作品情報キャスト
中国史上初の征服王朝に実在した皇后・蕭燕燕の壮絶な人生を描いた中国歴史エンタテイメント。
契丹族の国である遼の北府宰相・蕭思温の三⼥・蕭燕燕は遼の朝⾂である韓徳譲と愛し合うようになるが第4代皇帝・穆宗の後継ぎの座をめぐり⽔⾯下の争いが続いていました。
蕭家の三姉妹がその勝負の切り札とみなされ長女の蕭胡輦が穆宗の弟・罨撒葛に、次女の蕭烏⾻⾥が初代皇帝・太祖の孫・耶律喜隠に嫁ぐことになる。そんな中、蕭燕燕は暗殺された前皇帝・世宗の息⼦・韓徳譲が⽀持する耶律賢に嫁ぐことになってしまう。
ネタバレあらすじ/燕雲台
第25話・失意の再会
耶律賢と蕭思温は狩りの途中で刺客に襲われます。耶律賢は女里に守られて事なき得るが蕭思温は複数の矢を受け命を落としてしまいます。刺客の狙いは蕭思温だったが次に現われた一群が陛下を狙ったので女里と高勲はどうゆう事なんだと動揺し目を合わせます。
陛下を狙った刺客はお前が動かしたのかと2人は仲間割れを起こしそうになるがどうやら他の者がいるらしいと互いに気付きます。
一方、耶律喜隠は事前に警備の配置を女里が変えていたことで権力的に邪魔な蕭思温を消すために高勲と手を組んで悪計を企てたのだろうと察知し、いいなりにさせる好機だと思います。
耶律賢は限界令を敷き身籠もっている蕭燕燕(皇后)には知らせぬなと命じます。
自分が生きて来れたのは蕭思温が守ってくれたからであり落ち込むが何とか燕燕の前では気丈に振る舞います。そして燕燕のお見舞いに来ていた蕭胡輦(太平王妃)を連れだし蕭思温の遺体は魏府へ帰還した事を伝えます。
耶律賢と共に蕭胡輦は急いで魏府に戻ると蕭烏骨里が泣き崩れていました。「燕燕に隠していてもいずれバレる、その時は恨まれてしまう」と耶律賢は告げられるが母子が守られるなら受け止めるしかない言います。
旅を続けていた韓徳譲は蕭思温が刺客に襲われて亡くなったと知り馬を走らせます。
喜哥に唆された2人の太妃から蕭思温が殺害されたと聞かされた燕燕は激しく動揺し気を失ってしまいます。目を覚ますと耶律賢が付き添っていたので「父の権力が大きすぎると危険だと忠告したはず、あなたのせいだ」と言い放ち父を見送るため屋敷に帰ります。
耶律賢は2人の太妃を偏宮で静養させ喜哥を冷宮送りとしました。
燕燕は悲しみにくれていると駆け付けてくれた韓徳譲と再会します。「必ず黒幕を突き止めご報告します。そのために戻りました」と言われ、やはり父が標的だったのだと把握する燕燕は感謝します。
韓徳譲は燕王府に戻り父・韓匡嗣に挨拶します。そして陛下に拝謁すると2人の間で堅苦しい挨拶は不要だと立たされます。
「蕭思温を殺害した黒幕を突き止めたい。他にやりたい事はない」
遼は白紙の状態であり描き手になってほしくて重要な席は空けてあると言われるが「描けるのは陛下だけです、昔には戻れません」と告げ退きます。
第26話・立ち上がる皇后
韓徳譲は亡くなった刺客を調べ2派いたのだと把握します。
その頃、蕭家の後継ぎを狙って刺客を動かした海里と海只は領地は山分けだと呑気に酒を酌み交わしていました。
父・蕭思温が生前の時から孝行者を装っていた海里と海只が葬儀の参列者を誘導させていたので蕭家を乗っ取る気かと蕭烏骨里は不満な表情を見せます。
夫の耶律喜隠は韓徳譲が調査を進めているなら高勲と女里は窮地に陥り不安に駆られているだろうから探ってみるかとニヤつきます。
韓徳譲は現場検証を行ない蕭思温にとどめを刺したのは一番近くにいた者だと気付くが2派とは別の勢力かも知れないと頭をよぎります。
枢密使の座が長く空席になっている事を指摘され耶律賢は推挙したい者がいるのかと重臣たちに訴えると女里と名が上がります。韓匡嗣が近衛軍統領で護衛の責任があるのだから昇進などあり得ないと訴えると韓徳譲が捜査しているから真相究明が遅れているのではと高勲に挑発されます。
高勲は女里を枢密使に推薦したあと自分を北府宰相に推薦させる気なのだろうと耶律賢だけではなく誰もが思います。
燕燕は高勲の望みを叶える一方で女里には何も与えず2人に隙間を生じさせ仲違いさせればいいと耶律賢に伝え、高勲を北府宰相にするのなら枢密使は牽制する鍵となるので信頼する韓徳譲がいいのではと延べます。
摂政を狙う耶律喜隠は何者かが女里と高勲への告発状を蕭思温に渡したと知り魏府に侵入して盗むよう命じます。そして女里と高勲を宴に招き告発状を見せて弱みを握っていることを伝えます。
韓徳譲は刺客・海東青を金で雇ったのは蕭海只だと突き止めるが度胸も知恵もない事で黒幕ではないと思います。殺す動機はあっても黒幕を突き止めるまでは泳がせようと思い青東青の頭を捕らえたと噂を流します。
耶律賢は耶律喜隠が2人と手を組んだ事を知り対抗勢力に叶わないので望むものを与えて平穏を保たなければと思うが燕燕から「それは妥協だ」と言われます。
韓徳譲からの進言もあり耶律賢は摂政としての権限を皇后・燕燕に託すと重臣たちに告げると「女に任せるとは情けない」と耶律喜隠が前に出ます。
韓徳譲は「皇后は后族出身で述律太后の血縁だ」と陛下を援護し、北府宰相となって朕を補佐せよと命を受けた高勲は喜びます。枢密使には信頼する耶律賢適に任せ、耶律喜隠には西南面招討使に任じ下がらせます。
そして韓徳譲を枢密院通事に任じ異議を唱える者はまず己の官職を返上してから聞かせよと告げると反対を名乗り出た者は全員引き下がりました。
第27話・狙われた皇后
皇后・蕭燕燕が摂政を行なうと耶律賢は告げると野心がある耶律喜隠は納得できず苛立ちます。
韓徳譲が首謀者を捕らえたという偽りの情報を流した事で蕭思温を殺害した蕭海只と蕭海里は焦り保身のために動き始めるが黒幕である女里と高勲は手柄を得るために蕭思温殺害の首謀者として2人を告発します。
2人は陛下の前でみにくい争いを始め蕭燕燕は激怒するが耶律賢は冷静に投獄を命じました。
韓徳譲は確かに刺客を雇ったのは2人だが偽りの噂を流してすぐに動いたのは女里と高勲なのでしばらく泳がした方がいいと進言します。耶律賢は韓徳譲の提案を受け入れ形だけでも皇后の恨みを晴らすため海只と海里の処刑を決心します。
蕭燕燕を逆恨みする耶律喜隠は父親の敵に燃える妻・蕭烏骨里に仇討ちには射鬼箭を行なえばいいと勧め処刑のための矢を射るための台に細工を施し身重の燕燕を狙う悪計を企てます。
耶律賢に命じられた耶律休哥は女里を訪ね「高勲と甘い汁を吸うのなら分け前を寄越せ、蕭思温を抹殺したのは権力のためだろ、独り占めは虫が良すぎる。手を組むべき相手は選んだ方がいい」と唆し自分を政事令に推挙させます。
蕭烏骨里は偶然話し声を耳にし妹・燕燕を罠に仕掛けると知って激怒するが少しお灸を添えるだけだと言われます。
燕燕は台に上り、長女・蕭胡輦の後に続く蕭烏骨里だったが韓徳譲が台に仕掛けがあると見抜き「気を付けろ」と叫んだことで咄嗟に燕燕の袖を掴むと階段の底が抜け皇后にお付きの侍女が落下しました。
気を取り直し蕭思温の3姉妹は父親の仇をとるため矢を放って2人を処刑しました。
蕭烏骨里は知っていたんだと察知する燕燕は耶律喜隠の仕業だと分かるが直前まで姉は迷っていたんだと落ち込みます。信頼する姉妹でさえ次は誰を選ぶか分からないと落ち込みます。
蕭胡輦から夫の耶律罨撒葛が上京に戻ってくると知らされた燕燕は蕭烏骨里と違って夫を牽制できるし女里、高勲と手を組んだ耶律喜隠に対抗できると陛下に告げます。
第28話・新たなる戦い
耶律罨撒葛を皇帝・耶律賢が呼び戻すと知った耶律喜隠は逃亡するときに始末しとけばよかったと後悔し苛立ちます。
蕭烏骨里は「まだ機会はある、帝位を譲るわけないから大丈夫」と慰めます。
病に伏せるフリをする耶律賢は上京入りした耶律罨撒葛に「叔父上に帝位を返そうと思う。叔父上を皇太叔に封じ国阿輦オルドもお返しします、燕燕と朕の子供を大切にしてください」と告げます。
耶律喜隠が女里、高勲と手を組んだようだとすぐに察知する耶律罨撒葛は同盟を壊すのは難しくないので皇帝を安心させる事を先決に考えます。
只没の妻・安只(寧王妃)は地位が欲しくて耶律罨撒葛に謁見し忠誠を誓います。
蕭家の後継ぎはまだ幼い蕭継先が選ばれ3姉妹は支える事を誓い合います。燕燕は皇子を出産すると蕭胡輦と蕭烏骨里は喜び、駆け付けた耶律賢は必ず守るから心配することはないと告げます。
耶律罨撒葛は耶律喜隠が皇子に刺客を送り失敗したようだとすぐに察知し、これで皇帝は耶律喜隠を除く決意を固めて自分への注意が薄れるからちょうどいいと思います。