作品情報とキャストの紹介
清朝末期から中華民国初期に運送と護衛を行なう「鏢局」の鏢師として生き抜いた劉安順の姿を描いた中国アクション大河ドラマ。
清代末期、太谷鏢局の創設者・戴海臣の娘・戴戎の許嫁である優秀な鏢師・劉安順は後継者と目されていたが掟を守るがゆえ反感を買ってしまい追われる事になる。北京に移動し広順鏢局を開業するが余所者扱いされて仲間に入れてもらえないのでルートを開拓するためにやってきた土匪の女・路瑶婷の護衛を引き受ける。暗殺計画に巻き込まれ山猫に路瑶婷が拉致されてしまい救出するために革命派の要求に応じ様々な苦境に立たされるが義侠心と仲間の支えによって道を切り開いていく。
ネタバレあらすじ/鏢門
第28話/少年たちの弟子入り
暗殺を断念してからエルへの様子がおかしくなっていき趙秀は心配します。
佟哈からアドバイスを受けた趙秀はおもいきって鎧を燃やすが先祖代々の大事なものだった事から逆効果となって倒れてしまいます。
暴れるので劉安順が縛り付け、佟哈が見付けてきた史医師に診察してもらうと妄想障害だと言われます。史医師は「君の落ち込んだ顔を見ていると心が痛む」と趙秀を口説き観劇に誘って去って行きます。
強引な誘いに断れなかった趙秀は仕方なく向かいエルへが来てくれると思ったが一向に現われなかったので理由を作って帰ります。そして出て行こうとしたがエルへから「そなたが宝だ、妻になってくれ」と告白され涙を浮かべ喜びます。これはすべて佟哈が史医師に頼んで計画したことでした。
腰痛の陳は思うように仕事が出来ないので迷惑をかけたくなくて去ろうと決意するが劉安順をそれを察知して追いかけ「体が動かなくなったら鏢局で面倒見るから何も言うな」と連れて戻ります。
広順鏢局に馬奎の息子・馬彪を連れた戴海臣が面倒を見てくれとやってきます。心の重みを和らげるだろうと言われた劉安順は劉辰武を受け入れたこともあり従います。
~3年後、
二人は厳しい修練を重ね逞しく育ちます。
第29話/アヘン輸送の発覚
李希平は検問で二重底にアヘンを隠して護送しているのがバレて拘束され、黒幕の許旅団長は既に取り調べを受けていました。
戴海臣は普通の荷を依頼したいた主に賠償金を払って李希平を迎えに行きます。鏢門追放が掟ではあるが娘・戴戎のため、そして弟子への情から大鏢頭を解任し謹慎処分としました。
誰から見てもどうせ自分は劉安順より下だと李希平は酔い潰れると反省もしない夫を見て娘を連れて戴戎は出て行くが守れるのは自分しかいないのだと思います。
戴海臣はこれからの太谷鏢局の先行きを心配し広順鏢局との合併を決定します。夏老から呼ばれた劉安順は訪ねて行くと戴海臣と仲良く手合わせをしていたので笑みを浮かべます。
経営不振と後継者不在で心を痛めている師匠を見て劉安順は合併を承諾すると「杜からの依頼は自分も同行するからお前の弟子も連れて師弟三代で行なおう」と言われます。
その頃、高文彬の旅師団は路瑶婷に追撃され逃げていました。
第30話/一代の終焉
師弟三代で護送に出ていた劉安順だったが敗残兵と出くわします。
敗残兵は路宗山を殺害し仇討ちとして路瑶婷に追撃されていた高文彬でした。お宝は見逃せないと向かってきたので師匠の戴海臣は1人で多くの兵士を倒していくが高の銃弾に倒れます。
高は駆け付けた路瑶婷により射殺されました。
伝説の鏢師の葬儀は悲しみに包まれ多くの者が足を運んで涙し、洪憲皇帝・袁世凱陛下の代理の者も扁額を持ってやってきました。
鏢局が合併することを知らなかった李希平は師匠の遺志と言われても納得が出来ずに疑います。
劉安順は「次の総鏢頭だと自覚しながら何てことをしたんだ」と激怒し、李希平は信じないだろうから絶対に退くなと最期に師匠に言われていたので「祖師様の前で俺が戻ってきたら譲ると誓いを立てたはずだ」と言い放ちます。
また戴戎は父親から合併の話を聞いており「これは愛のムチだと告げたのにあなたは反省すらしなかった。これは鏢局を守るため」と伝えました。
不景気で票号をとじる事にした謝還は鏢局をたたむ前に銀貨10万元を北京まで護送してくれと落ち込む李希平に依頼します。
第31話/消えた護送隊
葬儀に参列していた路瑶婷は離れがたい想いを胸に去ろうとすると劉安順の母親から「必ず戻るのよ」と言われます。
謝還から最後の依頼を受けた李希平は家族を残し北京に向かいます。
路瑶婷は仇を討ったこと、そして暗がり峠を奪還した事を路宗山のお墓に報告します。父親との思い出を噛みしめお別れを告げると山猫から「命懸けで戦いそばにいたのに俺とは縁切りか」と言われます。
銃を突き付けられる路瑶婷は「撃たないなら行くわよ」と告げ去って行きます。
謝還が訪ねてきて「李希平に依頼した銀子が10日経っても届かない」と知らされた劉安順は軍閥だった場合、荷だけでなく人命も危ないので急いで護送隊を捜索します。
電報を受けた戴戎も駆け付け聞き込み調査しながら山に入っていくと多くの死体を発見するがその中に李希平はいませんでした。
一門の刀で斬られている事に気付いた劉安順は李希平の仕業だと分かり横領は掟により生かすことはできないと戴戎に告げます。
共に育った者、そして戴戎の夫を殺さなければならない劉安順は酒に溺れるのでした。