作品情報キャストの紹介
フー・ビンチンとチャン・ダンフォン共演の中国歴史ドラマ、政略結婚した楊堅を隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく独孤伽羅を中心に描いた作品。
南北朝時代の北周を舞台に政権交代が激しい乱世のなか独孤天下という予言を受けた独孤信には3人の娘がいた。長女の般若は予言を実現させるため愛する人を捨て皇室に嫁ぐも悲しい運命が待ち受けていた。次女の曼陀は自分の母が庶民の出身であることに引け目を感じ権力と金に執着して心を通じ合わせた楊堅ではなく唐国公に嫁ぐ。主人公である三女の独孤伽羅は政略結婚で楊堅と夫婦になるが少しずつ心を通わせ隋の初代皇帝へと押し上げ皇后の座に上り詰めていく。
ネタバレあらすじ/独孤伽羅
第10話・王妃の里帰り
寧都王妃となった独孤般若は毓と共に宇文覚(北周皇帝)に挨拶に行くと宇文護を排除するよう丞相に言ってくれと頼まれます。
「父親の独孤信は不用意な攻撃はしないのでまずは婚礼で多くに祝儀を頂いたので災害で苦しむ民の救済や兵士の手当にし民心を得られれば宇文護を担ぐ官吏を取り込み味方につけられる」
宇文覚は祝儀は兄上の物だと告げると天下はすべて陛下のものと言われ上機嫌となり般若は長公主と同等の地位と羽毛の衣、そして土地300畝を与えられます。
独孤伽羅は民達に米が配られていると知り足を運ぶと般若と伽羅のおかげだと民が騒いでいました。
寧都王(宇文毓)は長年空いていた地官大司徒の座を与えられます。
曼陀は伽羅が来ると偽って李澄を呼び出し馬術や狩りをして楽しみ「嫁ぐ伽羅が羨ましい、世間の噂なんかに惑わされないでくださいね」それとなく伝え宇文邕との仲を知らせます。
般若を招く宴を取り仕切る事になった伽羅は張り切って準備を整えます。
久しぶりの再会に喜ぶ伽羅だったが酒に酔った李澄に因縁を付けられ口論となると曼陀が止めに入ったのでまたかと姉妹喧嘩が始まります。
騒動となってしまいその場に駆け付けた独孤信は「娘の名を汚す発言は許さん、縁談は取りやめる」と言い放つと李昞は必死のその場をおさめます。
第11話・誘惑の罠
騒動を遠くから見ていた楊堅は落ち込む独孤伽羅に飴を届け「酔っ払いの戯れ言を真に受けるな」と慰めます。
「その場で怒るのではなく寧都王妃(独孤般若)だったらその場を収めた後で李家に非を認めさせたはず、大人になったら引くことも覚えないと」と言われ伽羅はふて腐れながら頷きます。
曼陀は乳母の馬氏に唆され酔っ払って眠る李澄の部屋に連れて行かれます。勇気を持って寝床に侵入するとそこにいたのは隴西郡公の李昞であり慌てて逃げ出すが衣を置いてきてしまいます。
「ここまで来たら後戻りは出来ない、地位や名誉を失う事になるよりマシだから部屋に戻るしかない」と言われ泣きながら戻ります。
李昞が目を覚ますと曼陀は計画通りに目撃されるように泣きながら外に飛び出します。
曼陀の乳母は夜中何者かに頭を殴られ意識を失ったが直前に「曼陀を襲い傷ものにしてやる」と声を聞いたと訴えます。そして「李澄に嫁ぐのが嫌な伽羅が陥れたのです」と言いました。
李昞は寝床で発見した伊蘭と麝香を混ぜた媚薬を発見し何物かに陥れられたのだとやってくると伽羅のお付きの女官も買収されており濡れ衣を着せられてしまいます。
誰にも信用されず陥れられた伽羅は本気で命を絶とうとして止められます。
伽羅が酷い目に遭ったと知った般若は独孤家にすぐに戻り伽羅の侍女を拷問にかけ真実を吐かせます。
従兄弟と情を通じ身籠もってしまった事が馬氏に見付かり脅されていたのです。どうせ曼陀の仕業だろうと思っていた般若は「自ら罪を認め自害するか乳母にすべての罪を着せ殺すか選ばせてやると告げに行け」と宮女に指示します。
「庶出の姉と乳母が嫡出の妹を陥れ姻戚の義父と密通したら死罪は当然だろう」
曼陀に見捨てられた馬氏は黒幕は独孤家と李家、そして楊家の結託を阻止したい宇文護だと告げ舌を嚙んで自害しました。
このままでは宇文護が喜ぶだけなので李昞は「私が曼陀を娶ればいい」と告げると独孤信も最善の策だと思うが楊堅は受け入れてくれません。
第12話・未練と執着
馬氏の仕業で場を収めたが独孤信と般若は陰険になった曼陀に頭を悩ませます。
教訓が生きるどころか悪質になる一方であり「これから独孤家を守る伽羅には馬氏の仕業としか伝えていないが曼陀を妹とはもう思いません」と般若は告げると独孤信も婚儀が済めば2度と会わないと伝えたと言います。
楊堅は駆け落ちするため曼陀を馬車に乗せるがその場の雰囲気に流されていた曼陀はこのままではすべて失うし郡公夫人となった方が巻き返すチャンスがあると思い馬車を止めさせます。
「私が消えたら独孤家は朝廷での威厳を失ってしまう、楊堅さんとは結ばれぬ運命」
受け入れた楊堅は年寄りになっても何年でも待ち続けると誓い剣を手に黒幕であろう宇文護のもとに向かうと伽羅から「おそらく楊堅は宇文護を殺しに行く」と文を受け取っていた宇文邕に止められます。
馬氏の仕業だと聞かされた伽羅は曼陀の仕業だろうと気付いていたが独孤家のために収めなければと思います。
第13話・危険な噂
独孤曼陀(次女)が隴西郡公に嫁ぐことになるが見送るものは下働きと侍女2人しかいませんでした。
駆け付けた楊堅は兄に変わって見送らせてほしいと独孤信に頼み、何かあればいつでも協力すると告げ見送りました。
翌日、独孤信は朝廷にも郡公夫人と認められたと報告を受け安堵するが伽羅(三女)の縁談が破談となったのは宇文邕に嫁がせるためと都獣で噂されている事を知り困惑します。
釈明に向かうと宇文覚(北周皇帝)は機嫌が良かったが宇文護がいつまで経っても勢力が衰えないので趙貴を大宗伯にするつもりだと知らされ疑われている事に気付きます。
宇文覚は独孤信が退いたあと忠臣ぶっても腹の中は宇文護と同じだと怒りをあらわにし皇后から「そんな方ではない」と言われても聞く耳持ちません。
独孤信は噂のでどこを突き止めると曼陀の侍女・秋詞だと突き止め曼陀が口にしていたのだと気付き呼び付けます。帝位を狙った者は九族皆殺しなんだと叱咤するが開き直った曼陀から「伽羅を陥れ般若も皇后にさせないようにしてやる、復讐だ」と言われ精神疲労で倒れてしまいます。
報せを受けた寧都王妃(般若=長女)と伽羅は駆け付けると独孤信は足を滑らせただけだと言い曼陀は安堵します。
しかし般若はすべてを突き止めており「独孤家と共に生きていることを忘れるな、殺す方法はいくらでもある、次は容赦しない」と言い放ち荷をまとめて帰らせます。