作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
19話・戦の犠牲になった皇子
趙恒(宋の第三皇帝・真宗)は澶淵に押し寄せる遼軍を退却させます。吉皇子を救出できなかったと将軍たちから謝罪され罪には問わないと告げるが皇子が盾にされていたのに勝手に敵に矢を放つよう命じた潘良に叱咤します。
寇準は他に方策がなかったし敵が退散したのは潘良の判断のおかげだと庇うと趙恒は命は助けるが軍での役職をすべて剥奪します。
遼の宰相・韓徳譲は補給路が断たれ食糧が三日分しかないため講和すべきと蕭皇太后に告げます。
講和のために訪れていた曹利用を呼んで撤兵の条件を協議し人質を解放すべきと蕭皇太后に訴えるがその前に陛下が殺してしまうと思い木易と王継忠(耶律顕忠)に送り届けるよう託します。
木易は鉄鏡長公主に何も言えず後ろ髪を引かれる思いで出て行きます。そして自分は天波楊府の4男・楊延輝だと李婉児に身分を明かしすぐに吉を連れて発ちます。
追手が現れると王継忠は先に行けと楊延輝に告げ立ち塞がり命を犠牲にして時間を稼ぎます。
鉄鏡長公主は韓徳譲と蕭皇太后の話を耳にし様子がおかしかった理由を悟り追いかけます。楊延輝は澶淵に到着すると鉄鏡長公主がやってきて説得されるが「来世で夫婦に、お戻りください」と告げ背を向けます。
楊延輝は弟の延昭と再会し、劉娥は李婉児と吉と再会し喜ぶが吉皇子に反応がないので困惑します。母が必ず守ると抱きしめるが看病の甲斐なく亡くなってしまいます。
蕭皇太后は和平のために交換した二人が戦の犠牲になってしまい悔やみます。関南を得るために45年も漢人と戦ってきた結末がこれかと嘆き講和を決意します。
曹利用から関南の領有権を放棄すれば宋は補償金を払うと言われるが関南奪還のために戦をしてきたので遼の民に合わせる顔がないと訴えます。すると宋と直接協議することを提案され受け入れます。
20話・先帝の遺勅
趙恒は講和のためにやってきた遼の宰相・韓徳譲と協議に入り両国が共助共存することが恒久的な解決策だと意見が一致します。
関南は漢人固有の領土であるために二度と手出ししてはいけないと忠告し蕭皇太后の要求通り歳幣として玉と絹をおくることで講和が成立します。
文伽凌が公主の顔を早く見せたいとやってきたので、趙恒は名を寿康とし抱きかかえます。
遼は撤退すると兵士たちは故郷にもどってきたと喜びます。
宋の後宮、もう貴妃になる事はないだろうと悟る潘玉姝は皇后(郭清漪)に拝謁すると斬りつけた事は恨まれてないようだと思います。
そこに陛下の勅令で劉娥が徳坤宮に入内されると報告が入ります。皇后は嬪妃しか入れない場所だと訴えると別の勅令で徳妃に封じられると知ります。
趙恒は凱旋するやいなや先帝の遺勅を盾に劉娥に入内は認められないと老臣たちから反対されます。和平のために皇子を差し出し戦で犠牲になったのに老臣たちの態度に頭に来た趙恒は剣を抜きます。
寇準は劉娥の功績を胸に刻み日を改めて協議するよう訴えます。
誓書を交わした曹利用が凱旋すると申し訳なさそうに遼の望みは毎年30万両だと言われるが停戦し講和できるなら上出来だと趙恒は告げます。
功績を称え寇準を宰相に、王旦を参知政事に、丁謂を三司使に、蘇義簡を枢密使に、曹利用を大理寺卿に、王欽若を資政殿大学士にそれぞれ封じます。
そして劉娥の入内を率先して反対されたことの報復として留守を守る努力を怠った罪で郭賢を3級降格し定州に流刑とします。
趙恒は吉の位牌を太廟に奉納しようとすると曹鑑たちに難癖をつけられます。寇準は先帝が劉娥の入内を禁じたのは口頭での命令であり劉娥が3年先帝の皇陵を守れば誠意は届くでしょうと進言を受け提言を受け入れます。
21話・嫉妬心を煽る
皇后・郭清漪と2皇子・趙佑から郭賢を許してくれと跪かれる趙恒は澶淵での戦いで功を挙げた劉娥を徳妃にしようとしたのに騒動を起こした罪は重いと告げます。
しかし反省しているようなので定州への流刑だけは免じてやると告げ趙佑の師となれと郭賢に命じます。
そして劉娥が3年皇陵で供養すれば入内と吉の位牌を太廟に祭ることを認めるんだなと寇準に念を押し異議を唱える臣下がいなかったので3年後に反対する者がいたら厳罰に処すと告げます。
李婉児は劉娥にお供することを志願し、趙恒は二人を皇陵へ送り出すと蘇義簡と杯を交わし一国の主が愛する妻子すら守れなかったと胸の内を話します。
趙恒は趙佑が成長しているので熱心に教育した郭賢を復職させます。寇準は軍高官の俸禄の減額と軍費の削減を提案すると西北と西南の地の安定を維持するには軍備の拡充が不可欠だと潘伯正は言います。
趙恒は寇準の提案に賛同すると潘伯正は王欽若を訪ね寇準への嫉妬心を煽って陥れる策を教えます。
「宰相・寇準 澶淵を席巻する 宋の再興、比類なき功臣」と屋敷の前で騒がれた寇準は功を喧伝していると陛下に誤解されてしまうため誰の差し金だと怒りをあらわにします。
潘玉姝は採血針が届いたので誰の血液を採取するのか聞くと陛下だといわれ驚きます。度重なる流産を案じて母親が神医に相談したと説明されるが陛下の血液を採るなんて露見したら死罪になるため動揺します。
針には麻酔が塗られており熟睡している時ならバレないと言われ震える手で何とか針を刺しました。
22話・一族の名誉挽回のため
趙恒と潘玉姝は血液の相性が悪く子をなしても出産はかなわないと知る潘伯正は一族の不幸だと愕然とします。潘玉姝は恋情を抱いていた鍾樵に馬の世話をさせて住ませ彼の子を産もうと決意します。
ようやく皇陵での暮らしにも慣れてきた劉娥と李婉児は疱瘡にかかって倒れていた青年(李載豊)を助けます。
嶺南の疱瘡が皇陵まで達していると劉娥から文を受け取る趙恒はすぐに向かおうとするが妃のために国を顧みぬなどもってのほかだと郭賢と曹鑑に阻止されます。
「思惑などお見通しだ、劉娥の参内を延ばすどころか会う事まで禁じるつもりか」と言い放ち護衛を伴い都を発ちます。
青年の看病をしていた李婉児は名前を聞いて弟だと分かり姉弟だという証を見せ再会を喜びます。
劉娥は天の導きだと喜ぶが郭賢と曹鑑が劉娥のことを完全に諦めさせるために刺客を送っており囲まれてしまいます。劉娥は狙いは自分だと悟り二人は関係ないと訴えるが駆け付けた趙恒によって助かります。
都に戻ろうと誘われるが陛下の信頼が損なわれると心配し留まると告げます。
刺客について調べるよう蘇義簡に命じ趙恒は戻ると潘玉姝の懐妊の知らせを受けます。潘玉姝を再び貴妃に、藩伯正を韓国公に、潘良を枢密副使に昇格させるよう命じ宴を開きます。
陵陽長公主との縁組を進められる藩良は思いが通じないのでお力添えを願うと陵陽が望まないのならやめておこうと言われてしまったので貴妃に目で合図するが無視されます。