PR

映画「犯人は生首に訊け」ネタバレあらすじと結末/引っ越し先の大家は連続殺人犯にちがいない

作品情報・キャスト

妻と別れた医師スンフンは15年にわたって連続殺人事件が続いている京畿道で働くため大家が1階で精肉食堂を営んでいる上の階に引っ越します。

新しい勤め先となった病院で忙しく働く中、首と手足が切断された女性の死体が見つかります。

町の人々が連続殺人事件の新たな犠牲者ではないかと不安に陥るなかスンフンは大家一家の痴呆症の老祖父を診察すると「頭はまだ冷蔵庫の中」や「一度目やると癖になる」と発したことで犯人ではないかと疑う。

監督=イ・スヨン◆スンフン(チョ・ジヌン)サングン(キム・デミョン)ミヨン(イ・チョンア)サングンの父(シン・グ)チョ刑事(ソン・ヨンチャン)スジョン(ユン・セア)
 

 

ネタバレあらすじ/犯人は生首に訊け

 

ソウルで開業医をしていたスンフンは株で借金を抱えた事が原因で妻スジョンと離婚し一人息子ヨンフンと離れてしまいます。

スンフンは15年にわたって連続殺人事件が続いている京畿道の病院で働くため引っ越しました。

引っ越したアパートは大家が1階で精肉食堂を営んでいました。

大雪と異常気象による長い冬から脱出すると氷が溶けた漢江で頭がない女性の死体が発見されました。

内視鏡検査で痴呆症がすすむ大家が娘に連れられやってきます。

予約時間に遅れていたがこれから世話になる大家なので助手ミヨンには休憩に行くよう伝え受け入れます。

しかし、大家がボソボソと人間の切断の仕方や捨てた場所をつぶやき始めたのでスンフンは連続殺人犯なのかと疑います。

「頭はまだ冷蔵庫の中にある」を聞いたスンフンは精肉食堂を除くと無動作に置いてある黒い袋を見て頭が入っているように見えてしまいます。

 

生首

大家の息子サングンとビールを飲み交わしたスンフンは離婚したので息子とは2週間に1回しか会えない話をします。

するとサングンはバツイチで15歳の息子は前妻の子だと知ります。

翌日、急にスジョンがやってきて「あの子とこんな所で暮らすつもりなの!」とヒステリックに罵声を浴びせられます。

息子が夏休みだけパパと暮らすと言った事が分かるがスンフンは「息子にもそうやってヒステリックにぶつけるのか?不安にさせるなら俺といる方がマシだ」と言い返しました。

スジョンが去ったあと言い争う声を聞いて心配したサングンが閉店したから飲みましょうと誘ってきました。

飲みつぶれたスンフンは店にある黒い袋から人間の顔が出てきたため驚いて…夢から覚めます。

 

大家が犯人だと疑う

診察に訪れた大家が「初めての時は大変。あれは1度やると癖になるんだ」と言いました。

また患者さん達が「大家は妻だけでなく息子の前妻も行方不明なんだ」と話をしているのを聞いてスンフンは恐ろしくなります。

家に帰るたびにスンフンは冷蔵庫に黒い袋があるのではと気にするようになり、大家とサングンが犯人なんだと思い詰め毎晩魘されるようになります。

夜中、タバコを買いに行くとサングンの息子がイジメられており目が合うが黙って通り過ぎます。

そして病院に行くと助手ミヨンが薬剤を盗んでいるのを目撃してしまいます。

「初めてじゃないですが辞めるので院長に黙っててください」

スンフンは毎回ブランドのバッグを彼からの贈物だと言っていたがそれも盗んだ物だろうと読んでいました。

スンフンは疲れ切っているので「とにかく今日は帰りなさい」と伝えるがミヨンは翌日普通に出勤してきました。

 

刑事の警告

仕事から帰ると刑事が訪ねてきてスジョンが行方不明だと聞かされます。

警察が去ったあとミヨンが「警察が病院に来た」と怒鳴り込んできます。薬剤を盗んだのをチクったと勘違いしているのでスンフンは元妻が行方不明なんだと説明しました。

ミヨンは納得して帰るがスンフンは誰かが彼女の後を付けているのを見て危険だと思い追いかけると元刑事のチョ・ギョンファンが現れました。

「お前のせいで犯人を逃し何年もの間待っていた」

チョ元刑事は精肉食堂の親子が犯人だと思っておりスンフンは「じゃぁ、スジョンも親子が?」と聞くとその事は分からないようでした。

最後に会った日に喧嘩した事を伝えると「殺したのか?」と聞かれ「私は精肉食堂の親子のような人間じゃない」と訴えました。

チョ刑事は「親子はお前が感付いたと思っている」と言い連絡先を渡して帰っていきました。

 

息子ヨンフンから一緒に暮らすと電話が入ります。家の近くにいると知ったスンフンは精肉食堂親子に狙われたら危険だと思いバスに乗れと指示します。

しかし、先回りしてバス停で待っていてもヨンフンは来ませんでした。

その時、息子から電話があり急いで出るが相手はサングンであり「今、息子さんと一緒です。無くしたものを取りに行きます」と電話を切られます。

スンフンはチョ元刑事に「息子が拉致された。すぐに精肉食堂に来てください」と留守電を吹き込み車を飛ばして向かいます。

スンフンは店が閉まっていたので部屋に押し入りメスをサングンに突き刺しました。

スンフンは立ち去る際にチョ元刑事が運転する車と接触して気を失います。

気付くとチョ元刑事の事務所にいました。

スンフンは「親子は頭を冷蔵庫に隠している。それさえあれば事件は解決する」と訴えます。

チョ元刑事は勝手に人様の家に侵入して冷蔵庫を確認するのは犯罪だと言い警察に連絡しようとしたが、スンフンは親子と警察は通じていると判断しチョ元刑事を背後から殴って気絶させます。

「そんな事やってるから15年間犯人を捕まえられないんだ」

 

スポンサーリンク

 

結末

スンフンは夜中に自ら証拠を掴んでやると店に侵入するが、侵入された事に気付いたサングンと格闘します。

そこへ警察が踏み込んできてスンフンは逮捕されてしまいます。

「内視鏡で使う薬剤が頻繁に無くなっていました。朝一番に出勤して最後に帰るので盗むとしたら昼休憩に一人でいる先生しかいません」

「一緒に飲んだ日、店から包丁が無くなりました。だけど父親がお世話になっている先生だし盗んだか?なんて聞けません」

「借金取りに殴られる先生を目撃して目が合ったが怖くて立ち去りました。」

「睡眠誘導剤のプロポフォールを打った先生は”女を殺した。頭はまだ冷蔵庫にある”とつぶやきながら寝ていました。病院に警察が来て先生の元妻が行方不明だと聞いて本当の事だったのかと分かりました」

 

真犯人

スンフンは開院時、医師免許を担保に2億借りた金融業者社長を殺していたのです。スンフンの家の冷蔵庫から発見された頭と切断されて発見された死体の遺伝子が一致しました。

社長の部下は不眠症で利子の代わりにプロポフォールを打ってもらっていました。社長が行方不明となり車のブラックボックスを調べるとスンフンの犯行がすべて映っていたが2億で手を組む事にしました。

スンフンはギャンブルで大損し病院を廃業して引っ越したが居場所を突き止められ殴られていたのです。

また薬物中毒であったスンフンはプロポフォールを盗んでいたミヨンから高額で買っていました。ミヨンがブランド物のバッグを持っていたのはそのためです。

チョ元刑事は刑事ではなくスンフンの先輩でセラピストのナム・インスでした。

実はスジョンから愛されていたスンフンだが彼女を抱く時に社長の幻覚が見えるようになってしまい精神を病んで別居するようになったのです。

最後に会った日も彼女と体を重ねる途中に社長の幻覚を見て拒絶し激怒されたのです。

精神病棟でニュースを見ていたスンフンは「俺は絶対に妻を殺していない」とあばれます。

精肉食堂でサングンは「息子が母親に会いたいと言うからフィリピンに行かせたよ。でも父さん、今は先生の件で店の前にも防犯カメラが設置されたから気を付けないとだめだよ」と忠告しました。

スジョンを殺したのも連続事件の犯人も親子だったが先生のおかげで捕まらずに済みました。