作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第13話・果たされた約束
宮刑に処され片目の視力も奪われた耶律只没が生きる気力を失ってしまい、耶律賢は近衛軍に捕らわれた宮女・安只を連れてくるよう女里に頼みます。
「生涯を誓い合った仲です。只没への想いは本物であり誰かの差し金で動いていたわけではありません」
泣きながら許しを請う安只を見て耶律賢は「生かしてやるが、どんな方法でもいいから只没を回復させろ」と命じます。
蕭燕燕と約束していた耶律賢は夜更けに酒楼に向かうと店じまいの時間だったが明かりが付いていました。一人で酒でも飲もうとしたが耶律只没の件を聞いた蕭燕燕が心配で待っていたので驚きます。
子供の時からずっと我慢して弟と妹と協力して生きてきた耶律賢は胸の内を話して酔い潰れると絶対に乗り越えられるはずと慰められます。
耶律賢は子供の時(天禄5年)に韓徳譲と一緒に帰化州祥古山に行った時の夢を見ます。世宗(耶律阮)と皇后甄氏が跪拝するので遠くから楽しんで見ていたがいきなり泰寧王(耶律察割)率いる兵が押し寄せ両親が殺されたのです。
蕭燕燕は何度声をかけても起きないので眠りから覚めるまでそばにいました。久しぶりにゆっくり眠れた耶律賢は燕燕が安らぎをくれたからだと思います。
韓徳譲は陛下(耶律璟)が皇族にまで手を下したので朝廷が揺らぎ自分たちの婚姻にも支障が出るのではないかと心配します。
耶律賢をずっと守ってきた事もあり彼女を巻き込むのではと恐れると燕燕は嫁ぐと決めた以上、苦労を共にするのは当然だと言います。只没に嫁げる事になった安只は耶律罨撒葛に呼ばれ向かうと王妃になるのだからしきたりを教えなければと侍女を付けられます。
耶律胡古典も嫁ぐ事になり耶律賢は2組の婚礼を盛大に行なうが疲労が重なり倒れてしまいます。
しかしこれは郊外の離宮に移るための策であり見舞いにやってきた陛下は疑いを持ちつつも療養を許しました。
その頃、烏骨里が懐妊し耶律喜隠は喜ぶが口外しないよう皆に命じました。
第14話・皇后の座
烏骨里が懐妊し喜ぶ耶律喜隠だが狙われるのを警戒し口外しないよう命じます。
「陛下が只没を宮刑にしたのは耶律賢が子供の時から病弱である事から人皇の血筋を絶つためかもしれない」
最も親しい妹の燕燕だけには話していいと許可をもらった烏骨里はちょうど訪ねてきたので懐妊した事を伝えます。
喜ぶ燕燕は耶律罨撒葛にバレないためにも長女・胡輦には言ってはいけない、また父親の蕭思温にも内緒だと言われ、お腹の子を優先に考えねばと考えます。
燕王府を訪ねた燕燕は韓徳譲が何やら書いていたので取り上げて読むと新帝への諫言文だったので驚きます。耶律賢は遼の新しい明君となれると告げる韓徳譲は万が一のことを考えて婚姻の延期をほのめかすが燕燕はいくらでも待つと彼の口を塞いで伝えます。
耶律賢は蕭思温を訪ね「南朝軍が北伐を図るなら迎え撃つ備えが必要なため耶律罨撒葛に上京を守らせるよう陛下に提言してほしい」と告げます。陛下は単独で黒山に向かう事になるので討つのは確実だと蕭思温は納得します。
しかし、勝利すれば燕燕を娶りたいと言われ困惑します。韓徳譲に嫁ぐ事が決まっているため「まだ子供です」と誤魔化すが皇后の座に付くことを意味するので考えます。
耶律賢は近衛軍を抑えるよう女里に頼もうとするが離宮しているのに会うのは不自然なので楚補を使おうとします。彼は耶律罨撒葛から監視のために送り込まれているが長く一緒にいて義理を大事にする者だと把握しており義兄を理不尽な理由で陛下に殺された今が好機だと思います。
韓徳譲はそのために楚補の義兄を殺すよう仕向けたのかと念のため聞くと耶律賢はそんな事はしないというので信じ楚補の懐柔に同行します。
第15話・黒山の攻防
楚補の懐柔に成功する耶律賢は耶律璟を討って新帝になるため動き出します。
韓徳譲から話を聞いた蕭燕燕は楚補を懐柔したいときに義兄が殺されるのは間がよすぎるため耶律賢が手を下したのではないかと疑うがアリ一匹殺せるような人ではないと言われます。
愛する韓徳譲が選んだ人なら大丈夫だと思う燕燕は安心して彼に嫁ぐためにも協力することを約束します。
黒山の狩り場では獲物がいない事に頭にきた陛下が従者たちを獲物にして矢を放ち出しました。陛下に反感を覚える従者たちに楚補は接触し「どうせ死ぬなら道連れにするべきだ」と説得にかかりました。
ナイフを隠し持って酒を運ぶ従者たちだったがナイフを落としてバレてしまい、もう引き返せない事から一斉に襲いかかります。全員捕らわれてしまうが陛下が呼んだ兵士の中にも刺客がおり命と引き換えに耶律璟に剣をぶっさしました。
蕭思温と韓匡嗣は先帝が崩御の際に「皇子、賢を我が子同様に育て上げる」と臣下の前で誓っていたので陛下の霊前で即位させるべきと話し合います。
上京にいる耶律賢は韓徳譲とともに勝利を確信していると作戦成功を知らせる伝書鳩が届きます。黒山へ行こうとするが耶律罨撒葛が間者を捕らえ残党が逃げないために令牌を変えたので城門で阻まれてしまいます。
新しい令牌を手に入れるためには1日かかってしまい陛下との連絡が途絶えれば耶律罨撒葛に勘付かれてしまいます。
韓徳譲に頼まれた燕燕は太平王府を訪ねます。長女・蕭胡輦に書物が欲しいと訴えて新しい令牌を盗み韓徳譲に渡します。
耶律賢と韓徳譲は新しい令牌で城門を突破すると、暗君が殺害されたと伝書鳩で報告を受けた耶律喜隠も死士を集めて黒山に向かいます。
また耶律罨撒葛は耶律喜隠が死士を集めて城門にいる報告と同時に黒山が封鎖されている連絡が届きます。城門に駆け付け耶律喜隠と対峙するが耶律賢がいないと報告を受け急いで黒山に向かいます。
蕭思温は皆を集めて陛下が崩御した事を伝え新帝となった耶律賢をお迎えします。
第16話・新帝誕生
新帝となった耶律賢は黒山に侵攻してきた耶律罨撒葛は謀反だとして生死を問わないから一掃するよう命じます。
逃げられてしまうが猛将の突入を阻めただけでも大功だと女里たちを称えます。
国阿輦斡魯朶と奪里本斡魯朶の兵は大部分が上京にいるので耶律罨撒葛も上京に戻るはずと読む新帝は「屋室大王と協力して捕らえよ」と韓徳譲と蕭思温に命じます。
皇弟から逆賊へと転落してしまった耶律罨撒葛は帝位を奪還するため国阿輦斡魯朶と奪里本斡魯朶の兵を集結しようとするが屋室大王に命じられた耶律休哥に新帝が誕生した今、兵権はないと阻止されてしまいます。
韓徳譲たちは上京に到着するが屋室大王が既に察して動いてくれた事を知ります。
また城門で耶律罨撒葛に傷を負わされた耶律喜隠がこれで終わりかと諦めるが耶律賢が新帝となり耶律罨撒葛の兵が撤退したと知り驚きます。罨撒葛が失脚し体が弱い賢が新帝となれば自分にとっては好機だと喜びます。
蕭胡輦は三女・燕燕は令牌を盗むために訪ねてきたのだと気付き耶律賢が早々黒山に向かった事で腹心は誰だと考えると父親・蕭思温だと悟り動揺します。
蕭府を訪ね、耶律賢を助け夫である耶律罨撒葛を見捨てたことを責めると「遼の未来について考えを持っていないし即位すれば耶律璟と同じ道をたどる」と言われます。
耶律罨撒葛が胡輦を連れ戻すために現われたので蕭思温は「耶律賢は人徳がありそなたを困らせる事はないだろう、服従する事が最善の選択」と忠告するが必ず奪還すると去って行きました。
南門では達凛が出て行くのを阻止すると罨撒葛は剣を抜いて戦います。駆け付けた韓徳譲が矢を放って落馬させ「陛下は命を奪う事はないから御前で謝罪しろ」と要求するが従わないので仕方なく剣を抜いて歩み寄ります。
蕭燕燕は駆け付けると蕭胡輦が耶律罨撒葛を逃がすために自害すると首に短剣を当てていました。
韓徳譲は逃がせば遼はいずれ紛争が起こると説得するが燕燕に遼からいなくなれば脅威にならないと説得され南門を開けるよう命じました。
胡輦は「家族とは離れない、あなたとは一緒に行けない、これで夫婦として縁もおしまい」と告げ耶律罨撒葛を逃がしました。