作品情報キャストの紹介
「その女諜報員アレックス」のスティーヴン・カンパネッリ監督が手掛けたホラーサスペンス。
ルイジアナ州ニューオーリンズ。
妻子を抱えた青年のバディはハリケーンが迫る中、高額の報酬に釣られて屋敷の修理仕事を引き受けます。
帰れなくなったバディは屋敷に泊まる事態となり妖艶なファンシーに誘惑されて一夜を共にするがそこには秘密を抱えた嫉妬深い彼女の夫で退役軍人のウォルターがいた。
思いも寄らない事態に引きずり込まれていく青年の運命は如何に
ネタバレあらすじ/ナイト・ストーム
アメリカ南部ルイジアナ州のニューオーリンズ。
妻子(妻リアと生まれたばかりの赤ん坊メアリー)持ちの青年バディは柵を直す仕事を受け訪ねると今日中に直せと退役軍人のウォルターに言われます。
ハリケーンが迫っているので過ぎてからだと伝えるが高額報酬に釣られて引き受けました。
ウォルターがキャンプ・レジューン第10海兵連隊第1大隊に所属していたと知り銃の名手なんだと海軍上がりなので分かります。
ウォルターは椅子に座って酒を飲んでいるといきなり妻ファンシーに引っぱたかれます。
2人の愛が永遠に1つに結ばれた記念日なのにウォルターが忘れていた事が原因であり、ファンシーは特別な日なんだからいつもと違う事をして私を抱きなさいと怒ります。
バディは妖艶なファンシーに一瞬目を奪われ釘ではなく自分の指にハンマーを振り落としてしまいます。
彼女の治療を受け仕事に戻るがそれを見ていたウォルターは「我慢できないのか」と妻に聞きます。
結局ハリケーンがやってきて今日中に終えられなかったバディは早めに帰ろうとするが車が壊れて帰れなくなってしまいます。
リサに帰れなくなった事を伝えるが赤ん坊が病気なのに看病を押し付けて他人の家で寛ぐのかと怒られ電話を切られます。
夕食時、2人の出会いを質問するとウォルターはそんな話はつまらんと口にするがファンシーが「私はジャズシンガーで夫はベトナムから帰還した客だった」と言いました。
機嫌悪くなったウォルターは妻が台所に戻ったとき「お前は妻とヤル」と言い残し席を立ちました。
戦争の傷跡
大きな屋敷を案内されたバディは地下に下りるドアには厳重に鎖が繋がれていたので不気味に感じます。
大家族になるのが夢だというファンシーは不妊症で子供を授った事がありませんでした。
「奥さん一人で満足なの、他の人とヤッた事は?」とファンシーに誘惑され、続けるかと聞かれて頷くがウォルターとファンシーは互いにドア越しにいることを知り音を立てずに止まります。
夜中、雷の音で目覚めたバディは目の前にウォルターが座っていたので声をかけると酒を勧められます。
「人の感情が分かるのは生死を境にしたときだ。燃える艦上で何を見た」と聞かれたバディは誤爆による事故に巻き込まれたのでどうして知っているのかと驚きます。
ウォルターは味方の手榴弾を受けて怪我をし全員が任務に出たのに自分だけ帰国しました。
任務に出たものは全員殺されてしまい自分は何で生きているんだと罪悪感の中で生きていたのでバディなら自分の気持ちが分かると思い家に招いたのでした。
軍は働きに対して見返りもなくアメリカの若者を殺すために作られた体制だと不満を言い放ちます。
愛する妻を毒殺してくれ
2万ドルが入ったバッグを差し出され「妻を殺してくれ」と頼まれたバディは何の冗談だと笑います。
「ファンシーは血液のガンと診断され治る見込みがない。愛する妻がこれから苦しむのを見たくないんだ」
病気である妻子のためにも2万ドルがあれば助かるしウォルターを助ける事も出来るのでバディは承諾します。
しかしバスタブに浸かるファンシーに近付くと妻が出産して半年何もない事から誘惑に負けて体を重ねてしまいます。
そしてファンシーが血液の病気ではないと知り毒薬を見られてしまった事で「殺してくれと頼まれた」と告げてしまいます。
ファンシーは「過去に捕らわれてないで疲れたからすべて許し本来の私たちに戻りましょう」と声をかけるとウォルターは納得します。
しかしいきなり手の甲を刺されたウォルターは「これがこの女の本性だ」とバディに言い妻を殴り付けました。そして「お前のせいで妻を殴ることになった、お前が柵をさっさと直さないからだ」と激怒します。
バディは倒れているファンシーに毒薬を飲ませろと強いられるが一瞬の隙を突いてウォルターを倒し拘束します。
屋敷よりハリケーンの方が安全だと思い車の鍵を寄越せと訴えるとファンシーは一緒に行くと告げるが、「その女は闇を抱えているぞ。地獄よりも暗い」とウォルターに言われます。
バディは出て行こうとすると「地下を見てみろ」とウォルターに言われ気になって向かうとファンシーに止められます。
何か秘密があるのだと気付きドアの鍵を開けるがいきなりファンシーに発砲されたので一室に逃げ込みます。
筋弛緩薬を使われ監禁されている者が何人かいると知り自力で逃げだそうとするがウォルターに殴られ気絶してしまいます。
結末/ナイト・ストーム
バディは目覚ますと車の中にいて地下で発見した青年の死体があり殺人容疑で逮捕されてしまいます。
警察の事情聴取を受け正直に話すが信用されません。事情聴取のテープを聞かされたリサはファンシーと寝たことに傷付きます。
バディは殺人者になってしまうのかと諦めるが地下で目にした物を細かく伝えていたので日本語の文字が書かれた赤いワンピースの少女が行方不明だったので警察は屋敷に向かいます。
捜査令状を取った刑事が監禁している部屋に入っていったのでバレるのは時間の問題だと思ったウォルターは隙を見て家を飛び出し車で逃走します。
釈放されたバディは帰宅するが赤ん坊を連れてリサが出て行ってしまいます。
家族が恋しいと友達が経営するカフェで嘆いているといきなり銃声が響いたので外に出ていきます。
妻子が人質に取られており「俺たちの秘密をばらしたんだから今度はお前の番だ」とウォルターに言われ、艦上で相棒を救おうとしたと説明したが助けずに逃げたんだと告げました。
「お前は自らの臆病振りを証明した。似たもの同士だと思っていたが違ったか」
その時、パトカーにやってきて包囲されます。
代わりに人質になったバディはウォルターが命を捨てる覚悟だと察知し止めるよう告げるが彼は両手に銃を持ち出て行ってしまいました。
ウォルターはそのまま息を引き取りお腹に銃弾を受け病院で目を覚ましたバディは赤ん坊を抱っこするリサが付き添ってくれているのを見て笑顔を見せました。
感想/ナイト・ストーム
なんだか分かったような分からないような・・・
ファンシーは明らかに精神がおかしく大家族を作りたくて監禁していたのは分かるが拉致していたのはウォルターですよね。
ウォルターは「自分が行っていれば救えていたかも知れない」と嘆いていたがバディが正直に話すと「自分とは違った」とがっかりしていましたよね。
あれは自分が偽りを延べていた事になるのかな・・本当に怪我をして戻ったのか、それともバディと同じように戦えなくて一人だけ助かったか。そのあたりはちょっと分からなかったな。
妻を殺す事も出来ず病院に閉じ込める事も出来なかったので手を貸すしかなかったのかな・・・