作品情報キャスト
アラン・ユーとチェン・ユーチーが共演した中国ラブ史劇。
雍帝の寵妃だった母親を殺され昭王に引き取られた景辞は仇の娘としてさらわれてきた赤子の命を救い風眠晩と名付けました。
共に育ち主従関係で両想いだったが風眠晩を守るために彼女を記憶喪失にさせ彼女の双子の妹である原清離と身分を入れ替える。原清離として本当の家に戻った風眠晩は婚約から逃げだし得意の武芸を活かし捕吏・原沁河として活躍を始めると景知晩と名乗る景辞が現われ2人は違う身分で再会する。二人は共に協力して大きな事件に立ち向かう・・
ネタバレあらすじ/両世歓
第34話・謀反
長楽公主は部屋に押し込められるとそこに軟禁されていた趙岩から「おそらく宮中で異変があったのだろう」と教えられます。
宮中の異変を察知した原夫人は襄州から亳王が戻るまでに数日はかかるので楊世厚(大将軍)に頼るため魏州に行くよう使いを出します。
雍帝を愛しても報われないと知りつつ原夫人は参内すると冷たくなった陛下を目にし手を握って涙を流します。そこに現われた鄴王から手を組まないかと誘われます。
「娘に文を送って景辞と慕北湮を都に呼べ、そうすれば原府の富貴を守ってやるし娘たちも傷付けない」
娘二人が幸せならそれでいいと思う原夫人は「あなたの母親は妓生でしょ。父親が皇帝だと誰が信じる?お前は捨て子だ」とあざ笑い自ら鄴王が手にする剣に向かっていきます。雍帝の手を握り静かに眠りに付きます。
鄴王は予定より早く戻ってきた亳王を背後から首を絞めて殺害します。
原夫人から文「魏州へ避難しろ」を受け取った風眠晩は景辞たちを心配するが慕北湮から「無能じゃないから異変にはすぐ気付くはずだ」と言われます。
慶王と一緒に都に向かう景辞は付小涵と密かに会い王宮が包囲され皇子や公主たちが軟禁されていると知ります。原夫人と亳王が亡き者にされたと知り我々を公然の場で殺害するわけないので弱々しい姿で戻り時機を待つべきだと話し合います。
一方、景辞を捜す知夏は左言希の墓を発見しやはり風眠晩は疫病神だと再び憎しみを抱くが刺客を目にし「前に若様に襲撃をかけた刺客だ」と阿黄に言われます。
風眠晩は慕北湮と魏州に向かうため荷造りを始めると刺客が来たと報告を受け逃げ出すが知夏が窮地に陥っていたので助けてやります。
憎まれ罵られるので風眠晩は先に行こうとすると「原夫人が景妃を殺したと決め付けているが刺客を送ったのは張賢妃だ」と慕北湮は言いました。それでも刺客が令牌を持っていたと言い張るので風眠晩は「刺客に己の令牌を持たせる馬鹿がどこにいるんだ」と言い放ちます。
原夫人は無実であり赤子を盗み母娘を引き離した自分が悪人なんだと過ちに気付いた知夏は景辞が都に戻ったというので阿黄に捜しに行くよう命じ再び現われた刺客を相手にして二人を逃がします。
知夏は敵の剣によって命を落とし、崖に追い詰められた風眠晩と慕北湮は二人で身を投げるが慕北湮が準備していたロープで助かります。
第35話・仇討ち
鄴王が偽の遺詔で皇帝に即位したので景辞は祝福の文を届け重い病にかかっているよう喬立を騙します。
復讐の機会をうかがっていた付小涵は今が好機だと毒を混入した薬湯を差し出し隠し持っていた剣で襲うが失敗に終わり命を落としてしまいます。
本物の愛だと思っていた鄴王はショックを受け落ち込みます。
付小涵が殺されたと趙岩から知らされた景辞は阿横を紀へ派遣します。
趙岩と慶王は朝議の場に新帝を呼び出し天に凶兆が現われている事を問題視します。
景辞は謁見を求めて現われ皇帝ではなく「鄴王殿下にご挨拶を」と頭を下げます。喬立たちが無礼だと激怒するなか景辞は亳王は回復を待って宮中に戻ってくると教えてやります。
幽閉されている雍帝を救うため付小涵が侵入した時に既に息を引き取っていたが雍帝は最期に手跡を遺していたのです。景辞は「鄴王が朕に背いた」という手跡を見せると慶王が剣を突き付けられ人質とされてしまったので代わりに人質となります。
喬立は外に飛び出し精鋭部隊を呼ぶために花火を打ち上げます。禁軍が押し寄せていると報告を受けた鄴王は勝利を確信するが魏州の兵を率いて駆け付けた慕北湮と風眠晩に一掃されていました。
風眠晩は喬立の姿を捕らえると迷いなく矢を放ち小鹿の仇を討ちました。
慕北湮と風眠晩が生きている事を知った鄴王は激しく動揺しあっという間に仲間は消され包囲されます。慶王は悔い改めよと訴えるが鄴王は最期は自分で決めると自らの胸に短刀を突き刺しました。
先帝の皇子で聡明な慶王に「帝位にお付き下さい」と景辞たちは跪くと重臣たちも同じように願いました。
紀から戻ってきた阿黄から本物の原清離の文を受け取った景辞は自分の予想は正しかったと思います。
それぞれの仇討ちが果たされ、これで終わったのかと迷いが生じるが「我々が幸せになるのを望んでいるはずだ」と皆が受け止めます。
最終回の36話・真の黒幕
端侯府で景辞と風眠晩は仲良くしていると「思った通りだ」と長楽公主と趙岩が訪ねてきます。
急ぎのようでもあるのかと訪ねると帝位についた慶王が二人の婚姻を許す勅命を授けてくれたのだと知って祝福の言葉を述べます。
また風眠晩と景辞の仲を認めた慕北湮も破談にしてやると訪ねてきたので景辞は温かいお茶でもてなすが昭州が攻め込んできたので参内せよと命令が届きます。
雍はすでに相州を奪われた後であり敵の陣営となっていました。
雍の内乱は治まったばかりであり、民を安らげるためには戦を避けるべきだと考え参内した景辞は自分が昭王に会うと願いでます。
体調が悪いと風眠晩がその場を離れると景辞は後を追えと新帝に背中を押され出ていきます。
景辞は不満そうな風眠晩に声をかけ、阿黄を紀にいる原清離のもとへ送った事を教えます。原清離は雁蓉を調べたと伝えると嫁ぎに行くときに同行していた侍女だと思い出します。
二人が記憶を失い何も覚えていないのは昭王に命じられた雁蓉の仕業であり、両脚のアキレス腱を斬ったのも風眠晩と同じ衣を着る雁蓉だが命じたのは鄴王でした。
風眠晩は「真相を知った時の昭王は何をするか分からない」と心配するが民のためにも自分も行くと伝えます。
相州に到着した景辞は謁見を願うと通され昭王と再会します。
「義父上と呼んでいたのに昭王と呼ぶとは余所余所しいな」
昭王の行いは生涯忘れないと伝えると「何を指すのだ」と聞かれ「例えば風眠晩に授けた酒や私がアキレス腱を斬られた事、そして母の形見の玉佩など」と囲碁を打ちながら話します。
「多くの命を奪った鄴王は黒幕ではなく、あなたが黒幕だ」
野心がなかった鄴王を唆したのも喬立を動かしたのも密かに野心を抱えた昭王だったのです。娘の王則笙を送り込んだのは皇子で争わせるためであり内乱の時に攻め入る口実を得るためです。
景辞は「江北の軍営にいる兵は慕北湮が率いており、大将軍の楊世厚も都に戻り復活した亳王も加わり新帝を守っている」と告げます。
「慕北湮はまだ若く経験不足、楊世厚が都に戻ってもほとんどの兵は魏州におり、亳王の兵は少数で脅威ではない」と昭王は勝ち誇ると景辞に同行していた者が「紀国と手を組み攻めるつもりね」と市女笠を外します。
昭王は「風眠晩か」と口にするが彼女は原清離であり本物の風眠晩も市女笠外して姿を見せます。
驚く昭王は「両国の決定に李源の許しなど必要ない」と言い放つが李源が国王を説き伏せ信仰していたので昭州の国境でのろしが上がっていました。
燕国に脅かされ続けている紀国は雍国を落としてもそのあと守るだけの余力がないので若き国王はあっさり諦めたのです。
「雍と紀が手を組めばどうなるかお分かりのはず、国を滅ぼす事を望んではいないでしょう」
昭王は撤退を命じ景辞と風眠晩は原清離を見送ります。そして永遠の愛を誓い合うのでした。