謀反は史書には載せないし加担した者の名も伏せる。もう幕引きにしよう」と告げます。
食事を摂れば屋敷を用意し禁足を解くと告げると「葬儀の席で自分が言ったことは事実だったのか、違うなら二度と口にはしない。真相を知る事が出来れば死罪でも構わない」と言われます。
朱瞻基は永樂帝は帝位を高煦に譲ろうとしていたと正直に話し己の罪を認めてほしいとお願いしました。
その頃、皇后(胡善祥/蔓茵)は再び懐妊するが若微のおなかの子に祁鎮と名付けようと一家が楽しんでいたので嫉妬し姉妹の関係が気まずくなります。
朱高燧は高煦がオイラトのマフムードや靖難の遺児と結託していた事を暴きます。
朱瞻基は高燧の密偵はどれくらい巨大なのかと思うが、そこにマフムードが責めてきたと戦報が入り公主は国を守る死命なので祖父の意志を継いで初の親征を決意します。
そして皇后は懐妊中で国の母なので意に添わぬ者がいれば遠路なく文を送れと告げ、高煦の禁足を解き世に太平をもたらすことを己の務めにせよと命じました。