作品情報・キャスト
魂が入れ替わった姉妹と二人を愛してしまった皇弟の愛と復讐を描いた壮絶な宮中ラブ史劇
大楮・大蜀・南峪の三国に分かれ互いに勢力を競いあう龍騰大陸。大楮国皇后である姚莫心は何者かに毒を盛られ意識を失いそこにちょうど現れた妹の姚莫婉と魂が入れ替わってしまう。宮中では意識を失い身ごもっていた赤ん坊まで助からなかった姚莫心を想い皇帝・夜鸂奕は悲しみと憤りを隠せずにいた。姚莫心を愛する夜鴻奕の弟・夜君清は大蜀との戦いの末に兄に帰京を命じられるが何故か自分の名前を叫ぶ女性から助けを求められ・・・
全36話で紹介
ネタバレ感想/黄泉がえりの皇妃
第19話・暴かれた悪行
姚莫婉の寝殿に霊芝が埋められていることを予言した絶塵国師は宮中の西北にはびこる邪気や汚れがあると夜鴻奕に上奏します。
夜君清はそこには偏殿と安総管の練炭房があるはずと進言すると異常がないか調べよと夜鴻奕に命じられます。
兵を率いて押し掛け調査すると扱っている薬種が偽物でした。持ち込んだのは劉太監と李太監だと知ると安総管が拷問をかけていると知り急いで向かいます。
そこに夜鴻奕もやってくると安総管は薬種をすり替えた利を得た二人を独断で詮議したのは陛下を煩わせぬためだと弁明します。
夜鴻奕は俸禄を1年停止し棒打ち20回を安総管に命じその場を去ります。絶塵国師が宮中に来た狙いは自分たちを一掃させるためだと気付く麗妃(姚素鸞)は今のうちに善後策を講じるべきと告げます。
安総管は余罪が明るみに出ないように丹薬の実験台に使った宮女たちを全員口封じするが死体を始末しようとしたところ夜君清に捕らわれます。
夜君清は大理寺の李国富に取り調べを任せるのはどうかと進言すると夜鴻奕は張少卿に取り調べを命じ絶塵国師を大楮の国師としました。
天牢で厳しく取り調べを受ける安総管はどうせ死ぬなら道連れにしてやると思います。竇士明が横領した軍の黒火薬を丹薬づくりに使い、残りは竇士明が骨董品の売買に見せかけ売り払って利益を得ていたと証言します。
取引に関与した者の名前は帳簿に記してあり繋がっている官吏たちの名前もすべて白状します。
記録させた姚莫婉(皇貴妃)は今の証言はあなたが聞き出したことで自分はここにいなかったと張少卿に念を押します。
そして姚莫心の薬に何か盛ったはずだと訴えると皇家の子に血統の疑いがあってはならないと勅命を受けたのだと言われ、疑った通り堕胎を促す弣子膠は夜鴻奕の仕業だったかと悲しみます。
夜鴻奕は張少卿から供述書を受け取り姚府を捜索するよう命じるが姚香蘭が帳簿を隠したために証拠は何一つ出てきませんでした。
しかし綿衣と奔雷に調査を命じていた夜君清が黒火薬を密売した証拠を持ってきたため千面と張少卿に竇士明を捕らえるよう命じました。
夜君清は竇士明の汚職は明るみに出たが関わった高官と帳簿があれば死罪にできると思い頼むと姚府に侵入した綿衣はあっさりと見つけ張少卿に届けます。
竇士明と安総管は死罪に処されるが夜鴻奕はそのあと帳簿を燃やし次は許さないと告げます。
第20話・血の代償
竇士明が死罪になり、香蘭を宮中に呼びだした姚莫婉は小娘扱いされたが皇貴妃まで上り詰めたと挑発します。
「姚莫心も夜君清との仲を疑われたのだからもっと親密なお前を陛下が許すわけない。下品な女が産んだ姉妹なのだからふしだらで当然」
姚莫婉はちょうど姉上の名前がでたから聞くが安胎薬の中に酥清風を盛っただろうと詰め寄ります。竇士明が大蜀で入手しお前が麗妃に渡し安胎薬に入れさせたはず、認めなくても母親を殺した罪と私の子を殺した罪を償わせると言い放ちます。
目の前にいるのは姚莫心なんだと気付いた香蘭は恐れおののき自分一人でやったことだから娘・姚素鸞の命は助けてほしいと懇願し自死しました。
母親が目の前で自死し衝撃で寝込む姚素鸞だが夜鴻奕の子を身ごもっていることが発覚します。世継ぎを産み母親の願いでもある皇后になって姚莫婉を失脚させてやると目をぎらつかせます。
しかし伽をした日が皇后の誕辰だと知り縁起が悪いと心配します。
姚莫婉が香蘭に詰め寄って怒りをぶつけている会話を耳にしていた夜君清は復讐のために入内したのだと気付き綿衣を問い詰めて確認します。
夜君清は寝ているところを何者かに放火され命を狙われると里帰りして幽閉されていた淑妃はほっとけないと立ち上がり宮中に戻らせないなら自害すると父親を脅します。
第21話・執念の策謀
姚莫婉(皇貴妃)は身籠っている姚素鸞(麗妃)のために助産の経験がある宮女を付けるよう汀月に告げます。
すると淑妃が身重なら側仕えは慎重に自分で選ぶべきと横やりを入れてきます。皇貴妃のご厚意を無駄にするのかと采児は激怒するが懐妊した日が殺された皇后・姚莫心の誕辰であったことから姚素鸞は子を奪わないでと取り乱します。
乱心する姚素鸞を目にし驚く淑妃だがお腹の子に何かあれば後宮を仕切る姚莫婉がせ禁を負わされるはずと笑みを浮かべます。
夜君清の寝殿に刺客が現れ護衛を命じられていた千面が捕らえようとするが逃げられてしまいます。出火も強盗騒ぎも自分の命を誰かが狙っていると見せかけ夜鴻奕に圧力をかけて高宮から逃げる夜君清に策だと見抜いていた姚莫婉は捕らえられそうになっていたら邪魔するよう殷雪に命じていました。
姚莫婉は麗妃に贈るために如意を用意すると訪ねてきた淑妃から麒麟は子授けと永遠の福の象徴なので麒麟の台座を届けさせると言われます。
どうせ何か企んでいると疑う姚莫婉は汀月を呼び、内務府の倉庫にある台座に漆を上塗りさせるよう李総管に伝えさせます。補強と淑妃の裏をかくため念のため台座をすり替えておくのだと汀月に言います。
内務府から用意させるはずと呼んでいた淑妃は姚莫婉に届けたあと曼荼羅華の毒に浸けた台座を内部府にある物と取り替えるよう侍女に命じます。
姚素鸞の懐妊祝いが開かれると夜鴻奕は修繕が終わった永福宮に移り住むよう姚素鸞に告げます。感謝を伝える姚素鸞が帯がきつすぎるから一度退出すると言って失礼するとしばらくしてから淑妃が様子を見てくると出て行きます。
何もしなければお腹の子は殺されると淑妃に唆された姚素鸞は乱心し戻るや否や姚莫婉の首を絞めにかかります。急に暴れ出したのは毒が原因だと分かり調べると麒麟の台座に浸かっていたことが分かります。
李総管が皇貴妃が送った物だと口を滑らすと夜鴻奕から追及される姚莫婉は淑妃から届いたものだと告げます。すると淑妃は確かに届けたがそのあと姚莫婉が内務府の物と取り替えたのを見たと自慢げに言いました。
姚莫婉は、策略には恐れ入ったがひとつだけ手落ちがあると教えてやります。梅木苔を浸した水を用意させ淑妃の侍女に手を浸けるよう命じ赤く染まるのを皆に見てもらいます。
侍女が台座を取り替えたことが証明され夜鴻奕が淑妃の寝殿を調べさせると麒麟の台座と毒の粉末が発見されます。追い詰められた淑妃が姚莫婉を殺そうとしたので夜鴻奕は天牢に閉じ込め死罪を命じます。