作品情報/大宋宮詞
リウ・タオ&ヴィック・チョウ共演、平民から皇后にまで上り詰めた実在する女性の波乱の生涯を描いた中国ドラマ
北宋の第3代皇帝・真宗は皇太子になる前の襄王だったころに蜀の平民・劉娥に命を救われ愛し合うようになる。身分を問題視する宮廷と朝廷からの反対、正室・郭清漪や側室・藩玉姝の存在などが立ち塞がるが劉娥は愛に生きることを決意するものの趙吉が太子になっても宮中に迎えられずに過ごす。そんな中、遼が和睦の条件として両国の皇子を相手国へ人質に送ることを提案してくる。真宗は朝廷に劉娥を認めさせるため趙吉を人質に送ろうとするが・・・
ネタバレ感想/大宗宮詞
4話・私腹を肥やす最低な許王
皇帝は皇太子選びのために協力して治水するよう楚王(趙元佐)、許王(趙元僖)、襄王(趙元侃)の3人の皇子に命じます。
襄王は劉娥が置手紙を残し出て行ったので嘆くと陛下との衝突が続けば皇太子になれないと前途を案じたのだと蘇義簡に言われ、治水に行く際に劉娥を見つけ出してくれと滑州に同行させます。
100年に一度の大洪水で開封にまで被害が出ており先を行く許王に追いつこうと急ぐ襄王だが優しくても決断力に欠ける楚王が御焼きを配り始めたために被災民が殺到して大混乱となってしまいます。
また気性が荒い許王が治水工事は国費で行われているのに堤防を決壊したのは不正な工事で横領したからだと疑い治水の官吏を処刑してしまいます。
民が暴動を起こし楚王と許王が恐れるなか、襄王は民の怒りを静めるために代わりに罰を受けます。
皇帝から尚方宝剣を授かったとはいえ見定める相手は身分の高い皇子3人なので王欽若は戸惑うが寇準は事実を上奏すればよいだけだと告げ共に内密で治水の成果を調べにいきます。
郭清漪は潘玉姝を呼び寄せ襄王が治水することは皇后の前で話すなと忠告します。
被災民を連れて滑州城内へ入る襄王は率先して補強工事に当たるが許王は地方官と結託して私腹を肥やしていました。襄王は堤防の決壊で多くの犠牲者が出るなか汚職した長官から金品を受け取るとは何をやっているんだと激怒します。
治水の官吏は民を大事にする功労者なのに横領の濡れ衣を着せられ死に追いやられたんだと激怒すると勅任官がやってきます。
尚方宝剣は陛下の代わりであるために跪くと横領していた地方官は連行され賄賂の金品は没収されます。
5話・民を虐げる最低な許王
蘇義簡は洪水から避難した滑州で劉娥を目撃するが見失ってしまい襄王(趙元侃)に報告すると、それを目撃した劉娥は隠れてしまいます。
滑州長官が汚職していたと報告を受けた皇帝は先の報告で許王(趙元僖)を褒めていたので二人は結託していたのだろうと察します。
襄王のおかげで罪を暴くことができ民の怒りを静めたことも功労に値すると告げるが襄王を非難する許王からの上奏が届きました。大きく相違があるので王欽若と寇準の捜査を続けさせるよう命じます。
官府から食糧が届いたので襄王は感謝するが許王は率先して民に配り自分の気配りだとアピールします。
襄王はこのままでは水没する可能性があるため堤防を爆破して近くの村に水を逃がします。襄王の活躍は都にまで届きまさに皇太子にふさわしいと称えられるが皇后側近の王継恩は水を流したことで他の村が水没したのに報告がないと皇帝の耳に入れます。
襄王は劉娥を探すが疫病が蔓延していると知り楚王と許王に病人を城外に集めて治療してはどうかと相談すると受け入れられます。しかし疫病にかかりたくない許王は移送の役目を負うと告げ襄王の命令だと偽り避難民全員を強制的に隔離場所に移動させました。
許王が隔離場所を焼き尽くすと火を放ったため楚王は何をやっているんだと訴えるが止めることが出来ません。蘇義簡から報告を受けた襄王は劉娥を発見し救出すると自分の子を身ごもっている事を知ります。
皇帝のもとには襄王が民の隔離を実施して処罰を恐れ逃走したと報告が入るが許王からの上奏のために偽りの可能性があると進言を受けます。
皇帝は襄王が民を虐げるのは考え難いか行方をくらましたのを気にし捜索を命じます。
帰還する許王がすべての罪を襄王に被せて報告したので寇準は事実の改革は駄目だと訴え許王の話だけで判断しないよう皇帝に進言します。脅える楚王は風邪をひいて寝込んでしまったので何も分からないと言います。
6話・悪事は必ず暴かれる
楚王は襄王に罪をかぶせるなか重臣たちはさすがに襄王が民を虐殺するとは思えないと進言します。
宰相(趙普)は楚王に火災の真相を問いただした時に王継恩が楚王に目配せをしていたことを見逃しませんでした。朝議のあと楚王を追いかけ追及すると「私は助けようとしたんだ」と泣き出します。
襄王は劉娥を救うために火中へ飛び込んだと推測され生きている可能性があると寇準に告げると潘玉姝の兄・潘良に禁軍を率いさせ滑州へ向かわせるべきと言われます。
疫病にかかる襄王のために薬草を取りに行った劉娥は産気づき洞窟の中で趙吉を出産します。
襄王は許王の手下に殺されそうになるが禁軍率いる潘良に助けられ、蘇義簡は赤ん坊の泣き声を耳にし劉娥を発見します。
蘇義簡の看病で復活した襄王は劉娥や趙吉らと共に帰還します。皇帝に謁見し真実を伝えると許王は必死に嘘をつくなと訴えます。しかし偶然目にした劉娥を救うために火中に飛び込んだと告げると皇帝は激怒し投獄を命じられてしまいます。
宰相はご立腹の皇帝に謁見し皇后にも意見を求められてはどうかと進言します。皇帝は最近後宮に行っていないので足を運ぶと皇后が「無策な元僖は陛下の退位後に始末すればいい、陛下の寿命が尽きるまで待てない」と楚王に告げていました。
襄王が投獄された潘玉姝から知らされる郭清漪は驚くが楚王が正気をなくし皇后が冷宮送りになったと聞かされどうなっているのかと困惑します。
襄王が流刑を命じられると噂を耳にする潘良はお前が寵愛を得ないからこうなるんだと潘玉姝に八つ当たりします。郭清漪が懐妊しているために郭賢は何としても流刑を阻止せねばと思うがご立腹の陛下が聴く耳を持たないと困り果てます。
劉娥は蘇義簡に陛下への謁見を願うよう頼んで謁見し皇孫を差し出します。
皇帝は襄王と許王を呼びつけ「火を放ったものは誰か分かっている、自分で罰せよ」と剣を置いて立ち去ります。脅える許王は剣を拾い襄王を斬ろうとするが一瞬にして禁軍に包囲されたので叫びながら自分の喉を斬り自死しました。
皇太子に冊封される襄王は名前を趙恒と改め東宮に居を移します。
7話・講和の条件
趙恒(皇太子)は遼の蕭皇太后が10万を率いて鎮州を占領し高梁河まで南下してきているので正面衝突は避け講和して防御に徹するよう命じます。
皇帝から高麗へ出兵したばかりで国力が回復していないはずだから燕雲十六州を取り戻すには今しかないと言われるが先帝の長男・耶律隆緒が即位した時に蕭皇太后は勢力を押さえ込んだし国庫が不足しているのだと告げます。
7年間、朝廷に迎えられず息子・趙吉の世話をする劉娥は家より国が大事だから仕方ないと皇太子を励まします。
皇太子は科挙に合格した丁謂を策士と認め自分の門下生として史館修撰の任を授けます。皇帝は死後に皇太子が即位できるよう呂端に謁見するよう皇太子に命じ誰にも気付かれるなと忠告します。
亡くなった趙普から自分の跡継ぎには呂端と推薦されていたため皇帝は遺勅を預けます。
令宮送りとなっていた皇后は楚王を即位させたら宰相に任じると王継恩に告げます。皇帝が崩御すると王継恩は兵符を手に入れるが楚王が乱心していたので戸惑います。
そして皇太子を騙して監禁すると皇后を訪ね皇帝が崩御したと告げます。
郭清漪と潘玉姝は皇帝が危篤と知らせを受け皇太子は出て行ったのに大臣たちが誰も知らないことを不審に思いすぐに寇準に話して判断を仰ぐよう指示します。
王継恩は呂端が宰相に任じられていたようだと情報を得て皇太子同様に騙して監禁しようとしたが逆に閉じ込められてしまいます。
禁軍が押し寄せてくるが呂端は皇帝の詔を掲げ、「後宮と共に謀反を企てた罪は到底許されぬ、皇太子の即位あたり宰相・呂端に補佐を命じる」と読み上げます。
呂端は王継恩を牢獄に入れ皇太子を救出するよう寇準に命じます。
皇太子はすべての真相を知るが皇帝が崩御したと寇準に知らされ膝から崩れます。
遺勅に従って即位した趙恒は恩赦を行うと、皇后の死罪を免じて寒寧殿で罪を償うよう命じ王継恩は流刑とします。
遼の蕭皇太后から宋と遼が皇子を1名ずつ出して人質とすれば兵を撤退させると条件を出され、皇帝は2皇子・趙佑に会いに行くが連れて行かないでと郭清漪に泣きつかれます。
郭清漪は麟児を失っているためにこれ以上は不憫すぎると思い趙吉のもとに向かうと劉娥は何も言わないでと泣き崩れます。皇帝は方法がないのだと謝罪し趙吉に皇子の役目だと言い聞かせます。