蓮花楼(れんかろう)
2023年に大ヒットを記録したチョン・イー主演の中国時代劇
あらすじ
武侠組織「四顧門」の門主・李相夷は相夷太剣で天下の頂点に立つが対立する邪道組織「金鴛盟」の盟主・笛飛声と東海で決戦に挑み共に大海の藻くずと消える。
10年後、武術の心得もない流浪の医師・李蓮花が「蓮花楼」という名の小屋を引きながら市井に紛れて暮らしていた。
同じ頃、熱い志に燃えた方多病は幼い頃に見た英雄・李相夷の幻影を追い大侠客となる夢を抱いていた。彼は偶然、李蓮花が医術を施す場面に出くわし詐欺師だと思い込んでしまうが仲たがいしながらも関わり合い力を合わせて幾つもの事件を解決に導く
ネタバレ感想
9話~12話までのネタバレになります。
9話・帰らぬ人
李相夷の少師剣が百川院で披露されると知り李蓮花は見に行きます。
喬婉娩は10年振りに李相夷の剣が見つかり心が慰められると涙ぐむと肖紫衿に肩を抱かれ、それを目にした笛飛声はお前の女かと思っていたと李蓮花に告げます。
李相夷に憧れる方多病は興奮するなか、笛飛声に背中を押されてしまった李蓮花は意図せず少師剣の持主に選ばれてしまいます。
喬婉娩は李蓮花に李相夷の面影を見いだし動揺するが少師剣が偽物だと判明します。
李蓮花たちは保管されていた場所に行くと地下から侵入の痕跡があり彫られていた地下道に入って行きます。喬婉娩は侍女の亡骸を目にし驚くが足跡を目にし争ってはいないようだったので知り合いによる犯行だと疑います。
李蓮花は足跡を見て僧呂が履くものだと思い普渡寺に向かうが何で元恋人に正体を明かさないのだと笛飛声に言われます。
10年前、妖女に操られ李相夷に毒を盛ってしまった雲彼丘は李蓮花の顔は李相夷に似ていないかと告げるが百川院の紀漢仏たちから今まで門主に成りすまそうとしている者は多くいたと言われます。
雲彼丘は悔やんでいたが石水は操られたとはいえ許しはしないと責めます。
しかも香袋をわざと見せて多くの亡骸の中から拾ったものだと言い李相夷は死んだものだと思わせたわけだがどうせバレるでしょう?
で、結局、少師剣を盗んだのは僧呂で本物をもう取り返したのか?
10話・不吉な花嫁
少師剣を手渡される李蓮花はわざと剣を引っこ抜けない演技をします。素性を怪しまれ何で仮面を付けているのかと雲彼丘たちに訴えられ、それは双子の兄かもしれないと誤魔化します。
雲彼丘は東海の決戦を回避すべく李相夷を引き止めろと妖女に言われ、あれほどの実力なら猛毒を用いるしかないと思ったが解毒薬が偽物で騙されてしまったと悔やんでいました。
李蓮花は私が友なら恨むが死んだ者は恨みを抱くことはできないから忘れていいと思うと告げます。喬婉娩は李相夷のために作った香袋を燃やし10年思い続けていた想いと涙を流し越別します。
笛飛声は決戦の時に李相夷が雲彼丘によって猛毒に侵されていたと盗み聞きして知り碧茶の解毒法を調べるよう金鴛盟の無顔に命じます。
そして采蓮荘での獅魂の足取りを追い単孤刀の亡骸を捜すから約束は忘れるなと李蓮花に告げます。融通が利かない奴だと思う李蓮花は方多病と笛飛声とともに3人の花嫁が亡くなっている采蓮荘を訪ねます。
李蓮花は長年郭家に仕え悲劇を見ていた姜氏に話を聞くと3人とも同じ花嫁衣裳を着て同じ池で死んでいるから祟り、呪われているんだと訴えられます。
花嫁衣裳殺しに興味はない笛飛声は右手の指が6本あり醜い火傷の痕がある獅魂はどこだと訴えるが荘主の弟で奇病を患う郭坤がやってきます。方多病は荘主に服従する気弱な息子・郭禍に不気味な姜氏、奇病を患う郭坤と奇人ぞろいだなと口にします。
姜婉娩は10年思い続けていたとはいえ別れの置手紙を残したから何ともなぁ・・・こんな時に別れの手紙を残してしまったとタイミングが悪く後味歩く感じて引きずっていただけじゃないのかな・・・
11話・池に咲く蓮花
李蓮花、笛飛声、方多病は3人の花嫁が亡くなった采蓮荘を訪れます。李蓮花が3人目の被害者である蘇蘇の検視を行うなか笛飛声が1人目の花嫁である許荷月の部屋から獅魂が描いた絵を発見します。
10年ほど前に流行していた絵に間違いないと方多病は自信気に話し、笛飛声は知らないと言っていたのに獅魂の絵があったと荘主・郭乾を問い詰めます。
隠す気だと察した李蓮花は追求を止め探るために宿泊させてもらいます。
10年前に家僕を総入れ替えしており奇病を患う郭坤も武芸者でした。花嫁衣裳を見に行く李蓮花は誰かが囮になれば下手人は現れるのではないかと口にするがジャンケンでまけてしまい自分が着る羽目になってしまいます。
鏡がない事に気付くと笛飛声が外にあると気付き庭に出て行きます。鏡岩の前に立つと郭坤が襲ってきたので捕らえます。
李蓮花は郭坤には悪気はないのだろうが骸骨を背負って現れたために重い衣装を着ている花嫁は驚き下り坂を転がって蓮池に落ちたのだと言います。
転がる途中に後頭部を岩に打ち付けて失神したために溺死したんだと説明すると荘主・郭乾は弟のせいだったかと激怒します。方多病は私刑は許されないから百川院で取り調べると告げるが花嫁が鏡を見た時に必ず郭坤が現れるので何かおかしいと思います。
李蓮花は池の中から指の骨を発見しており笛飛声が池の中が屍だらけだと確認します。獅魂の手法で采蓮荘の秘術だと分かり、やはり郭乾は嘘を付いていたと確信に変わります。
12話・恩讐の清算
郭坤が背負う骸骨は池の中から手に入れたはずなので李蓮花たちは会いに行きます。花嫁衣裳を見せても特に変わらなかったが笛飛声が獅魂に成りすますと悪党めと攻撃してきたので動きを封じます。
姜氏が二番目の被害者である王夫人を弔っており今日が命日だと分かると郭坤が湖に行かなくちゃと言っていた事をおっもい出します。すると郭坤と待ち合わせしている青年と出会い毎年誕生日を共にしていることを知ります。
つまり王夫人が殺された日には郭坤はいなかったことになります。
方多病は郭坤の薬かすから処方を調べ薬を変えさせたのが郭乾だと突き止めます。許夫人の部屋にあった2枚の絵を重ねると獅魂から許夫人への逢引の文が浮かび上がります。
方多病は弟に罪を着せるために仕組んだなと郭乾を問い詰めると黙り込むので李蓮花は10年前に郭乾が許夫人と獅魂を殺し、それを目撃していた郭坤が屍を隠すさまを真似て背負うようになったのだと話します。
自分の真似だと気付いた郭乾は全ての責任をかぶせるために弟の薬を換えたのです。笛飛声は池に沈むすべて骸を引き上げるよう指示するが遺品がなかったのでひとまず郭乾と郭坤を百川院に護送します。
李蓮花は柘榴裙が不吉だと知り着用を強く拒んだのに蘇蘇は何で着用していたのかとひっかかります。引き返すと郭乾の息子が何やら慌ただしく運び出そうとしており方多病が部屋から色違いの柘榴裙を見つけ持ってきます。
蘇蘇は生まれつき色の区別がつかずすり替えたのだろうと言い当てる李蓮花は緑柔に情があるのに婚姻を迫られたから殺めたのかと聞きます。
開き直る郭氏は緑柔のためだけでなくすべてを決め支配する父が憎いからだと言います。花嫁の部屋の鏡をどけ鏡岩を置いたのも郭氏であり王夫人を始末したのも母親を死なせた父を思い通りにはさせないためでした。
獅魂に遺品を手に入れた李蓮花は師兄・単孤刀の骸は腐らないように薬棺に収め采蓮荘南門の柳の下に隠されていることを知ります。
すぐに掘り起こし師兄の遺体と対面するとやっと見つけられたと涙します。そして方多病にお前の叔父だと教え遺言通りに埋葬します。
そしてついに師兄の遺体を発見したが考えの違いから仲間荒れを起こしていたのね、それを後悔しずっと探していたわけだ。