韓国映画/オフィス 檻の中の群狼
コ・アソン主演、オフィスという日常的な空間で起こった不可解な事件を描いた韓国ホラースリラー
あらすじ&キャスト
誠実で真面目な課長が家族を惨殺して姿を消した。
刑事はオフィスを訪ねると誰もが多くを語ろうとしないが課長と仲良くしていたインターンの女性ミレが何か隠している事に気付く。
刑事は事件の直後に課長が会社に戻ってきた映像を入手するが出て行った姿はどこにも映っていませんでした。
事件は迷宮入りをするなか同僚たちが次々と事件に巻き込まれていく。
ネタバレあらすじ/オフィス 檻の中の群狼
消えた課長
真面目で優しいキム課長が家に帰ると母親はテレビを見ておりその前で妻が難病である息子の面倒を見ていました。
キム課長は金槌を手に取りゆっくり近付いていき家族全員を殴打して殺害したあと姿を消しました。
インターンのイ・ミレは満員電車に揺られ遠くから出勤しています。
仕事はあまり出来るタイプではなく残業続きでいつもフラフラしており今日も遅刻してしまいます。
ホン代理に怒られオフィスに入ると先輩からキム課長が殺人を犯したと知らされます。
殺人課のチョンフン刑事が同じ営業二課に事情聴取を行うが誰もがキム課長は優しくサイコパスではないと言いました。
ミレも警察に呼ばれるがチョン代理から「昨日の事は面倒な事になるから何も言うな」と忠告されます。
キム課長はおそらく上司が求めている事が理解できず一生懸命働くが孤立し空回りするタイプだと刑事は言いました。
ミレは自分が言われているような気持ちになり会議のための資料を準備しなければと言いその場を離れます。
サイコパスはオフィスにいる
ミレはキム課長のデスクを整理していると部長から余計な事するなと怒られたので自分のデスクに戻ると引き出しに包丁が入っていて驚きます。
ミレは先輩に呼ばれ始めて会議に参加するが部長のパワハラが激しく休日なのに出勤しろと容赦なく罵声が飛んでいました。
部長は昨夜キム課長に襲われる夢を見ており失踪している課長に殺されるのではとチョン代理に不安を打ち明けていました。
それは昨日の会議で難病の子供のことまで持ち出し怒鳴り付けてしまったからです。
ミレは営業二課のみんなが同情しているのを横で見ておりランチに誘うが断られた事を思い出していました。
それはその時にキム課長が包丁を引き出しに閉まっていたからです。
正社員になるために一生懸命頑張っているミレだが高学歴のインターンであるシン・ダミが現れ不安になります。
チョン代理は1人残業しているとデスクの上にキム課長が使っていた時計が置かれている事に気付き気配を感じたので振り向くとびしょ濡れのキム課長が現れました。
刑事は事件の日にキム課長が会社に戻っている監視カメラの映像を見付けるが出て行く姿がどこにも映ってない事に気付きます。
オフィスを訪ねるとそこには家で仕事をするため書類を取りに来たミレがいました。ミレが遠くから通っている事を知ったチョンフン刑事は心配して雨が降っているからと車で送りました。
似たもの同士
会社の名前が出ないように慎重に対処するよう上から言われていた部長だがいきなり天井が崩壊しチョン代理の死体が落ちて来ました。
部長は「キム課長が殺したんだ、お前たちがさっさと捕まえないからだ」と刑事を怒鳴り付けます。
ホン代理も「キム課長がチョン代理を殺したんだ、オフィスに潜んでいる」と言いました。
夜中に機動隊を突入させようとするが会社のイメージが悪くなると抗議が入り班長から止められます。
ミレが残業しているとキム課長からチャットを通してメッセージがきます。
「僕があげた物は?」
ミレは驚いて周囲を見渡すが誰もいません。キム課長から「自分と似ているから」と包丁を渡されそうになり握るとストレスが嘘のように消えると言われた事がありました。
何気なくシン・ダミの企画書を覗き見したミレは差を付けられたと不安になります。
正社員になるため死に物狂いで仕事に励むが「ミレはダミの半分の仕事もできてないから正社員になれるわけない」とヒソヒソ話が耳に入ってきてオフィスを出て行ってしまいます。
気を取り直し笑顔でオフィスに戻るとホン代理から何処へ行っていたのかと怒鳴られ、インターンから正社員に2人もなれないの分かっているのかと責められます。
やはり正社員にはなれないのだとトイレで落ち込んでいると先輩に声を掛けられ「力入れ過ぎ、頑張っている割には存在感ないしキム課長とそっくり」と言われてしまいます。
本性
ホン代理は企画書を持って会議に参加するが部長から怒鳴られます。我慢の限度を超えたホン代理は「もう辞めます」と伝え「不当な解雇がキム課長を追い詰めた事を警察は知っているのか?」と言い放ちます!
事件の日、部長がクビにしたのを知っていたのはチョン代理、ホン代理、そしてミレでした。
先輩とウォンソクが部長からダミとミレどっちが正社員に相応しいかと聞かれ2人ともダミを推薦しました。盗み聞きしていたミレは部長の書類を盗み見て自分は正社員になれない事を知ります。
デスクに座り涙を流すミレは引き出しに入っていた包丁を握りました。
結末
警察に密告されるのを防ぎたい部長は「僕のあと君を部長に推薦する予定だったんだ」とホン代理にメールしました。
メールを読んだホン代理は気を良くして車を引き返します。
部長はタバコを吸うため休憩しようとするがライターを忘れます。階段で誰か吸っていると思い借りに行くとチョン代理のジッポが置いてあり驚きます。
社に戻ったホン代理はトイレに入るといきなり襲撃され何度もナイフで刺されました。
部長から呼び出された先輩とウォンソクがオフィスに入るとミレが1人企画書を黙々と作っていました。
ミレは誰かに操られているような様子で「僕が仕事したらダメなのか?」と言います。帰ろうとした先輩だが「帰るのか?仕事しろよ」と言われミレに殴りかかります。
ミレは先輩を追い掛け容赦無く殴り付けナイフを持って向かっていきます。怖くなったウォンソクは逃げるように階段を降りて行くが部長の遺体を発見します。
キム課長は事件の日に社に戻り故障して動かないエレベーターで自殺していました。エレベーターの底に倒れていたので誰も気付かなかったのです。
知らせを受けたチョンフン刑事は駆け付け車を降ります。衝撃音を聞いて振り返ると女性社員が落下して死んでいました。(ミレが突き落としたのです。)
銃を持ってオフィスに上がるとウォンソクがミレに馬乗りになって包丁を突き刺したあと「お前は誰だ?」と叫びながら首を絞め出したので射殺しました。
犯人はウォンソクとなるが動機が分からず報告書になんて書いていいかチョンフン刑事は頭を悩ませます。
ミレが入院している病院にお見舞いに行き「この包丁は誰のか知っているか?」と聞きます。
ミレは自分が持っていた物だと言いお守りみたいなものだと言いました。
出世が決まった刑事にミレは笑顔で「おめでとう」と言いました。