作品情報とキャストの紹介
監督はホ・ジュンヒョン。
母親の手術費用を手に入れたい貧しい青年ミンジェ、借金を抱えるチェ刑事、選挙で大金が必要なムン議員、ムン議員から献金を要求されるヤミ金業者ペク、ペクからムン殺害の依頼を受ける殺し屋パク、パクに拳銃を届けるはずが留守だったので隣に住むミンジェに預けた宅配ドライバー。
大金が必要な男たちの争奪戦、サスペンスコメディ
ネタバレあらすじ/7人の追撃者
刑事の銃
貧しい青年ミンジェは母親の手術同意書にサインをするが事前に手術費を払うよう言われます。
安い家賃の所に引っ越したミンジェはどこも雇ってくれないのでおもいきって違法カジノ店に足を運ぶとジャックポットをたたきだし大金を得るが借金があるペク社長の部下アンに見付かってしまい奪われてしまいます。
ペク社長はギャンブル好きのチェ刑事の家を担保に金を貸してやるがゲームを続けたい彼から「銃を担保にかせ」と言われ仕方なく貸してやります。チェ刑事は借金がふくらむ一方で妻にも逃げられ更に違法賭博まで上司にばれ銃を預けるよう言われます。
銃を返してくれとお願いされたペク社長は当然金がないからダメだと追い返すが世論調査で大敗しているムン議員に呼ばれ選挙で多額の資金が必要だから協力してくれとお願いされます。
軽く断ると「お願いと命令の違いは犬でも分かるぞ」と料理を投げ付けられます。
「手を汚さず人をこき使いやがって」とイライラしながらゴルフバッグに金を詰め込んでいたペク社長はチェ刑事の銃を目にし殺し屋パクに依頼することを決意します。
アンはペク社長から銃を届けるよう命じられるが客から集金ができず殴られた事に腹を立て配達業者に頼みます。
久しぶりに仕事の依頼が入り、やる気満々のパクは部屋で暗殺グッズを振り回すがいくら待っても届かないのでタバコを買いに出かけます。
宅配ドライバーはパクがいないので隣の部屋に住むミンジェに預かって欲しいお願いしました。母親の手術費を用意する事ができず自ら命を絶とうとしていたミンジェはどうでもいいと荷物を開けてしまいます。
母親の手術費のために
チェ刑事は本物の銃声がする偽物を購入し売人を捕まえるために違法カジノ店に向かいます。本物の銃を偶然にも手にしたミンジェは違法カジノ店に行きポケットから銃を取り出そうとするがアンが「あっ、どうも刑事さん」と口にしたので逃げるようにトイレに駆け込みます。
ミンジェはトイレの水を流そうとするが壁が回転する事に気付き銃を手にして足を踏み入れるとペク社長が金を数えていました。隠し金庫だと分かったミンジェは銃で脅して大金を詰め込んだゴルフバックを手にします。
ムン議員の補佐官に「次来るときに金を用意しとけ」と言われたペク社長は空っぽの金庫をアンに見せ犯人を突き止めろと命じるがパクから銃が届いていない知らせを受けます。大事な荷物を宅配業者に任せたと知りアンをゴルフクラブで殴りつけるがパクは慣れている武器があるから必要ないと言いました。
パクは出かけていたときに宅配ドライバーとすれ違った事を思い出し隣の者が持っているのだと気付いて侵入して偶然にも銃を手にしました。
大金入りのゴルフバッグが元の場所に
宅配ドライバーの住所を聞き出したアンは家に襲撃し隣に預けたと言うので車に乗せて案内させます。
パクが侵入してきたので咄嗟に隠れていたミンジェは彼が出て行ったのを見て安堵するがチャイムがなり覗くとそこにはアンとドライバーが立っていました。
再びミンジェは隠れるとアンが踏み込んできました。箱を見付けるが銃がないのに気付き「おまえがしっかり届けないからだ」とドライバーをボコボコにします。
部屋中引っかき回すアンは大金入りのゴルフバックも投げ付けます。
金属バッドでドライバーを叩いているうちに社長のゴルフバックだと気付き中身を確認すると大金が入っていました。しかし仕事を辞めやけになっていたドライバーは目の前にある鉄バッドでアンを滅多打ちにしゴルフバッグを持って逃げ出しました。
アンが動かないのを見て驚くミンジェだが逃げたドライバーを鉄バッドを持ったまま追いかけます。すると橋の上から身を投じようとしていたので「アンには借金があるし僕の家なんだから君は疑われないよ、逮捕されない」と訴えるとドライバーは説得に応じるが突風でバランスを崩し池に落下してしまいます。
チェ刑事は捕まえた売人に取引場所を吐かせ押収したヤクを渡し金を手に入れようとするが失敗してしまいます。「ついてない」と思うチェ刑事はゴルフバックにしがみついて浮いている者がいたので助けてやります。
ゴルフバッグの中に大金が入っている事に気付き「誰かが見付けてくれる、お前はまだ生きているはずだ」と言い残し置き去りにしてバッグを手に去ります。
俺の銃を返せ
ミンジェはゴルフバックを持つチェ刑事を見て追いかけるが彼は違法カジノ店に入っていきました。
チェ刑事は金をすべて渡し「これで借金チャラだから銃を返せ」と訴えるがアンの事件で知らせを受け現場に急行します。
ミンジェは自棄になって鉄バッドで襲撃を掛けるが客に取り押さえられ気を失います。チェ刑事の部下かと思ったペク社長はミンジェを拘束して閉じ込めると補佐官がやってきました。
濡れている大金を見せ「乾かしたら持って行く」と帰らせるがムン議員はまだ生きているのかと苛立ちます。
チェ刑事は現場に急行するとミンジェの写真を発見し、カジノ店で見かけた奴だと気付き指名手配して見付けたらすぐに連絡しろと部下に命じます。
ムン議員が飼っている犬に追いかけられ暗殺失敗したアンは帰宅しようとするが刑事たちがいるのを目にし「警察が嗅ぎ回っている。計画がバレているのではないか」とペク社長に連絡します。
チェ刑事は住民から話を聞こうとアンに話しかけるといきなり銃を向けられるがその銃は間違いなく自分の物でした。自分が持っている銃は偽物であるため両手を挙げるとアンは偽物の銃を奪い去って行きました。
チェ刑事はカジノ店に行き「なんで俺の銃を他人が持っているんだ」と殴りつけます。
結末
ペク社長は一睡もせず金を乾かし選挙活動するムン議員に届けに向かいます。ミンジェはその隙に拘束を解いて脱走しペク社長の後を追いチェ刑事は現場に到着していました。
ペク社長は演説を行っているムン議員の隣にいる補佐官に合図を送ると車に乗り込んできます。その時、野次馬に紛れていたアンが発砲するとムン議員は倒れ銃声に気付いた補佐官とペク社長は車から出て行きます。
補佐官が駆け付けるがムン議員は立ち上がり、それを見ていたアンは至近距離から発砲するが偽物の銃を使っているためBB弾しか出ません。弾切れとなり本物の銃を取り出すがそこにチェ刑事が現れ銃を取り返しました。
ペク社長は「失敗しやがって」と内心思うがミンジェが車からゴルフバッグを奪って車で走り出すのを目にします。
チェ刑事は街宣車を奪って追いかけ先回りするとミンジェは街宣車に突っ込み、必死にしがみついていたムン議員たちは振り落とされます。
母親の手術費のためにゴルフバッグを掴んで走って逃走するミンジェはチェ刑事に追い詰められ橋の上から飛び降りると釣り人(チェ刑事がヤクの取引したチンピラ)に救助されるが全員捕まり聴取されます。
チェ刑事は「ムン議員が違法な献金をペクから受け取ると情報が入り現場にいただけだ」と出張しアンは偽物の銃をなんで持っていたのか説明ができません。また罪を認めたくないムン議員は「献金など受け取っていない」と良い賭博で稼いだ金と認めたくないペク社長は「彼の金です」とミンジェを指さします。
手術費が欲しいミンジェは母親の手術同意書を見せ「臓器を担保にして借金したんです」と涙を流します。病院に確認した警察はミンジェのだろうと結論付け全員を釈放しました。
ミンジェは無事に支払いを済ませ母親と仲良く昼食を取っていると大怪我をしたアンが背中を向け座っていました。チェ刑事は病院に行きゴルフバッグを手にするがガチャガチャ音がなるので確認すると大量のスタミナドリンクが入っていました。
チェ刑事はバッグを置いてミンジェを追いかけ入院していたドライバーが大量のスタミナドリンクを拾います。スタミナドリンクの箱に金を詰め込んで隠していたミンジェは笑いながら走って逃走するがマンホールが開いている事に気付かず落下しました。(終)
感想
いやいや、おもしろい。全員がどこかしら馬鹿なんですよね。
チェ刑事はアンに銃口を向けられた時には「俺の銃だ」と気付いたのにミンジェが持っていた時は「偽物かよ」と言ったのはなんでだろうか。
それと借金を返しに行った時に自分の金と自分のゴルフバッグだという事にペク社長はなぜ気付かなかったのでしょうか。