作品概要/キャスト
ジュノ/2PMとイ・セヨン共演・第22代王イ・サンと女官の切ない愛を描く歴史ロマンス
朝鮮王朝21代国王英祖の孫イ・サンは悲劇的な事件で父を失い宮中で孤独に育ち宮女ドギムに想いを寄せる。数年後、成長したドギムは走っていたところ足を踏み外し世孫を巻き込み池に落ちてしまう。反省文を書くよう命じられ書庫を掃除していると中へ入ってきた世孫を司書と勘違いし無礼な態度で追い返してしまう。怒った世孫は何度も書き直しを命じると次第に距離を縮めていくが勢力争いが激しさを増し命を狙われる
イ・サン(ジュノ)ドギム(イ・セヨン)英祖(イ・ドクファ)ホン・ドンロ(カン・フン)ホン・インハン(チョ・ヒボン)ファワン翁主(ソ・ヒョリム)カン・テホ(オ・デファン)フギョム(クォン・ヒョンビン)など
全17話で紹介
ネタバレ感想/赤い袖先
15話・過ちの代償
ドギムは宮女たちが捕らわれている場所を推測し確かめに行くと都承旨ドンロに捕まってしまいます。
ドンロは元嬪は病死なのに殺されたはずと思い込み証拠がなければ作ればいいと「王妃が毒殺し医官に瘧疾と診断させた」と宮女たちに書かせようとしているのです。
従わない者は殺されドギムも筆を握らされ強引に書かされそうになったが「その手を離せ」と王様(正祖/サン)が現れます。
内禁衛将テホは宿衛兵を捕らえるよう命じドンロを連行します。
ギョンヒが無事だったので安堵するドギムは持っていけと「洪桂月伝」をサンに投げ渡されます。書を確認すると大妃様に宛てた文はありませんでした。
ドンロは妹の死因を調べるためと弁明するが証拠を捏造し王妃様を陥れるのが死因を証すことなのかと同徳会の者たちは呆れます。
「余は幾度となくそなたの過ちを許してきた。最後にチャンスを与えたがお前は過ちと分かっておきながら今回も許されると勘違いし事を起こした。余はそなたを許すと思うか?」
ドンロは必死に弁解するが「腹心ではなかった」というサンの言葉にショックを受け「生きる希望を失いました。死罪にしてください」とひれ伏します。
テホから「命だけは助けてほしい、王様も誰かが都承旨を救ってくれないかと望んでいるはず」と進言されたサンは言葉を失います。
サンはドンロの辞職を受け入れて奉朝賀(引退する官吏に与える名誉職)としたと朝議で重臣たちに告げます。
王様に呼ばれたドギムは謁見し「許しを請うつもりはありません。すべてご存じだったのでは?」と告げます。
サンは「全員助けるつもりで約束したのに余を信用せず朝鮮で王に立ち向かえる大妃様を頼ったのか?夜が明ける前に宮殿を出て二度と姿を見せるな」と言い放ちます。
ドギムはソ尚宮に暎嬪の遺品を託し王宮を出ていきます。翌日サンは出て行ったのか確かめに行くとドギムの部屋にあった暎嬪の遺品を手に取り禁書の切れ端を見つけます。
~1年後、市場でドンロに声を掛けられたドギムは王様が側室を迎え入れることを知らされます。
ドギムはチョンヨン公主に頼まれていた書を渡しに行くとサンがいるのに気付くが頭を下げて出て行きます。欺いたので許しを請うわけにはいかないと告げるがこれまで不自由なく暮らせていたのは王様の配慮があったからだと知り惨めになります。
サンは側室となる和嬪が王宮に入ったので会いに行くが内人としてドギムがいたので驚きます。翌朝、大妃様を訪ね追放した者を呼び戻したのは何故なのか責めるが私でも王様でもないと言われ母上かと気付きます。
ドギムは共寝の日取りを王様に伝えるよう和嬪に命じられるが王様が人払いをしたために尻尾を振ってきたのかと棒叩きに遭います。
サンは亡くなったドンロの遺書をテホに手渡され目を通すと幼いころに禁書を破って助けてくれたのはドンロではなくドギムだと知ります。
サンは和嬪を訪ね友の訃報を受けたばかりだから顔を見て帰ると告げます。そしてドギムに聞きたいことがあると告げると実家に行かせ翌朝には戻ると言われたので帰ろうとします。
しかし夜遅くに洗濯の音が聞こえてきたので掟に反すると叱責し見に行くと手が真っ赤にしたドギムがいました。特別に下された宮女に卑しい仕事をさせるとは何たる扱いをするんだと和嬪に激怒します。
「死んだ者はもとに元に戻れないが、生きてさえいれば戻れる。2人の関係はもう取り返しがつかないのか」
ドギムは返答に困っていると王様がその場を去ろうとしたので思わず袖を掴むと「会いたかった」と抱きしめられます。
16話・お前をもう手放さない
和嬪は夜遅くに大妃様を訪ね嫉妬からドギムはいつも王宮の外で男と密会していると告げます。
サンは兄の流刑を解くよう大妃に頼まれ御医を流刑地に差し向け診るよう命じたと告げます。老論派の長を都に戻せば志す蕩平(各党派から均等に人材を登用)を拒むはずと告げると兄の無事を祈ると言われます。
「王様に捧げた忠義を渡しに捧げよ。和嬪よりよい主になってやろう。王宮暮らしに耐えるためには友が必要」と大妃に言われたドギムは高貴な方の友など自分には分不相応だと告げます。
サンは和嬪のもとに向かうと大妃が来ていると言われるがドギムが私通を働いたとして尋問を受けていました。
ドギムは武官となった兄と会っていただけだが立場を案じて黙るしかありません。大妃から私通は死罪だと言われるが「私が差し出した手をつかみますか」と言われ断ります。
私情に駆られて掟に背きドギムを救えば王室に一生を捧げる宮女に顔向けできないと力強く言い放ちます。
ソ尚宮から報告を受けた恵慶宮が駆け付けドギムが会っていたのは兄であると告げます。ドギムの父は思悼世子に仕えた兵士で母上が養女としたのだと知るサンは何で弁解しなかったのだと聞きます。
和嬪が逆賊の子ならなおさら罰するべきと喚き出したのでサンは「余は思悼世子の子だ」と言い放ちます。
出て行くサンは「ドギムを和嬪に仕えさせるな、今夜ドギムを余の寝所へ」と命じるとソ尚宮は「はい・・・はい?」と返事をし喜びます。
大妃は二度と顔を見せるなと和嬪に言い放ちます。
ドギムは王様が決断なさったとソ尚宮に言われ湯浴みをしてサンのもとに向かいます。
「私より兄や友の方が大事なんだな。私はお前を何度も奪われそのたびに胸焦がれたが何も言えなかった。もう二度とお前を手放しはしないし決して奪わせぬ」
ドギムは明日には後悔するはず、王様は私を忘れるだけだが私はすべてを失うので手離してくださいと願うと「今夜拒むなら手離すが二度と会うことはない」と言われます。
ドギムは王様の手を握り口付けを交わします。
承恩尚宮となったドギムは暇なので今までと同じようにギョンヒ達と一緒に過ごします。
その夜、屋敷に戻るとサンが来ていたので「あの夜を後悔し足が遠のいていたのでは?」と聞くと「会いたかった、余計な心配をかけたようだ。愛する者は必ず守り抜く」と言われます。
ドギムは月のものがきていないので懐妊したかもしれないとギョンヒ達に告げると「王様は毎日訪ねてきているのに夜伽できないわね」と言われます。
今日は共に過ごせないと伝言を託すがサンが体調でも悪いのかと慌てて訪ねてきたので驚きます。
懐妊したドギムはギョンヒたちと王様がやってくるのを待っていたが「今日は行かれないうえ待たなくていい」とテホが伝えにきます。
ギョンヒたちはこんな時に来ないのかとテホを責めるなかソ尚宮がやってきて「お前は三カ月で解任したが王妃様はいまだに子を授かっていない、慰めに行くのも当然」と言います。
ドギムは王様は自分の夫ではなく王妃様の夫なんだと把握し眠りにはいるが夜中にサンがやってきたので驚きます。
「王子を産めば嬪になる、宜嬪と名付ける」
17話(最終話)・瞬間は永遠
1786年(正祖10年)、麻疹を患った文孝世子は看病のかいなく命を落としてしまいます。
宜嬪(ドギム)は一目でいいから世子に会わせてほしいと伝言を託すが懐妊中であったために看取ることが許されず悲しみにくれます。
サンは都で多くの者が命を落としているので一人でも多く救うため急いで手だてを探るよう重臣たちに命じます。
そして何も口にしない宜嬪を訪ね「いつまで悲しんでいるつもりだ、都で100人の子が亡くなっているんだ、悲しくとも毅然とした姿を見せよ」と叱責します。
ドギムは正一品の嬪になりたいと望んなことはない、我が子を失っても悲しむことも許されないのかと不満を口にします。
お腹の子を守るために食事を口にするドギムは友を呼べとソ尚宮に命じるとボギョンとギョンヒが何か隠していると察知します。ヨンヒが流産して投獄されていると知ったドギムは反対を押し切って向かい「子のことで頭がいっぱいで忘れていた」と涙を流し謝罪します。
サンから役人と私通して流産し宮女は皆知っているからそなたの友だろうが見過ごせないと言われ「王様は例外を認めないので救ってほしいとは請いませんでした。私の望みは1人になる事です」と告げます。
ヨンヒが亡くなりボギョンとギョンヒから慰められるドギムは王様も辛いのだと気付きます。
政務に追われるサンは流刑されたキム・グィジュが亡くなったと報告を受け大妃に知らせに行こうとしたが疲労で倒れてしまいます。
恵慶宮は何か出来ることはないかと心配して大妃様を訪ねると「妹である私ですら何もできぬのだ、喪服を着られず弔問にも行けない。王宮は華やかな牢獄だ」と言われます。
ドギムは疲労で倒れたサンを見舞うが心労が重なりお産をまえに倒れてしまいます。
目を覚ますドギムは看病してくれていたソ尚宮に「今すぐ王様に報告する」と言われるが「王様ではなくボギョンとギョンヒを呼んで」とお願いします。
王様に手を握られたドギムは「2人を呼べと言っただろう」とソ尚宮を叱ります。王様は守るべきものから逆に守ってもらえるが友は私しかいないのだと告げます。
「ただの女官だったらこんなことには・・・側室にしなければ・・」
サンに謝罪されるドギムは「まことに私を慈しみに?でしたら来世ではお見かけになっても通り過ぎてくださいませ、恨んでいるわけでも憎んでいるわけでもない、来世では望みどおりに生きたい」と願いします。
ドギムは涙をこぼしながら息を引き取るとサンは「悪かった、私を置いて逝くな」と涙を流し悲しみます。
新たな側室を迎えることになり宜嬪によく似た3人と対面するサンは御前をひっくり返し出て行きます。
そして宜嬪とは何一つ似ていない綏嬪を側室に選びました。ソ尚宮は王様は孤独で悲しんでおられるから守るようテホにお願いします。
義務を果たすために王としてサンはドギムを忘れる決意を固めます。
~
サンは90歳の老人から「4人の王が治める世を見てきたが今ほど太平な世はなかった」と言われます。
守御庁の従事官に1人空きがあるためサンは能力あるものを1人選ぶが宜嬪の甥ソン・グンミンだと知り禁衛営の従事官に任命します。
五日後は宜嬪の命日だと思い出し彼女が住んでいた屋敷に足を運ぶと何も変わっていませんでした。
提調尚宮となったギョンヒから「必ず再会すると約束したから1人ではありません、友は私を持っている」と言われたサンは「余の側室だ、私の女人だ、他の者には渡さぬ」と怒ります。
「宜嬪をお忘れかと思ってました。遺品は文孝世子が過ごされた東宮にあるのでお持ちします」
来世では無視するようドギムが口にしたのは強がらなければ耐えられないからだとギョンヒに言われるがドギムの本心をギョンヒから聞くのは我慢ならず下がれを命じます。
ドギムの遺品を手に取るサンはすべて自分との思い出の品であったため涙を流します。
「今なら分かる、そなたが恋しかった。共に過ごした日々もすべて。この手を二度と離さない」
ドギムと再会するサンはこれが過去でも夢でも構わない、この瞬間が永遠であることを願います
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