作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
39話・消えた赤子
古希の祝いをしてもらっていた曹鑑は孔明灯を飛ばし火事を起こしてしまった冀王に自分が罪を被るから関与するなと告げ娘・思斉を託します。
孔明灯を利用して火事に関与していた藩良は騒動の中で李婉児(宸妃)の子が亡くなり皇太子を出産した劉娥(皇后)に付き添っていたのは瓔珞だけだったので不審に思います。
趙恒(宋の第三皇帝・真宗)は皇太子に受益と名付け先祖の太廟へ報告します。
劉娥は受益がまったく泣き止まないので李婉児のもとに連れて行くべきと思うが今は乱心しているから駄目だと趙恒に言われます。
王氏が訪ねると李婉児が机の脚にしがみついていたので声をかけると産屋で赤子を産んだはず、確かに鳴き声を聞いたと主張します。
李婉児が乱心して陛下に勝手に会いに行ったと知る劉娥は駆け付け「誰も責めてなんかない」と抱きしめ一緒に後宮に戻ります。
李載豊は姉がここまで取り乱すのはおかしいと思い謎を解明しようと掘り起こすと産着にくるまれた山猫だったので驚きます。人が山猫を産むわけないので姉上は何者かに陥れたのだと分かり汚名を注ぐため陛下に謁見願うがかないませんでした。
王氏は李婉児が宮中で受ける刺激を案じ李載豊に乱心する姉を連れて後宮を出るよう頼んでしまったことがあだとなってしまいます。劉娥は家族なんだから見捨てたくないと訴えるが子を奪ってしまったために心を痛め、騒ぎを恐れる趙恒は口を閉ざすしかありません。
趙恒は李載豊が調査していると蘇義簡に知らされ皇后に気付かれないように身柄を拘束しろと命じます。
40話・寿安公主の父親は?
藩良は真相究明していた李載豊が投獄されていると知り向かいます。
宮中では受益の百日の宴が開かれており大臣たちが集まります。憔悴する李婉児も姿を見せるなか蘇義簡は藩良の様子がおかしいので周囲を見渡すと李載豊がいるのを目にします。
受益が泣きだしてしまい誰があやしても泣き止まなかったが実の子とは知らない李婉児があやすと泣き止みます。蘇義簡は李載豊を捕らえて再び投獄し「何で宮中にいたんだ」と訴えるが藩良だなと訴え様子を見て確信します。
潘玉姝と藩良は皇太子誕生には裏にがあると疑います。皇后は流産する甘露を間違いなく飲んでいるし王氏、王氏の娘・瓔珞、董侍医しか関与していないので陛下も加担しているはずと思います。
瓔珞は母親が危篤だと知り急いで駆け付けると李婉児に申し訳の立たぬことをしたから天罰が下ったのだと言われます。皇宮の重大な秘密を知っているために狡猾な人間に利用されないよう言われ、「災いは不用意な発言が招く」と薬を渡されます。
劉娥は駆け付けると瓔珞が喉を潰す薬を飲んでおり「母親として子を守るための唯一の方法です」と王氏に言われます。なんでここまでと目に涙を浮かべる劉娥は瓔珞は妹だから全力で守ると告げると王氏は安心して旅立ちます。
劉娥は陛下に王氏が亡くなった事、そして瓔珞に喉を潰す薬を飲ませたことを報告します。手厚く弔い受益を瓔珞と共に育てたいと願うと許可を得られるが董侍医が年老いた身だから故郷に戻りたいとやってきます。
劉娥は命を狙われると察知し蘇義簡に守って送り届けるようお願いします。郊外で刺客に襲われる董一家を救った蘇義簡から陛下の仕業ではと聞かれるが趙恒は解放させてあげただけで刺客の狙いは董侍医の命ではなく証言を引き出そうとしたのだろうと告げます。
また自分に甘露を与えた女性の一家が消されていたと報告を受け流産したのも仕組まれていたんだと知ります。
禁軍の兵士で藩家に仕えていた鍾樵の家族から捜索願が出されます。劉娥は鍾樵は指が6本あると知り寿安公主の手の傷を目にしていたので公主の父親ではないかと勘が働きます。
潘玉姝は王氏が亡くなり淑妃に昇格した瓔珞が口が利けなくなり董侍医が隠居したので李婉児の子を奪った藩良の疑いは本当かもしれないと思います。しかしその場合は陛下が加担していたはずと気付き恐れるが劉娥がやってきて寿安の父親について咎められます。
劉娥は陛下を傷付けないためにも悔い改めるなら内密に処理しようとしていたが曹利用の調べは早く報告を受けた趙恒がすさまじい形相で押し掛けてきました。
41話・潘家滅びる
趙恒に命じられた蘇義簡と曹利用は禁軍を率いて藩の屋敷を包囲します。
藩良は誰にも屈しないと賛同する配下を集め戦う気でいたが父・潘伯正から陛下が先手を打った以上防衛策も講じているはずと止められます。
「太祖に仕えて天下統一を支え数々の戦功を挙げ高い官位と重職も得て英華に築いた、我々に惨めな死が待っていようと誇り高く受け入れよ」
藩良は泣きながら武器を投げ捨て父と共に投降し投獄されます。
劉娥は潘玉姝の不義密通をいつから知っていたのだと趙恒に聞かれ寿安の手の痣を見て不審に思っていたが曹利用の報告を聞いて疑いをもったと告げます。
寿安のために内々に処理しようとしていた事で朕の心を無視して同情するのかと責められるが幼い寿安が1人で禁足されているので心配で押し掛けます。
藩父子が潘玉姝の不義について認めただけでなく潘良が皇子殺害を犯したと報告を受けた趙恒は敗北しか知らない藩良に会いに行きます。
後宮を牛耳り国を乗っ取っろうとした罪は重いと訴えると国中に噂は広まっているし一矢報いることができた、皇太子の出自には裏があると言われ一族ごと葬るしかないと思います。
そして潘父子の処刑、男子は辺境での兵役、女子は流刑を命じます。毒酒を賜る潘玉姝は劉娥が寿安を連れてきてくれたので遠くに旅立つと別れを告げ皇后に娘を託します。
劉娥は陛下が藩家を取り潰したので寿安を助けるために宮中から送り出しだします。
42話・10年後
投獄されていた李婉児(宸妃)の弟・李載豊は蘇義簡に金を渡され都を出るよう言われます。
姉の潔白を証明すると言い放つが宮中での李婉児の身が危険だと思わないのか、噂が消えれば穏やかに暮らせるが噂が広まれば陛下は手を下すだろうと言われ従います。
趙恒が藩家の取り潰しを決意したのは皇太子暗殺に関与していたからだと蘇義簡に教えられた劉娥は陛下を訪ねます。劉娥が流産したのは自分の言葉で傷付けた事が原因だと思っていた趙恒は国を守るためには計り知れぬ苦労が必要だと告げると尽力すると劉娥も決意します。
~10年後、
受益(皇太子)がすくすく成長するなか趙恒は落馬してしまうほど体が衰えていました。
タングートから飢饉が起きているため食糧100万石を借り受けたいと親書を受け取る趙恒は食糧をかすめ取る口実ではないかと思うが干魃に遭う江南も飢饉に見舞われることが予想されます。
劉娥は趙恒がひどい頭痛に見舞われるなか重臣たちと話し合っていると知り庶民の料理を運ぶと意図を察した趙恒は宮中及び官府の者は宴会を慎むよう命じます。
劉娥は占城稲という稲を紹介し飢餓の解決策を示すと、お粥には皇后の思惑が込められていたかと寇準に言われます。
臣下たちが難儀した問題を解決したのに后妃が政治に口出ししてはならないと寇準が言い出したので趙恒は国母として救済策を考えるのは当然であり参政などしていないと訴えます。
王欽若は皇太子の補佐役に寇準が指名されれば敵対していた我々は朝廷での立場を失われると丁謂に告げます。