作品情報・キャスト
チョン・ビョンギル監督がキム・オクビンを主演に映画化したノンストップアクション!
犯罪組織に拾われて暗殺者として育てられたスクヒは親代わりでもあるジュンサンと結婚するが彼が殺害され敵対組織を皆殺しにする。
お腹に赤ちゃんがいたので要求を受け入れ、政府直属の暗殺者として訓練しシャバに戻るがある男を目にし衝撃を受ける。
ネタバレあらすじ/悪女AKUJO
警察は犯罪組織を摘発するため向かうが現場にはたった1人で襲撃を掛け大勢を始末した女性スクヒが立っていました。
防犯カメラを見るとスクヒが1人で次々と始末するなか覆面姿の男が何やら物色していました。
目的であるハードディスクが見付けられず流出したら一大事だと慌てる国家組織はスクヒの腕は使えると企て整形して政府直属の暗殺者になるよう要求します。
スクヒは別に生きたくないからさっさと殺せと怒鳴り散らすがお腹の赤ちゃんのためにも生きなさいとクォン幹部に言われます。
「退所後10年、任務を果たせば一生分の年金と銃をあげる」
スクヒは出産した子供にウネと名付け一生守ると誓います。
幼い頃、父親から何があっても絶対に出てくるなと言われベッドの下に隠れたが目の前で父親が殺されました。
拾われた犯罪組織に暗殺者として徹底的に育てられるが育ての親ジュンサンとの間に恋が芽生え結婚しました。
しかし彼はスクヒの父親の仇を討つため敵対組織を壊滅しようとして殺されてしまいました。
それで怒ったスクヒが父親、そしてジュンサンの仇を取るため1人で乗り込み次々と始末していたのです。(最初の場面)
新しい身分
スクヒは最初の任務としてターゲットの豪邸に侵入し始末するが少女に顔を見られてしまいます。
幼い頃の自分と重ね一瞬戸惑うが追っ手が現れたのでバイクで逃走します。
スクヒは目隠しをされて国家情報員の養成所を退所します。4歳になったウネと車を降りるとクォン幹部から新しい身分(仕事は女優、名前はヨンス)をもらい普通に暮らし始めます。
隣には妻と死別したヒョンスが同じ日に引っ越してきたが不自然に迫ってくるのでクォン幹部に電話して身元照会をお願いします。
クォン幹部は呆れたように怪しまれているとヒョンスに伝えたあと「3年前に強盗に遭い妊婦だった妻が殺されている」とスクヒに伝えました。
ヒョンスは何処へでも偶然を装い現れウネはすっかり懐きます。スクヒが数年の訓練を受けている間にヒョンスはずっと監視して彼女を分析していました。
スクヒはジュンサンと結婚した時に「2人で平凡に暮らそう」と言われ幸せを感じていました。自分主演の演劇のチケットを渡し急接近したヒョンスに「実は夫と死別したんです」と伝えます。
ヒョンスの家で身体を重ねようとしていたが依頼が入ったため鍵を渡してウネの世話を頼みます。
約束場所に行くと仲が良かったミンジュが退所して待っていました。2人は抱き合って再会を喜ぶが早速依頼であるメモリを盗みに行きます。
クォン幹部が待つ車に乗り込み大怪我を負ったミンジュを病院に連れて行くよう訴えるが激しく格闘したせいでメモリが読み取れませんでした。
ミンジュは本部に向かう車の中で死亡しクォン幹部から「すべてはあなたのミスのせいだ」と言われます。
スクヒは落ち込みながら家に帰り「気が済むまで泣いて」と優しく声を掛けてきたヒョンスの胸で泣きます。
ヒョンスはスクヒと恋仲になり監視するのが仕事でしたが実際に惹かれ始めていました。
動揺
凶悪犯罪者の幹部チュンモはハードディスクを盗み情報力でのし上がりました。
チュンモはジュンサンの弟分でありスクヒが国家情報院にいるのは妙じゃないかと上層部から指摘されたクォン幹部は彼女はスパイではないと言い切ります。
スクヒはウネのためにも父親が必要だと思い恋仲であるヒョンスと結婚したい事を相談するとクォン幹部は式場と招待客を準備すると言いました。
「何があってもどんな人間でも互いを信じよう」
誓い合ったスクヒだが結婚式場で「今すぐトイレに行け」と指示があります。
便器の中に銃が隠されており素早く組み立てると向かいの4階にいるサングラスの男を排除しろと言われます。
銃を構えスコープで狙いを定めたスクヒだったがターゲットの男が死んだはずのジュンサンだったため一瞬動揺し失敗してしまいます。
接触
結婚式を終えスクヒとヒョンスはディナーを楽しみます。
ヒョンスがトイレのために席を立つとジュンサンがやってきました。
驚いて息を飲むスクヒは「礼儀知らずのファン」と思って扱い、ジュンサンは机の下で銃を構えていたが愛する人に似ていると感じ退きます。
ヒョンスは「あれ以来彼女は苦しんでいる。標的の男は誰だったんですか」と聞くが標的の質問は禁止されているのでクォンは答えてくれません。
またその会話はジュンサンやチュンモが盗聴して車で聞いていました。
スクヒはクォン幹部から呼び出され標的と会った事を責められます。偶然だと伝えるが任務を失敗したのも偶然なのかと責められ「生きる目的を忘れたら家族はこの世から消える」と忠告されます。
スクヒは演劇の舞台を終えるとファンから花束が届くが連絡先が書かれた手紙にUSBが貼り付けられていました。
街中の防犯カメラで監視されている事を知っていたスクヒはトラックが横切った瞬間に視界に隠れネットカフェに行きます。
USBの中身を確認したスクヒはヒョンスが国家情報院だと知り涙を流します。
自分の尻拭いのためにジュンサンを始末しにいく事を知っていたスクヒは「刺客が向かっている」とメールを送りました。
暗殺者が拉致されたからスクヒを監視してと連絡を受けたヒョンスは独自に調べており「標的は彼女の夫ですね」と聞きます。
「余計な詮索はしないで、彼女のために殺すのよ。私を信じなさい」
「あなたが失敗しなければ夫とウネは幸せに暮らせた」と責められたスクヒは「夫?国家情報院の犬でしょ、今まであざ笑いやがって」と怒ります。
クォン幹部たちに護送されるスクヒだが正面からバイクが突っ込んできました。大丈夫かと声をかけるため車から降りるといきなり射殺されます。
クォン幹部も銃を構えるが今度は後ろから車が突っ込んできて銃撃戦となります。
あなたが作った最強の私を見せてあげる!!
結末/悪女AKUJO
ジュンサンに助けられたスクヒはウネを向かいにいくがアパートに到着すると部屋が爆破されウネを守るように抱き抱えたヒョンスが落下してきました。
ヒョンスもウネも死んでしまい怒り狂ったスクヒは腕を負傷したクォン幹部に会いに行き銃を突きつけます。
「黒幕が誰かまだ分からないの?」
隠しカメラの映像を見せられたスクヒはジュンサンの命令でチュンモ達により2人が殺されたのだと知ります。
スクヒは父親の復讐を誓っていたが父親を殺したのはジュンサンだったのです。
ジュンサンは敵対組織の犯行だと思わせ結婚して自分が死んだ事にすれば怒って壊滅しに行くと読んでいたのです。
そしてスクヒが復讐して次々と始末してる間にハードディスクを盗み出したのです。
クォン幹部から今までのヒョンスとの会話を録音したテープを聞かされます。
仕事ではなく本当に愛し命懸けでウネを守ろうとしていた事を知ったスクヒは父親、そしてヒョンスとウネの仇を取るため1人で向かいます。
闇取引してる現場に車で突入し襲撃を掛けて次々と始末していきます。
「ほんの一瞬でも私を愛した事はなかった?」
「お前を愛していたが父親を殺した罪悪感が消えなくて深く愛せなかった……って聞きたかったか?」
「お前を作ったの俺だ」と言われたスクヒは「見せてあげる」と告げ互いにナイフで格闘します。
失うものが何もないスクヒの破壊力に太刀打ちできないジュンサンはチュンモ達に誘導されバスで逃げ出します。スクヒは通りかかった車を奪い執拗に追いかけ飛び移ってバスにしがみつきます。
ガラスを突き破り中に侵入して次々と始末するとジュンサンと一騎打ちとなります。
押され気味のスクヒは運転手の腕を斬り落とすとバスは横転して止まります。ゆっくり立ち上がって近付いていき震えながら斧を振り上げます。
「俺がお前を殺したあの日のように、俺を殺せば本当の苦しみが始まる」
スクヒは叫びながら一気に振り下ろすと返り血を浴び顔が真っ赤になります。
警察が駆け付けると恐ろしい表情で笑みを浮かべるスクヒが立っていました。