作品情報キャスト
一夫一婦制を貫き共に政治に関わり二聖と称された隋の初代皇后・独孤伽羅と開国皇帝・楊堅を描いた作品
南北朝時代の北周王朝の初期、傀儡の宇文毓を皇帝に据えて大冢宰の于文護は権力を握り逆らうものは粛清していました。
衛国公・独孤信の娘・伽羅は好きでもない隨国公の長男・楊堅に嫁ぐよう言われ反抗していたが許嫁と対面すると以前に襲われていた女性を共に助けた人でした。
互いに好意を抱いていた2人は運命を感じる。于文護に父親を殺害され復讐を誓う伽羅と楊堅はやがて隋を建国し分裂していた中国を300年振りに統一する。
ネタバレあらすじ/独孤皇后
第13話・
わざと仲間に襲わせ鋳造技師を救った独孤善(伽羅の兄)は于文護が官吏や商人と結託し硬化に含まれる金銀の量を減らし余った分を懐に入れていると聞かされます。
バレたら自分も危険だから関与しない方がいいと伝えると身体に毒を入れられ家族の命まで握られていると知り「解毒を要す」と徐卓に文を届けます。
伽羅は王后(雲嬋)が染め物の技術を民に教えてくれているので貧困から救うために徐卓に資金を提供してもらい染織工房を造ります。
順調に進んでいたが子供を救おうとして王后が怪我を負ってしまい、伽羅は天王(宇文毓)に謝罪すると于文会がここぞとばかりに問責すべきだと押しかけてきます。
しかし、王后が自分の不注意だと延べた事で天王は安静にさせたいから騒ぐなと下がらせます。
伽羅はしばらく王后には治療が必要なため染織工房を封鎖すると告げるが「世話になりっぱなしだから自力で生きていけるようやらせてほしい」と鄭祁耶に言われ続けることにします。
宇文邕から地方官吏の腐敗を聞かされ、益州の査察に許可を出さず全国の大規模な普請を禁じました。
戦地にいる于文護は伝書鳩で報せを受け長引けば天王が復権してしまうので戦を早く終わらせようとします。楊堅は伝書を盗み見ていたが高熲にバレてしまったので于文護の不正を暴くために盗見ては長安にいる宇文邕と伽羅に教えているのだと伝えます。
楊堅は絶壁を登って斉の軍勢を調査し報告するが高熲が敵の兵力は5万だと告げに行くと于文護の調べては5千だったので楊堅はデタラメな報告をされたと疑われ罰を受ける事になってしまいます。
于文護は天王が六官府の官吏と頻繁に会い権勢を強めているので山を越えて洛陽を一気に攻め落とすと告げます。
第14話・
楊堅は暗合を忍ばせた伝書を送り長安での政変に宇文護は気付いているのではないかと独孤伽羅に伝えます。
宇文邕と共に天王(宇文毓)を訪ね、于文護が長安に戻るまでに一派を排除せねばと話し合うが王后(雲嬋)が危険だと報せを受け向かうと太子の病を自ら望んで自分の体に感染させたと知ります。
感染させて薬効を試すことで役に立とうとしたのだと知り天王は王后と太子を必ず救えと命じます。于文護の姪というだけで間者だと疑われ信用されないから命を懸けたのだと思う伽羅は善意は報われ回復するはずと告げます。
長安へはやく戻りたい于文護は敵の兵力は5千だと信じ全軍で洛陽を攻め落とすと士気を高めるが高熲と楊堅がいる部隊を先に進軍させ戦に乗じて二人を始末する悪計を企てていました。
大隊を率いる于文護はどこに5万もいるんだと笑い兵を休ませるため天幕を張るよう命じるが左右から襲撃され窮地に陥ります。敵の狙いは于文護であり先に出陣していた高熲たちは大隊を救うため戻るが伏兵がいて撤退を余儀なくされます。
多くの兵を失った高熲と楊堅は敵の大将・徐之信の首を狙うが返り討ちに遭ってしまい森の中に逃げ込みます。
第15話・
太子の病を自らの体に感染させた王后(雲嬋)は斑点は増えていたがそこから毒が抜けていることが分かり天王(宇文毓)はすぐに太子にも薬を与えるよう命じます。
尉遅寛(中大府)は偽金を作る者たちの背後に于文護がいると知り額面価格と貨幣の価値が同等でなければ民の生活は立ちゆかないので続けて調査をするよう命じるが「父親(蜀国公)が困るし于文護の怒りを買っては全員が惨禍を免れません」と言われます。
戦地で孤立無援となった宇文護は打開策を練っていると斉の徐之信から書簡が届き投降を迫られます。
天王は蜀国公が準備した騎兵8千を率いて援軍として向かうよう楊忠に命じ、不正を働く官吏を全員捕らえるよう宇文邕に命じます。
その頃、敵に于文護が包囲されていると書簡で知った于文会は父親がいなくなったらこの先自分はどうすればいいのかと激しく動揺するが万が一を考え金を集めるために尉遅寛に強引に酒を飲ませ指印を押させます。
酒癖悪く乱心する尉遅寛は妻に陥れられたと勘違いして暴れてしまい蜀国公に引っぱたかれ我に返ります。
その頃、于文護が窮地に陥り祖国が大打撃を受ける事になってしまった阿史那頌は復讐するつもりで自分を唆し弟を動かしたのだと王后に寄り添う伽羅を見て疑います。
第16話・
流産してしまった阿史那頌は今後の懐妊は難しいと告げられ伽羅に階段から突き落とされたと言い出します。
「見たでしょ」と激しく迫られた宇文珠は同情して「見ました」と口にしてしまうがそんな人ではないと知る宇文邕は乱心しているせいだと妻を落ち着かせます。そして于文珠を連れだし何があったか聞くと口論はしていたが見てはいないと言いました。
わが子を失う原因を作ったのは伽羅である事にちがいないと逆恨みする阿史那頌は同じ想いをさせてやると堕胎薬を用意させ、お見舞いに来た于文珠にお詫びの印だからと妊婦用の滋養薬と偽り伽羅に届けるようお願いします。
阿史那頌から「嘘を付いて苛立ちをぶつけてしまったから自分からとは言わないでくれ」と頼まれた于文珠はお小遣いを上げてくれたお礼にと伽羅に渡します。
伽羅は飲もうとしたがちょうど脈診のためにやってきた医官が匂いで気付きます。伽羅は珠を連れて会いに行き「人を通して陥れるのは失敗したようね。子が流れたのは私のせいではないがあなたは私の子を殺そうとした。許すのは今回だけですよ」と告げます。
それでも八つ当たりをしだすので「子を産んでいたとしても夫には愛されないでしょう。人は自分自身を愛さなければ愛されないのです。幸せになる事が最高の復讐です」と告げ去ります。
宇文会に陥れられ貨幣偽造の共犯に仕立て上げられた尉遅寛は「于文護一派は偽金を作っているが私の部下を買収し証拠を破棄させ更に私を酒で眠らせ収賄の承諾書に指印を押させた」と高賓(司空)に相談します。