作品情報キャスト
一夫一婦制を貫き共に政治に関わり二聖と称された隋の初代皇后・独孤伽羅と開国皇帝・楊堅を描いた作品
南北朝時代の北周王朝の初期、傀儡の宇文毓を皇帝に据えて大冢宰の于文護は権力を握り逆らうものは粛清していました。
衛国公・独孤信の娘・伽羅は好きでもない隨国公の長男・楊堅に嫁ぐよう言われ反抗していたが許嫁と対面すると以前に襲われていた女性を共に助けた人でした。
互いに好意を抱いていた2人は運命を感じる。于文護に父親を殺害され復讐を誓う伽羅と楊堅はやがて隋を建国し分裂していた中国を300年振りに統一する。
ネタバレあらすじ/独孤皇后
第45話・
皇帝(楊堅)が楊勇(皇太子)を見直し始めた事で楊広はやけ酒をくらいます。
しかし妻の蕭薔から「皇帝が見直し始めたのは若い頃から親しい高熲が太子の舅になったから。こちらも有力な支持者が必要」と言われ高熲よりは劣るが知略にたけている楊素を思い浮かべ説得にかかります。
楊素は自分よりも高熲の方が身分が上な事に不満を抱えていたので広を太子にさせれば地位が自分に移るとして話に乗ります。
独孤伽羅(皇后)は町の様子を見に行くと高霊や蕭薔が炊き出しを行なっていたので何かあったのか訪ねると陳帝が国政をおろそかにしたせいで陳からの難民が押し寄せているのだと知らされます。
「陳の民に国政の実体を暴露すれば民心は離れる」と伽羅に提案された楊堅は暴君を討つという名分が出来るので民を救い南北統一を果たすために出征を決意します。
好機なので臣下で反対する者はおらず50万の大軍で一気に進軍すれば到着した時には陳の民は味方になっているだろうと予想します。
西暦588年、隋の建国8年目、自ら出征した楊堅は長江を8路から攻めます。
朝廷を取りしきることになった太子は政務で忙しいなか雲若霞に邪魔され思うようにいきません。楊厳の様子を見に来ていた尉遅容や蕭薔はすぐに把握すると水害関連の資料を探す王誼が麟趾館にいれてもらえないと太子を訪ねてきました。
夫の広を太子にしたい蕭薔と楊家の内紛を狙う容は「館員ごときが太子に別段の配慮はしないと口にしたのは問題だ」と唆すと、太子は令牌を預け阻まれた時は消してもいいと告げました。
西暦589年(隋9年)、陳の首都を陥落させ全面降伏させたが楊整が戦死してしまいます。
第46話・
戦で功を立てた楊広は罠を仕掛けており、
懐柔した王誼が楊勇(太子)の指示があった上で楊堅(皇帝)と旧知の仲だった耿康を殺したので太子が失脚するのも時間の問題だと笑います。
そして楊広が民の口を借り楊堅と独孤伽羅をたたえ続けた結果、聖皇、聖后とも称されるようになりました。
楊堅と伽羅は陳が滅びたとはいえ陳叔宝は一国の君主だったので親交を深めれば民にも寛大さを示すことができ隋で安心して暮らせるはずだと思います。また逃げた残党が反乱しないよう感化させるためにも必要なことでした。
太子の事件をうやむやにすべく臣下は「嫉妬心の強い伽羅が法をねじ曲げ側室を迎えさせずにいる」と訴えます。
岐路に立たされた伽羅は側室候補を選んで連れて行くが「くだらない訴えを気にするな、伽羅がいれば十分だから名家に返せ」と楊堅に命じられます。
皇帝と皇后の絆があまりにも固いので尉遅容は楊堅を誘惑する女人が必要だからやってくれと尉遅文姫を説得します。
陳の公主だった陳婉宜が聖后に仕えたいと訪ねてきた頃、耿康が殺されたと知った楊堅は太子を呼び出します。
「定州で家族皆の世話をしてくれた耿康は麟趾館の管理もしっかり務めていたのに何故殺したのだ、心底失望したぞ」
太子に同行していた高熲は皇帝が激怒していたので「陳を滅ぼしたばかりで政情が不安定なときに太子の立場が揺らげば悪しき者に隙を与えます。まずは手を下した王誼を処罰するべき」と進言すると受け入れられます。
しかし皇帝の怒りは収まらず太子は自粛生活を余儀なくされます。
陳婉宜を気に入っている伽羅だが「亡国の公主が率先して仕えるなんて何か企てているはずだ」と容から言われます。
不安になり楊爽を呼んで相談すると「一理あるがすぐ気付くとは目ざといですね。そういえば太子は容や蕭薔の話を聞いて本当に殺すとは思わず王誼に令牌を預けたみたいです」と言われ密かに調べるようお願いします。
その頃、反乱が起き楊広と楊素が命じられて鎮圧に向かうと王誼が麟趾館から持ち出した資料がありました。これは自分たちが仕組んだ罠であったが皇帝に報告しようと戻る途中で王誼を尾行する楊爽と出くわしてしまいます。
仕方なく口封じするしかないと剣を抜くが楊爽に生け捕りしないと真相が分からないと止められてしまいます。
第47話・
反乱を平定させた楊広と楊素は拠点に麟趾館の資料が見付かったと報告し王誼が持ち出したものだと報告します。
反乱軍と結託していた王誼が投獄されたと楊爽から報告を受けた伽羅は王誼に令牌を預けた太子(楊勇)まで疑われるのではと心配します。また反乱軍が于文家一派の生き残りだと知り王誼は何の関係ないので不可解だと思います。
爽は牢にいる王誼を訪ねると「もう裏切りには懲りました。皇帝と皇后に直接話す」と言うので皇宮に連れて行きます。
看守から王誼が連行されたと知った楊広は動揺するが蕭薔は解決策を考え尉遅容に阻止するよう願います。容に呼び止められた爽は皇帝が留守だというので伽羅に会いに行くが待っている間に王誼は毒を飲まされて命を落とします。
しかし爽は死際に「私は晋王(楊広)に与していました」という言葉を耳にしていました。
楊広は容に感謝を伝えるが王誼が自分に汲んでいた事を爽に伝えていたと知らされます。
ここまで来たなら爽を止めるしかないと思い伏兵を待機させている山中に誘き出して始末しました。そして反乱軍の残党を調べていた爽が殺されましたと泣く演技をして皇宮に駆け込みます。
突然のことに楊堅(皇帝)は悲しみ、伽羅は自分が調べるようお願いしていたからだと自己嫌悪に陥ります。
爽とは一緒に暮らしていたこともあり尉遅容は心を痛めるが嘆く伽羅を見て快感だったと文姫に言います。
楊勇と陳叔宝が遊びほうけていると容から報告を受けた伽羅は「これでも太子か」と情けなくなり晋王府を訪ねると倹約していました。
楊堅は遊興にうつつを抜かしたことで陳は滅びたのに陳叔宝に感化されるとはと嘆きます。伽羅は晋王府に寄ってきたと伝え広は倹約家で勤勉だったがわざとらしく感じてしまったと伝えます。