中国ドラマ「瓔珞エイラク」
女官から清の第六代皇帝、乾隆帝の3番目の皇后まで上り詰めた孝儀純皇后がモデル。主人公の魏瓔珞は姉の死の真相を探るため女官として後宮入りする。富察(フチャ)皇后の弟・傅恒(フコウ)を疑い接近するが惹かれていくことに、また乾隆(けんりゅう)帝からも好意を寄せられます。妃や女官らの陰謀に巻き込まれながらも常に知略で上回り追い詰めていく孤高の逆襲劇!!
ネタバレあらすじ/22~30話
高貴妃に見捨てられたら一巻の終わりである舒貴人は瓔珞を排除するのではなく味方に付けるべきだと訴えました。
舒貴人は瓔珞の先生でもある張女官を捕らえ兄の息子の命をチラつかせ情報を聞き出します。
繍坊に遅れてやってきた張女官を見て瓔珞がなんだか様子が変だと思っていると貴妃に呼ばれます。
「お前の姉を襲ったのは傅恒だ。皇后は弟なので罰することができなかったのだ。そんな皇后に仕える奴婢でいいのか」
張女官の様子がおかしかったのはこの事かと気付き「貴妃に仕える事はしません」と堂々と言い放つが傅恒の帯を見せられ絶句します。
皇后に毒を盛れと言われ受け取る瓔珞は傅恒にお茶を差し出すと純妃がやってきて傅恒の手から湯飲みを取り上げました。純妃は寵愛を得るために貴妃が飲んでいる丸薬の香りが瓔珞の衣類から臭ったので駆け付けたのです。
純妃は舒貴人から渡された毒を見付けていたので「どうゆう事だ」と説明を求めるが瓔珞は毒は捨てており皇后が手にしている湯飲みを受け取り飲み干しました。
何があったのか正直に伝えると皇后は協力すると言ってくれたが私憤でご迷惑はかけられませんと断りました。
犯人
瓔珞は傅恒に帯を投げ付け「あなたに成りすましたのは分かる。犯人は間違いなく皇族です。知っているはずだ」と言い放つと「これ以上関わると恨みを買うから追求するな」と心配されます。
親族だけの茶会の帰り道、乾隆帝の弟・弘昼は雨風が強くなり視界を奪われると女性の霊を見て怖がります。乱れ髪の女官が消えたと叫び声が聞こえ駆け付けた傅恒は「やましい事があるからそう見えたのだ」と言い放ちます。
瓔珞の仕業と察知した傅恒は「陛下の弟であり証拠を見せても罰せられる事はないから調べるのは止めてくれ」とお願いするが誤魔化す瓔珞は「ついに犯人を見付けた」と内心思いながら誤魔化します。
弘昼が犯人捜しをしようとしたので傅恒は瓔珞を守るために皇后や爾晴と一緒にいる瓔珞のもとに連れて行き説得します。
弘昼はわびの印だと金を用意し「酔った勢いで皇族らしからぬ行いをしてしまったが殺したのは私ではない」と言います。
瓔珞は純潔を奪ったのだから殺したのも同然だと言い放ち姉は先祖の墓に入れず無縁墓にいるんだと怒ります。
「側室にしてやろう、そうすれば不貞だと陰口をたたかれなくて済む」と言われた瓔珞はアホくさくて聞いてられないと出て行こうとするが父親の清泰が入ってきたので驚きます。
弘昼の推薦状により内務府の職についたと知った瓔珞は「娘の命と引き換えに出生を手に入れた気分はどうだ」と責めると「これで我々一族も非難されずに済む。お前が手を引けば親子の関係も許に戻す」と言われます。
反省のない弘昼の態度と馬鹿な父親に怒りが込み上げる瓔珞は「寛容であれと教えになりました。こたびは寛容でなるべきですか」と皇后に訪ねると「許すべきか否かは決められない」と言われます。
姉を安らかに眠らせたい瓔珞はもう恨まない事を伝えると弘昼は満足そうに去って行きました。皇后に怒られる傅恒は「彼女を守るためにはこうするしかなかった。私が守ります」と伝えると、それを見ていた爾晴は嫉妬する。
黒幕に復讐を
瓔珞は頭痛がするからと葉先生に薬をもらいに行きます。郭太妃が亡くなり瓔珞は皇后に命じられ供物を届けます。禁じられていたがこっそり姉の供養をしていると弘昼にバレてしまい「黙っている代わりに仕えろ」と命じられます。
頭にきた瓔珞は殴り付け逃げ出す弘昼を追いかけます。大声で助けを求めたため瓔珞は「襲われた、助けて」と叫びやってきた乾隆帝に助けを求めます。
瓔珞は事実だと訴えると皇后が「瓔珞の言葉に嘘はありません」とやってきた事で解放されます。弘昼が母・祐太妃からムチで打たれているのを見て瓔珞はニヤリと笑うが乾隆帝は昔命を助けられた恩があるので許してしまいます。
瓔珞は葉先生が縛られているのを見付け助けようとするが背後から首を絞められます。駆け付けた傅恒に助けられると「臆病な弘昼が手を下せるはずない」と言われ黒幕に気付きます。
瓔珞は太監に押さえつけられ父親を人質に取られます。予想したとおり姉を殺した黒幕は祐太妃であり「皇后に気に入られているため手は下せないが次逆らえば間違いなく一族全員始末する」と脅されます。
額を傷付けられた瓔珞は外に出ると窓紗の設置を急がせていました。窓紗を繍坊のものが急いで準備していると知り瓔珞は策を練ります。
瓔珞をそばで守りたいと思った傅恒は妻にしたいと皇后に協力を願います。それを聞いていた爾晴は嫉妬するが皇后が倒れたと知り急いで戻ると懐妊していることを知ります。
乾隆帝は喜び、皇后はお見舞いに来てくれた純妃に「嫻妃の弟が重病だと聞き侍医を送ったが妃を手なづけ利用する気だと批判されると思い呼び戻したことを後悔している」と話します。お見舞いに来ていた嫻妃はその言葉を耳にし引き返しました。
乾隆帝は傅恒がやたら長春宮を訪ねるので想い人がいるのだろうと察知し縁談をまとめてやろうと思うが相手が瓔珞だと知り「愚か者」とイラつくが何で怒っているのか・・・・。
皇后に会いに行った乾隆帝は爾晴に茶を溢され瓔珞を呼びます。乾隆帝に接近しようと試みた爾晴だったがここでも選ばれるのは瓔珞なのかと不機嫌な態度を隠せません。
瓔珞は衣を持って行くと「傅恒に近付く狙いは何だ、誘惑するのなら朕をねらえばよい、すべてを与えてやる」と言われ「福がない私には分不相応です」と跪きます。
乾隆帝は「傅恒に近付くな」と激怒して出て行きます。
それを見ていた爾晴は「皇后様への忠義がある瓔珞を寵妃の地位を守るため乾隆帝に仕えさせては?」と伝えます。
瓔珞は「姉のように慕っていました。一生尽くすと誓いました。天下の女子が妃嬪になろうと私はなりません」と皇后に伝えます。
そして「皇后様は侍女を利用して陛下の歓心を買ったりはしない。私は妃嬪にならないし他の女子にもさせない」と爾晴に言い放ちます。
そして雷電が起きる日、外で騒いで祐太妃を呼び出し太監たちに裏の顔を暴露します。
「罪を認め反省しなければ天罰が下る」と叫ぶと窓紗に触れた祐太妃に雷が落ちました。
復讐を果たした瓔珞は姉の遺灰を撒き、太監や侍女は天罰が下ったと恐れます。
追い出される瓔珞
瓔珞はやっと姉の敵を取れたと思ったが皇后様によって辛者庫に追放されてしまいます。瓔珞はせめて無事に出産してから出て行くと涙ながらに願い出るが受け入れられません。
いつの間にか仲良くなっていた明玉は「行かないで」と涙を見せるが「ここでは自分だけを信じて、皇后様に届けられるものはすべてチェックし困ったら訪ねてきて」と瓔珞は伝えました。
皇后が瓔珞を追い出したのは、これが瓔珞の仕業だと分かれば乾隆帝が罰するはずだと読んでいたからでした。
瓔珞の仕業だと気付いた乾隆帝がやってくるが皇后は長春宮にはもういませんと伝えます。
先に処断を下して逃がしたなと叱咤された皇后は「私が瓔珞を庇うのは希望だからです。国の母である私が失ってしまったものを瓔珞は持っています。彼女は生き生きとしてわがまま、私の分身なのです」と言いました。
辛者庫には錦繍がいました。厳しい雑務が続く瓔珞は美男である袁春望は男からも女からも目を付けられていると知ります。錦繍も袁春望にぞっこんだったが全然相手にしてもらえません。
傅恒がやってきたので「陛下の命令で近づけません。あなたのために命は捨てられない」と言い放つと「君に尽くした情をどうやって返すのだ」と言われます。
瓔珞は自らの衣を脱ぎ報いようとすると傅恒は驚いて背を向け、それを見ていた袁春望は笑います。傅恒は「嫁いでから恩をずっと返せ」とおでこにキスして去ります。
瓔珞は袁春望と同盟を結び互いに支え合い過酷な労働を耐えていくのです。
皇后が意識不明
皇太后が催す宴に参加することになった皇后は体調が悪く後宮の管理を嫻妃と純妃に任せたいと伝えると受け入れられます。
鹿の血豆腐は流産を引き起こすのですぐに下げろと皇太后に命じられた女官は慌てて落としてしまいます。すると大量のコウモリが襲い騒動のどさくさに紛れて貴妃は皇后を突き落としたあと自らも肩をぶつけて負傷したように装いました。
また嫻妃は自分の顔を隠すことなく皇太后を守った事で信頼を得ます。
皇后の意識が戻らずそばにいた明玉は動揺し瓔珞に報告しに行きます。驚く瓔珞はその時の話を聞き犯人が誰なのか把握したが自分は追放された身だからと引き返します。
儲秀宮に牛の乳を届ける瓔珞だったが貴妃に「落ちぶれたものね」といじめられます。乾隆帝がやって来たので貴妃は慌てて瓔珞を帰すが乾隆帝は見舞いの品を渡すとさっさと引き返し瓔珞を追いかけます。
「哀れなふりをするな、見え透いた芝居は嫌いだ」と叱責し心配で傘を投げつけるが瓔珞は風邪を引いてしまいます。
瓔珞の看病をする袁春望は「わざと高貴妃を怒らせただろう、私は騙されないぞ」と言います。