作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/如懿伝
第53話・甘言と苦言
多忙による疲れで乾隆帝は体調を崩します。
鹿血酒を出すよう言われた江侍医は効き目は増すが体への負担も大きいため処方を控えていたのだと説明するが疲労感が抜けないなら職を解くと言われてしまいます。
盗み聞きしていた太監の進忠は衛嬿婉に用意するよう伝えそれとなく陛下の耳に入れます。
乾隆帝は疲労感から解放したくて衛嬿婉がいる永寿宮を訪ねるようになります。
如懿(皇后)は太監たちの話を聞いて乾隆帝の様子がおかしいと知り長寿宮を訪ね陛下の過ちに加担するとは何事だと叱責します。
陛下に酔い冷ましを飲ませようとすると払われてしまい大罪を犯した妃嬪たちを処罰するどころか冷たい態度を取られてしまいます。
帰れと言われるが如懿は抗議するため跪くと最近体調が悪かった事もありフラフラして倒れてしまいます。
気にしていた乾隆帝は急いで飛び出し介抱すると懐妊していることが分かります。目覚めた如懿は懐妊していなければお怒りままでしたねと愚痴り江侍医の処方で徐々に治るはずだと告げます。
乾隆帝は自分に取り入ろうとした衛嬿婉をしばらく夜伽に選ばないと告げると嘉貴妃も懐妊して安定期に入ったと知り如懿から命じられていた経幡を免除させます。
そしてこれ以上、皇太后が間者を送れないようにするため秀女選抜にあたり他者の干渉は排除させるよう李玉に命じました。
第54話・皇子か公主か
乾隆帝は皇太后が関与していない新たな3人の秀女を迎えるが還暦祝いという事もありしっかりと孝行はします。
衛嬿婉は陛下に取り入ろうと鹿血酒を飲ませた事が広まっており新人にもい門前払いを受け蚊帳の外となってしまい耐える日々が続きます。
お腹が大きくなる如懿(皇后)は皇子でも公主でもどちらでも嬉しいが皇子なら用心が必要だと告げると江侍医から「辛いものが好きなら公主、酸っぱいものが好きなら皇子が生まれる」という言い伝えを聞かされます。
四川料理人を翊坤宮に招き辛いものを好んで食べるようになるが承恩公夫人(如懿の母)はあまりに辛いため咳き込んでしまいます。
嘉貴妃は11皇子を出産しわが子の4皇子も気に入られている事でこれで有利だと喜ぶが・・・
如懿はわざと辛いものを好み狙われないために公主だと思わせていたが夜中に酸っぱいものを常に食べておりその事を知っているのは容珮だけでした。
如懿は12皇子・永璂を出産し嫡子という事もあり完全に出し抜かれたと察知した嘉貴妃は第4皇子に命懸けで皇太子になるのだと奮起させます。
乾隆帝が皇子たちを連れて狩りに木蘭囲場に出掛けるので如懿は左遷されて2年経つ凌雲徹に会えるのを楽しみにしていました。
第55話・木蘭囲場の罠
乾隆帝は皇子たちを率いて木蘭囲場(皇室の狩り場)で獲物を追います。
見送るときに嘉貴妃が永珹(4皇子)を奮起させているのを見て愉妃は離れるなと永琪(5皇子)に眼で合図を送っていました。
乾隆帝は一番多く獲物を捕らえた者に褒美をやると奮い立たせます。
乾隆帝は野生の馬を発見し追うと林の中に仕掛けられた矢が飛んできて落馬してしまいます。察知していた凌雲徹は駆け付けて襲いかかる馬にロープを投げて止め、永琪が陛下の盾となります。永珹が矢を馬に放ったことで陛下は軽い傷で済みました。
話を聞いた如懿(皇后)は矢毒ではなかったし最初から仕留めるつもりがなかったのではないかと思い陛下の盾となった永琪に何でその場にいたのか聞くと永珹を追っていた事を知ります。
富察傅恒が刺客の死体を発見しこれで棚上げになると思った如懿は兄への嫉妬だと永琪が誤解されないように成り行きを見守ることにします。
凌雲徹は陛下を助けた功により御前二等侍衛に復職し永珹は嘉貴妃の計画通り信頼を得ることに成功しました。
寵愛を失っている衛嬿婉は凌雲徹の帰還を喜ぶが進忠に狙われるのではないかと心配します。
30歳になる凌雲徹は独り身であるため乾隆帝から満州鑲藍旗の出身で薩克達氏の娘・茂倩を紹介されます。衛嬿婉はご縁を賜っても自分の事を愛しているはずだと思い話しかけるが「陛下を選んだのはあなたです、役目があるので失礼」と去られてしまいます。
純貴妃が長子である永璋(3皇子)が爵位もないのに永珹が貝勒の爵位を与えられた事に不満を口にするので永璋が永珹や陛下を恨んでいると誤解されるから翊坤宮の外で話したらダメと如懿は忠告します。
第56話・公主の苦悩
乾隆帝は后妃嬪や皇太后を連れ避暑のために円明園で過ごします。
諴親王府から第10皇子(舒妃の子)が病のため侍医を派遣して欲しいと連絡が届き乾隆帝がまだ天象を気にしていたので如懿(皇后)は治るから思い詰めないで欲しいと伝えます。
金川と周辺部族が平定し残るは皇太后の娘(長公主)を嫁がせたジュンガルだけだったが内乱を起こした達瓦斉が長公主の夫を殺害し妻に迎えたいと要求してきました。
長公主の輿入れで戦を回避すべきという意見と夫を殺害したものに嫁がせるなんてもってのほかだという意見に大臣たちは別れます。
娘のことで身が切られる想いの皇太后は乾隆帝が会ってくれないので危篤の10皇子に会いたいと願う舒妃に長公主を連れ戻すよう陛下を説得したら願いを叶えてやると告げます。
舒妃からの説得や臣下たちと協議を重ねてもなかなか答えが出ない乾隆帝に二人目を身ごもる如懿は決定事項は大臣たちに話す前に皇太后に伝えるべきと伝えます。
10皇子を手元で育てるよう許可を得た舒妃は愉妃に馬車を準備してもらい諴親王府に向かいます。
乾隆帝は皇太后を訪ね水害により国庫に余裕がない事で戦は出来ないから不憫なのは百も承知だが嫁がせることにしたと伝えます。
皇太后は当然納得しないが出兵すれば軟禁されている長公主が始末されてしまうだけなのです。
乾隆帝は心を鬼にし「国を第一に考えるのが皇太后の務めです」と告げその場を後にします。
舒妃が円明園に戻ってきたので如懿は喜ぶが10皇子が昨夜に亡くなった事を知り言葉を失います。
乾隆18年・第10皇子逝去。
憔悴して閉じ籠もってしまった舒妃を心配し如懿は訪ね「端慧皇太子の陵墓に埋葬し郡王への追贈も決まったから陛下のために元気出して」と慰めます。