作品情報・キャスト
いかがわしい個室DVD店の店主ドゥシクは次のオーナーに店を譲ろうとしていたが新人バイトが事故で感電死してしまい店の評判を落とさないために7号室に隠して施錠します。
バイト学生テジョンは報酬を得る変わりに麻薬を隠すよう頼まれ7号室に隠していたので動揺する。
ネタバレあらすじ/7号室
さびれた街にある個室DVD店「ハリウッド」の社長ドゥシクは運転代行のバイトしながら経営しているが赤字続きで電気代も払えない状況に追い込まれます。
それでも運転代行の時には店を離れなければならないため、ずっとバイトしてくれている学生テジョンの他に新人の中国人ハヌクも雇います。
「二ヶ月給料貰ってないのに新人を雇うのですか」とテジョンは不満を抱えます。
ドゥシクはさっさと新しいオーナーに譲りたいと何度も不動産業者を訪ねるが家賃も10ヶ月滞納しているため責められます。
7号室封鎖
昼は新人ハヌク、夜は貧しい学生テジョンが勤務することになります。
借金があるテジョンは「もうすぐガサ入れがある。報酬をやるからお前の店に10日間でいいからヤクを隠してくれ」と知人に頼まれ報酬前払いを条件に引き受けます。
ほとんど客が来ないのでテジョンは7号室のベッドの下に隠しました。
次のオーナー探しに疲れたドゥシクは姉夫婦の家でご飯をご馳走になるが「青果店が潰れたら家財一式持ち逃げした女房は帰ってきたのか?」と責められます。
自分の店を閉じて店を手伝わないかと有難い誘いにもドゥシクはプライドが邪魔し「チキンの配達なんて出来ない。借金はちゃんと返すから」と言いました。
ドゥシクは権利金1億ウォン出していたが8千万ウォンなら乗り気な人がいると不動産屋から連絡があり受け入れます。
「契約は3日後だがサインを押すまで気を抜くなよ」
テジョンとハヌクは店を渡した瞬間に給料払わず逃げるんじゃないかと警戒します。
浮かれるドゥシクだったがハヌクが水漏れを直そうとした事故で感電死してしまいすぐに警察に連絡を入れようとしたが事件があった店は見向きもされなくなるしこのままでは借金も払えないと思い評判を落とさないために7号室に閉じ込め施錠してしまいます。
しかし、停電を直してもらった直後、不動産業者から「契約は無理そうだ。しかも大家が保証金と家賃を値上げした」と電話を受けます。
頭にきたドゥシクが乗り込んでガソリンを巻きライターを手にすると「下げてやるから拭け」と言われ従います。
消えた鞄
ドゥシクはハヌクの身分証や持ち物を屋上で燃やすが夢で魘されるようになり7号室の前に本棚を持ってきて釘で打ち付けます。
それは誰が見ても後ろにドアがあるのに気付くぐらい不自然なものでした。
7号室にヤクを隠していたテジョンは「すぐに持ってこい」と連絡を受け夜中に店に戻るとドゥシクが7号室のドアを開け中に入っていきました。
ドゥシクは布袋で包んだ遺体をトランクに押し込み一生懸命運び出すが結局何処に捨てていいか分からず戻ってきます。
その間、裏口に隠れていたテジョンは結局7号室には入れずバレないように出て行くが知人から早く持ってこいと暴行を受けます。
足が付かない車を一日だけ手に入れドゥシクはトランクを姉の店の倉庫に隠しました。
しかし7号室の掃除をしていると「水漏れの工事が始まったから荷物持って行って、重いけど何入ってんの?」と電話を受けます。
開けられたら困る!!とドゥシクは急いで駆け付けギリギリのところで間に合い仕方なく7号室のベッドを剥がして遺体と大量の脱臭剤を入れて閉じました。
デジョンはヤクを早く渡さないと命が危ないと思い侵入して7号室をこじ開けるがベッドを剥がし驚きます。
そこへドゥシクが戻ってきてしまい、取っ組み合いとなります。
「俺の鞄はどこだ、渡せばすべて黙っている」
デジョンは預かった事を説明するとドゥシクは「なんでここに隠したんだぁ」と怒鳴ります。
結末/7号室
ドゥシクは「江南で成功した人たちが店の下見に来るから手伝ってくれ。そしたらヤクを返す。うまくいけば給料もすべて払える」とお願いします。
話がまとまった2人は手にしていた武器をせーので下に置きます。
ドゥシクはサクラを雇い満席を装って懸命にアピールするが下見に来た人は部屋を開けてしまい失敗に終わります。
不動産から帰宅したドゥシクは店の前にパトカーが停まっているのを見て急いで戻るとガサ入れにあっていました。
必死に7号室を守るが警察はバーナーで強引にこじ開けベッドを剥がすが何もありませんでした。
「あれ・・・ない・・・・。。何もないだろ、礼状はあるのか」と怒ります。
警察はガサ入れ場所を偵察しており出入りするデジョンもマークしていたので働いている店もガサ入れにあったのです。
警察がいなくなると隠れていたデジョンが店にやってきます。
「遺体はどこへやったんだ」
「早くヤクを返して。でないと通報しますよ」
2人は店の中で再び喧嘩となります。
殴り付かれた2人は互いに倒れ、互いに隠したロッカーの鍵を渡しました。
ドゥシクは権利金をグッと下げて契約を取り付け、滞納した家賃と管理費、手数料を引かれ1千360万ウォンと権利金4千万を足して5千360ウォン受け取ります。
テジョンにしっかり給料を払い気分的に楽になったテジョンはコーヒーでも売る仕事でもするかと荷物を車に運びます。
手伝いを追えたテジョンは知人が警察に捕まっていたのでまだヤクを手にしていませんでした。
「兄貴が捕まった。さっさと売って山分けしよう」とメールが入ります。
ドゥシクから「生きて働いてさえいればなんとなる」と言われたテジョンは不思議と背中を押されドゥシクに別れを告げます。
そしてロッカーからヤクを取り出しナイフで切り刻んで川に放り投げました。
運転していたドゥシクは後部座席にハヌクが座っているような残像を見て一生背負っていかねばならないと涙を流します。
感想/7号室
どんな終わり方なんですか。
どこまで行っても運がないドゥシクですがキャラ設定がよく分からない。
私は韓国映画は好きですがK-POPは無知に近い。ファンならともかく、知らない人は間違いなく消化不良起こしてると思われる。
デジョンとヤク関係の繋がりもはっきりしないし、この街は貧困街なんでしょうかね。
コメディよりなのかサスペンスよりなのか、すべてが中途半端な印象が強い。すべては最後の終わり方が悪かった気がする。
むしろコメディー要素が強かったのでデジョンがヤクを売って大金を手に入れドゥシクと一緒に何やら企業を始めるみたいな感じで終わった方がまだモヤモヤはなかったかも知れない。