中国時代劇「清越坊の女たち」
乾隆帝の時代を舞台に伝統織物・緙絲の職人たちにスポットを当てた中国大河ドラマ
幼くして両親を亡くし江南きっての織物名家・任家を頼った沈翠喜は、
技術を受け継くと任雪堂と結婚し織物工房・清越坊を切り盛りしていました。
しかし、任雪堂は名家の令嬢で官妓に身を落とした曽宝琴を愛し続け子供を作ると汚職官僚の不正事件に巻き込まれ行方不明に・・・。
任家を守るため曽宝琴が産んだ秀山を引き取り女主人として汚職官僚と闘う道を選ぶが余命わずかな青年・魏良弓と出会うと・・・
オリジナル全40話(テレビ放送だと35話)で紹介します。
ネタバレ私感/清越坊の女たち
17話・一場の夢
沈翠喜は目に涙を浮かべ木彫りの人形を手に魏良弓に寄り添い互いの想いを確かめ合うと彼の残りの人生を共に過ごすと誓い合います。
曽宝琴に感謝し魏良弓はどんな子だったのか聞くと年取った父親と侍女の間に不吉な子と言われ誕生したことを知ります。生後100日で父親は亡くなり母親と共に6年間離れに閉じ込められて育ち、掟があるために魏良弓は学校へと行くが帰ると母親の姿はありませんでした。
魏良弓は幼いころから頭がよく母親が嫡母によって行院に売られた事をすぐに知りました。放浪の旅に出ると魏家に戻ることなく母親を捜し続けたが首を吊って亡くなってしまい、行院に閉じ込められた過去をもつ曽宝琴は男の寵愛を得るために、生きるために争いを繰り広げるのだと言います。
沈翠喜と曽宝琴は互いに生き生きとした姿を見たいし争いたくないと意見が一致します。
任家を見張っていた丁栄は沈翠喜が魏良弓に会いに行ったのを目撃していたが一度裏切っているために李昭に報告するのを悩みます。巧児は様子がおかしい事に気付き何があったのか話すよう訴えると夫が任家を見張っていた事を知ります。
何があっても付いていくから道を誤るなと巧児に説得される丁栄だったが李昭が別の者にも監視を命じていたために連行され板打ちの罰を受けます。
李照は姦通の罪で沈翠喜を追い込もうと企むが反撃を受けないためには現場を押さる必要があると思います。
魏良弓は秀山のために戻ると林舒芳とは何もない、2人が末永く幸せになれるよう願っていると任如風に告げます。
奥様と教育係の禁断の恋物語「繍荷包」が蘇州で広まります。
18話・異常な奴
恋物語が蘇州で広まる中、李昭が魏良弓のお見舞いにやってきます。探りに来たのだと瞬時に察する曽宝琴は「秀山が連れ戻し任家に戻りました」と告げます。
幼子にそんな行動力があるのかと疑われ、魏良弓の病が重いことを知り沈翠喜に泣いて頼んだらしいと誤魔化します。お茶を差し出すと恋物語の話をしてきたので過去の件から魏良弓が嫡母である女主人に恋するわけないでしょうと告げます。
生糸の値が上がらず不満を抱く糸卸は恋物語の噂の真相を尋ねるため組合へ押しかけてきます。林舒芳は奥様が風紀を乱しているのを誰が目撃したんだと訴えると任如風は講談師の与太話で汚名を着せるのかと言い放ちます。
林舒芳は巧児が様子をうかがっていたので声をかけると講談を読ませていたのは丁栄だと教えてくれます。
任如風が講談師を捕らえるなか、沈翠喜は長老衆たちが魏良弓のもとへ行ったと報告を受け押し掛けると噂は任家全体の体面に関わると言われます。
沈翠喜の部屋を訪ねる林舒芳たちは丁栄がいたので驚くと男物の履物が置いてあることに気付きます。巧児が道を誤ったとがっかりするなか任如風は胸蔵を掴んで丁栄を外に引っ張り出します。
沈翠喜を捜すと長老衆たちが任家から去るよう魏良弓にお願いしていたので、ただのでっち上げだと告げます。
講談師は丁栄に頼まれたと白状し、林舒芳は丁栄が奥様の部屋に侵入して履物を置いていた告げます。この期に及んで丁栄が自分を売ったのかと巧児を責め立てたので沈翠喜は利口ぶって私の名誉を汚すなと怒ります。
しかし、魏良弓が恋仲だったのなら命を絶つと言い出したので沈翠喜が動揺するなか、巧児から別れると言われた丁栄は盗んでいた男物の衣を出します。
沈翠喜が魏良弓のために作っていた衣だが林舒芳が守るために自分が作ったものだと言い放ちます。巧児はお世話になって恩がある沈翠喜を陥れるような人を何で好きになったのかと泣き叫ぶと、出血を起こし胎児と共に亡くなってしまいます。
19話・任家の反撃
巧児が亡くなってしまい皆が軽蔑な目で丁栄に訴えその場を去ります。林舒芳は「現世でも来世でも会いたくない」と巧児の最期の言葉を丁栄に言い放ちます。
遺体と対面し丁栄が泣き崩れるなか、任如風は林舒芳が衆目の前で魏良弓との縁談が進んでいたと口にしてしまったために母・陳暁紅から求婚してもいいけど嵐が静まってからだと忠告されます。
承諾する任如風だったが林舒芳に婚約衣装の衣を届けに行くと縁談はなかったことにと言われてしまいます。
沈翠喜は林舒芳が縁談を破談にしたので自分のせいだと胸を痛めます。任如風は婚約を破棄され苛立つと街で丁栄と出くわしたために受けた恩を仇で返すクズ野郎だと暴行をくわえます。
曽宝琴は李昭が訪ねてきたので恋物語の噂はあなたが流したのでしょうと訴えます。織造局が資金難であるために曽家が何で没落したのかを思い出させ悪事から手を引いた方が身のためだと忠告します。
仕官すると人は変わるもんだと思う曽宝琴は反省しないならすぐに行動に出るはずと心配し任家を訪ねます。
李昭はおそらく手を引かないだろうから朝廷の動静を記録した邸報を読み対策を練ろうと沈翠喜に告げます。
戸部が数か月後に監査に来るために沈翠喜は知府を訪ね、張颷が戻るらしいから運河の見回りを強化するべきと曹文彬に進言します。
曹文彬は承諾するが任家を潰すために張颷を捜しているのに何で沈翠喜の方が動向に詳しいのだと部下を叱責します。
20話・一度しかない春に散る
李昭は丁栄を呼びつけ数年前から買いだめしていた生糸の保管庫に案内します。高値で売ろうとしていたが沈翠喜が組合を立ち上げたために貯蔵しているのだと告げ、南洋に売りつけ先を持つ買い手を見つけたから交渉しろと命じます。
海禁令に背けば死罪であるが丁栄は引き受け取引を始めるが官兵がやってきたので逃げ出します。
曹文彬は沈翠喜が見回らせたのは訳があるはずと考えると密売人が己の敵なのではないかと部下に言われます。失脚させたい李昭が関与しているのかと気付き証拠さえ押さえれば褒美を取らせると告げます。
逃げ帰ってきた丁栄に報告を受けた李昭は曹文彬の後ろ盾である両江総督のもとへ向かい釘をさすよう頼むために向かいます。
李昭の動きを監視していた沈翠喜は罪証を携えた使いが江寧に着くから役所が李昭の悪事を知るのも時間の問題だと魏良弓に告げます。
魏良弓と穏やかに暮らす沈翠喜は今この瞬間を大事に日々を送るが鴛鴦の刺繍の完成間近に突然糸が切れます。