中国時代劇「清越坊の女たち」
乾隆帝の時代を舞台に伝統織物・緙絲の職人たちにスポットを当てた中国大河ドラマ
幼くして両親を亡くし江南きっての織物名家・任家を頼った沈翠喜は、
技術を受け継くと任雪堂と結婚し織物工房・清越坊を切り盛りしていました。
しかし、任雪堂は名家の令嬢で官妓に身を落とした曽宝琴を愛し続け子供を作ると汚職官僚の不正事件に巻き込まれ行方不明に・・・。
任家を守るため曽宝琴が産んだ秀山を引き取り女主人として汚職官僚と闘う道を選ぶが余命わずかな青年・魏良弓と出会うと・・・
オリジナル全40話(テレビ放送だと35話)で紹介します。
ネタバレ私感/清越坊の女たち
25話・若女将の覚悟
李昭が倉庫を燃やして証拠隠滅を謀ったことで任家が狙われると警戒する沈翠喜はやたら静かなので胸騒ぎを覚えます。
林舒芳と任如風が相思相愛での結婚なので華々しく祝うために準備し、曽宝琴や陳暁紅たちと待ち遠しく待ちます。しかし、蘇州中の民たちに祝福され町を回る任如風と林舒芳だったがいきなり役人たちが押し寄せ、海賊に兄の殺人を依頼した濡れ衣で任如風が連行されてしまいます。
林舒芳が駆け込んできて事態を把握する沈翠喜は動揺していると、大勢の前で捕らえるよう曹文彬が企んだと曽宝琴は言います。
曹文彬は張颷が白状したんだから認めろと任如風に拷問をくわえ、沈翠喜は任家や清越坊を林舒芳に託し任如風の冤罪を晴らすために曹文彬に会いに行くが門前払いされます。
若奥様となる林舒芳は俸禄を配るが当主を詮索する人や任如風が人殺しをしたとヒソヒソ話する者は皆の前で契約を打ち切ります。しかし長年の功労者であるため追い出すようなことはするなと密かに命じ清越坊を休業させます。
緙絲の技法を手に入れたい李昭は曹文彬を訪ね任如風が人を殺すわけないだろうと言い放ちます。事実などどうでもよく有力者たちの不満を仰ぎ法廷で裁くためと言われるが沈翠喜が死んだらどうするんだと愕然とします。
李昭は丁栄を呼び、曹文彬は沈翠喜を裁こうとしているが任如風を助けたいから協力したいと沈翠喜に伝えるよう命じます。
沈翠喜は理由もなく親切にするような奴に頼みたくないが任如風は無実であるため命を守るために「三日以内に釈放させたら十二水図の技法を渡してやる」と伝えさせます。
26話・必ず生きる
皆から法廷に行けば狙われて死んでしまうと心配される沈翠喜だが自分がいかなければ任如風が危ういと思います。
蘇州府署に沈翠喜は向かうと曽宝琴から絶対に生きろと曽宝琴に言われます。
曹文彬は正直に話さなければ死罪だと言い放つと張颷は任如風が任雪堂を殺すよう依頼してきたのは沈翠喜と私通していたからだと言います。
デタラメなことを言うなと激怒する任如風は殴りかかった事で牢に戻され、沈翠喜は密通の証拠などどこにあるんだと言い放つと杖刑を命じられます。
そこに曹文彬の妻が「名節を汚し辱めを受けたまま生きるより死んで潔白を証明する方がいい」と棺を運んで現れます。
姉さんと曽宝琴の叫び声を耳にした沈翠喜は他人に死を迫るな、生きる方が大事だと言い放ちます。
長老衆は辱めを受け名誉も失墜したから任家の全財産を一族の物とすると宣言し秀山以外の者は出て行くよう促します。何て酷い奴等だと林舒芳たちが軽蔑するなか曽宝琴が婚礼衣装に身を包んでやってきます。
後継ぎである秀山はまだ幼く母親の世話が必要だと訴えるとこれから大難に立ち向かう仁義があるとして受け入れられます。
しかし、曹文彬の命で家が差し押さえられてしまい曽宝琴は没落した時のことを思い出します。任雪堂の妻である自分が誰よりも下手人を捕まえたいのだと正論をぶつけ大事な倉庫を守ります。
27話・直訴の太鼓
曽宝琴は簪を自分の喉に突き付け任家の家財を守るとすると駆け付けた李昭に止められます。
李昭は曹文彬を訪ね、任家の女主人は自分の師妹であり任雪堂は親友だったことを告げ、捜索に乗じて財産を奪っていると噂されぬよう織造局の者がこれからは同行すると言い放ちます。
しかし、私は財産、お前は緙絲の偽造を得れば公平だと言われ、生糸密売の濡れ衣を着せ任家の家財を持ち出すと曽宝琴に頬を打たれます。
投獄されている沈翠喜は張颷が供述して証拠もある以上仕方ないのだと曹文彬に言われます。このままでは任如風が拷問で死んでしまうから認めてくれと言われ、知府ともあろう者が嘘の自白を迫るとは恥知らずだと言い放ちます。
遠回しにゴタゴタ言ってないで単刀直入に言えと告げると緙絲の技法を与えてくれればうまく取り計らうと言われます。
家族に会わせるようお願いすると面会にお菓子をもって陳暁紅と林舒芳がやってきたので七日後には釈放されると告げます。
しかし、李昭が緙絲の技法の検証には時間がかかると難癖を付けたために沈翠喜は釈放されませんでした。
林舒芳の兄がいつも金の無心に現れるので見兼ねた陳暁紅は書硯に捕らえさせ、領主に見張られながら畑仕事をさせます。夫と死別した林舒芳は金銭を得るために任家に助けを求め織機の修理をしていたが旦那様と恋仲になり第二夫人になったのだと自身の過去を林舒芳に話します。
街を歩けば人殺しを生んだ人だと罵られる林舒芳は置手紙を残し、任如風と沈翠喜の無実を訴えるために直訴の太鼓を叩き集まってきた民に訴え柱に頭をぶつけます。
28話・捨て身の覚悟
手紙を読んだ林舒芳と曽宝琴は嫌な予感がして駆け付けるが、陳暁紅が無実を訴え自死してしまいます。
義母が潔白を訴えて自死したために林舒芳は役所の太鼓を鳴らし公平な裁きを求めます。死人まで出すとは事を荒立てるなと言ったはずだと曹文彬に激怒する李昭は上から追及されたら取り潰しに遭うので沈翠喜に罪を認めてもらうしかないと思います。
曹文彬は任雪堂の件は夫と妾の関係に嫉妬した沈翠喜が殺害したことで任如風は無罪だと決めつけます。
陳暁紅が自死したことを知らされる沈翠喜はお前が認めれば任如風は釈放させるし認めなければ一族流刑だと脅され認めます。
林舒芳たちは任如風が釈放されたので駆け寄ると沈翠喜が罪を認めたと聞かされ驚きます。
任如風は母の葬儀を行い任家が悲しみに包まれるなか長老衆がやってきたので沈翠喜を助けるよう願うが「沈翠喜が無実を訴えているなら何とかなるが今からでは遅い、諦めろ」と言われます。
林舒芳は自分に危機が訪れたら技法を蘇州中に広めるよう沈翠喜に言われていました。曽宝琴は沈翠喜を救うために異色双面緙の秘技を携えて訪ねると暗記する李昭から必要ない物だと言われます。
恋しかった、早く任家から縁を切るよう言われた曽宝琴は動揺して去り、風邪薬が届いても受け取りません。
曽宝琴は権力者に嫁ごうと計画すると自分に想いがある李照が計算通り駆け込んできます。林舒芳は沈翠喜がまだ獄中にいるのに任家の面目が丸つぶれだと激怒するが、曽宝琴は李昭に求婚させて弱みを握り沈翠喜を救おうとしていました。