中国ドラマ「大明皇妃」全話のネタバレあらすじ
15世紀に明朝を救った実在の皇后をモデルに中国演技派女優タン・ウェイが主演を務めた中国歴史ドラマで2019年に視聴率1位をたたき出した作品。
ネタバレあらすじ/23話から26話
第23話/暴かれた出自
朱瞻基が胡善祥(蔓茵)に如意を渡したことにより善祥の屋敷はお祝いの雰囲気で満ちあふれていました。
女官の豆子から親友である心眉が祝宴の席で悪い噂話を流していると知らされます。皇孫には皇孫妃と皇孫嬪がいるだけで「答応」や「美人」の座が空いているため善祥に同行して見初められようと皆が願うのです。
心眉は従妹の安歌を含めた4人を宮殿に連れて行く気でいます。
善祥は親友だから二人で食事しようと誘い「なぜ私の身が汚れていると噂を流したのだ、もし経歴に嘘があれば世話をするあなたも罰せられる」と言い放ちます。
漢王(第二皇子・高煦)から何をされたか直接見たかのように皆に伝えていたので善祥は「皇子を誹謗すれば罪になる、あなたの家に問題はなくても九族皆殺しになるのだ」と伝えると心眉は泣きながら許しを請います。
口を閉じて従うという言葉を聞いた善祥は「からかっただけ、親友は見捨てない」と笑うが不利な噂を流した代償ははらってもらうと口にします。心眉が飲んでいた酒には毒が混入されていました。
「親友でも裏切ったら命の保証はないと忠告したはず」
引っ越しの日、尚儀が挨拶に来てくれたが善祥は申し訳なくて顔を見せる事が出来ませんでした。
朱瞻基は永楽帝と雑談をしていると皇孫妃選びの話題になります。
「若徴は如意をもらえなくても気にしません」と伝えると「敵を討てなくてもどかしいのだろう、靖難の遺児は誠に才がある」と言われ知っていたのかと驚き急いでひれ伏す朱瞻基。
永楽帝は皇太子府で会ったときから身分を明かすのはいつなのか待っていました。
「時を与えたのに黙っていたな、お前にとって愛と権力、どっちが欲しいのだ。婚儀の時や冊封の時など出自のことを問われるのにどう説明するのだ、いつか自滅するぞ」
朱瞻基は自分の命と引き換えに若徴の命だけは助けて欲しいと頭を下げると「若徴を愛しているなら生きる場所をやる。建文のように朱姓を捨てろ。皇帝でいる限り支援してやる。もし権力が欲しいなら孤高になる決意を固めろ」と言われます。
屋敷に戻る朱瞻基は高熱を出し倒れてしまいます。
皇太子(朱高熾)と張妍(皇太子妃)は急いで医官を呼びます。朱瞻基は皇太子にだけ若徴が靖難の遺児で永楽帝が知っていた事を伝えるが「一族で放浪しよう」と言われ策はないのかとがっかりします。
朱瞻基が徐浜と若徴を呼び出し相談したころ、善祥(皇孫妃)は高煦に呼ばれます。
「お前が皇孫妃になれるよう若徴が靖難の遺児だと情報を売った。そなたの身辺の者を買収し使者としたから連絡を取り合おう。皇后と呼び私が跪く日が来るかもな」
第24話/苦しい決断
相談を受けた徐浜はすぐに高煦の仕業だと分かり話し合おうとするが「誰にも従わない性格だ」と朱瞻基に止められます。
若徴が永楽帝と直接話がしたいというので朱瞻基は会わせる前に永楽帝を訪ねると戦略会議中だったので跪いて待ちます。
どこにでも行きますと伝えると浙東の近くの海に明への投降を拒んだ陳友諒の配下たちがいるから管理せよと言われます。
これでお別れなので朱瞻基は「靖難の虐殺は間違いです。建文の忠臣も忠臣なので借りを返すべきです」と涙ながらに秘めた思いを言い放ちました。
若徴とは過去と向き合い仇敵との和解を互いに望んでいるので永楽帝も向き合って欲しいと・・・。
永楽帝は「大罪を犯したが大功も立てた、質素に暮らし戦場で苦労したことは後世の者は誰も知らない」と不満をもらしたので朱瞻基は「独りではありません、私が後世に伝えます」と告げると若徴を呼ぶよう言われます。
若徴は靖難の遺児だと知っておきながら何で生かしているのですかと訪ねます。
「私や建文の代の過ちを若者につけを回してしまった。史官に厳しく評価されても受け入れる、面倒を後世に残せない」
永楽帝は初めて若徴に会ったときにそこまで恨まれているとは感じられなかったので互いに重荷を下ろし家族になれるかもと思ったのです。
朱瞻基が自分の命を守るために命を差し出す覚悟だと知らされ「間にある確執を諦めることはできます」とひれ伏します。
冤罪で捕らわれ牢に入れられていた解縉が拷問を受けたと報せを受けた皇太子(朱高熾)は駆け付けると「陛下が近々特赦を行なわれるとか、軍の幸運を祈り刑部が提出する名簿に自分の名も記してもらうよう頼んだので却下されたら口添えを頼む」と言われます。
賢いのか馬鹿なのか、忍耐が必要だと皇太子は伝えるが名簿を見た永楽帝は激怒し朱高燧(第三皇子)を呼びつけます。
高燧は刑部の名簿は見ていないから分からないと伝え皇太子も「陛下への奏状は皇太子府ではなく尚書房に届けられるので見ておりません」と誤魔化します。
名簿を見せられた皇太子は驚く演技をし「冤罪ですし、学者が牢獄の暮らしは耐えられぬゆえ放免を願い出たのでしょう」と伝えます。
永楽帝は「牢にいる解縉の生存を確かめに行け」と高燧に命じ、「お前には関係ない、刑部の者が買収されたのだ」と皇太子に言います。
高燧は食事を与えるが眠り薬を酒に混入して雪上に放置し「身体が硬直したら牢に戻せ」と命じました。
第25話/旅立ち
皇太子(朱高熾)は毎年の戦で財政が逼迫しているから戦を止めるべきだと進言するが永楽帝は敵の侵攻を許すわけにもいかず1人でも行くと意志を述べると朱瞻基は「お供します、異民族を平らげてみせましょう」と膝をつきます。
将軍たちも朱瞻基の言葉に続くと「賊軍を倒さずして帰還ならず」と志気が上がるが永楽帝が皇宮に戻ると再び戦を止めるよう進言されます。
「明の未来はお前に懸かっている、どう思う」と聞かれた朱瞻基は跪く皇太子を見て「先入観はお捨てになり戸部と兵部の大臣たちと協議するべきかと、国事を独断で決めてしまうと祖父様の名声が汚れてしまう」と跪きます。
それでも出征なさる時は進言したとおり先陣を切ると訴えると「うせろ」と言われてしまい引き下がります。
朱瞻基は建築が進む新しい皇宮を視察してくるよう命じられ孫若微と鶏鳴寺の姚広孝を連れて順天へ向かいます。途上の宿で朱瞻基と若徴は酒を飲もうとすると聶興が襲撃してきます。
聶興は朱瞻基だけでなく若徴にも向かってきました。朱瞻基は剣術で勝ると「旧友の挨拶に過ぎないから追うな」と命じます。どこかで負傷しているはずだと言われた若徴は外に出ていくと聶興を見付けます。
傷の手当てをしながら「せっかく遺児たちが都に戻ってきているのに皇孫を殺せばまた犠牲者が出る、私は恨みを捨てた、もう終わったこと」と伝えるが「朱家父子の悪夢は始まったばかりだ」と言われてしまいます。
順天に到着すると朱瞻基は労をねぎらい、若微は寺を選びたいという広孝と一緒に房山るが命を懸けて綱を渡り洞穴に行くつもりだと知ります。
陛下は知っているのかと聞くと「人生やり残しがあると後悔する。陛下とで戦で命を落とす覚悟は出来ている」と言われ、途中で落ちたり目的地に着いたら縄を切ってくれと刀を渡されます。
(永楽帝の軍師として仕え靖難の変における第1の功臣と賞されたが靖難の変で建文帝を廃し永楽帝のもとで権勢を極めた事から故郷の家族や友人からは非難され会うことはなかった)
第26話/草原の覇者
永楽19年、明は北京に遷都、順天府を首都として南京を副都とした。
国の安定のためには後継者が必要だと判断され朱瞻基は正式に皇太孫に冊立されます。それにより胡善祥(蔓茵)は皇太孫妃、孫若微は皇太孫嬪に冊立されました。
朱瞻基は親征に旅立つ永楽帝に同行し軍営を整えます。
北方へ進んだ明の軍営にオイラトの首領の孫エセンが来訪する書状が届きます。高煦(第2皇子)や高燧(第3皇子)はオイラトが明と手を組むとは考えられず意図が分かりません。
朱瞻基は「エセンは皇帝の顔を知らないのでお前が代わりに会え」と永楽帝に命じられ驚きます。周囲は良い策だと笑うなか高煦はその場限りとは言え皇孫が皇帝になるのに不満を抱えます。
朱瞻基は皇帝らしく振るまい「明の国境を侵略するタタールが敵だがオイラトはそれに加担している、我慢ならん」と威圧すると「一部の者の勝手な行動であり首領は命じていない」とエセンは言います。
オイラトは明との友好関係を求めており、そのためなら4000千の兵で先陣をきると訴えるが明軍は100万いるため朱瞻基は話しにならないと笑って流します。
気持ちだけ受け取っておくとその場を治めると永楽帝はエセンに褒美を与えてもてなすよう命じます。しかし探りを入れるとエセンは真の皇帝が誰かを見抜いており恐れを抱いた永楽帝はエセンを帰してはいけない、連れ戻せと命じました。
朱瞻基は兵を率いて追うが最終的に逃げられてしまいます。これにより明とオイラトの激しい戦が始めるが永楽帝は破竹の勢いで戦勝を重ね軍営を分散させようとします。
タタールは撤退したが左右にオイラトとウリヤンハイが駐留し補給路にアルクタイがいます。雨季が来れば補給は難しく敵が連合すれば火器の展開も難しくなります。
分散するなら永楽帝がいる中央軍に精鋭60万、左右に10万配置し敵が来るなら返り討ちするしかないと話し合うが草原には覇者がいて部族は統一して動くので警戒します。