作品情報とキャスト
秘密を抱える皇帝・皇子・将軍の3人が記憶を失う姫を愛し、隠された真実が明らかとなると感動が押し寄せる中国ラブ史劇
すべての記憶を失った容楽は西啓の長公主だと皇帝・容斉に知らされます。北臨の皇子・無憂と政略結婚することになるが密命により宮中では仮面で顔を隠し町では茶楼の女主人・漫夭として二重生活を送り始めます。無憂は結婚を拒んでいたが漫夭の正体を気付かずに愛するようになり容楽も彼の性格に心惹かれるようになるがそんな姿を見て苦悩する容斉。そして無憂のライバルである北臨の将軍・傅筹は陰謀のために容楽に接近するが彼女を愛してしまう。それぞれの秘密が複雑に絡み合うなかで真実が明らかになったとき、かつてない感動が押し寄せる。
ネタバレあらすじ/白華の姫
第25話/愛ゆえの嘘
民や陳王(無郁)を守るために嫁ぐことを決心した昭蕓は丈刑に処され牢獄された無郁を訪ねます。
「和親を阻止できなかった頼りない人より未来の君主に身を捧げることにした」と偽りの言葉を投げかけ別れを告げます。
傅筹は皇太子(筱仁)に香魂楼に来いと呼ばれ訪ねて行くとよくも馬鹿にしやがってと向かってきたが簡単に払いのけます。妓楼たちがクスクス笑い出したので傅筹は出て行くよう伝え「無礼を働いたが一時のことです。大局をご覧ください」と告げると「確かに将軍を困らせた」と理解を得ます。
皇太子は無憂の妹的存在が嫁げば宸国の勢力は無憂に付くと恐れているので「昭蕓を始末すれば護衛でもあり和親の責任者でもある無憂は責任を問われる」と告げます。
容楽は嫁いでしまったら会う機会も減るからと孫雅璃を連れて駅館を訪ねます。
昭蕓は姉と慕う容楽が訪ねてきてくれた事に喜びます。孫雅璃は躓いてしまい転びそうになったところを無憂に助けられ傅筹に冷たい態度を取られていた事もあり「せめて無憂のようにいたわってくれたら例え妻じゃなくても満足なのに」と心で思います。
無憂は愛しているからこそ離れて見守ることを選んだのだと今なら分かると昭蕓に言われる容楽だが過去にはもう戻れないと告げます。無憂は今でも愛しているはずだと言われ未来はどうなるか分からないが話を聞けて良かったと思います。
容楽は医官から手当を受けている孫雅璃のもとに向かうが物音を聞いて昭蕓の部屋に戻ると何者かが覆い被さっていました。
振り向くと自分とそっくりだったので動揺するが激しくやりあうと無憂がやってきます。
無憂は容楽が2人でいて戸惑うが1人は「無憂助けて」と腕を掴んできてもう1人は倒れている昭蕓を心配していたので隣にいるのが偽物だと分かります。
昭蕓は気絶していただけで命は助かります。無憂は偽物に逃げられてしまうが昭蕓と孫雅璃が気を利かせたことで久しぶりに容楽と二人きりとなります。
無憂は容楽を置いて南境に行ったのは間違いだったと告げ「これから何も隠さずすべて明かすが何も求めない、ただ守りたいだけだ」と自分の扇子を差し出しました。
陳北王が駆け付けたころ、傅筹は「始末しろと命じたが誰が妻に変装しろなんて言ったんだ」と痕香に激怒し丈刑を言い渡すと陛下から護衛を命じられます。無憂に疑われもし昭蕓に何かあれば自分が責任を取られる事になるのだと気付きます。
第26話/神医の弟子
泠月はやたら外出する蕭煞が気になり尾行すると香魂楼に行き着きました。
調べると近頃の常連らしいがある妓女をめぐって皇太子妃の弟と乱闘騒ぎを起こしていました。報告を受けた容楽は沈魚を連れて捜索するよう伝えます。
蕭煞と西啓の間者の会話から可という女が人質に捕らわれている事を知り救出すると4歳の時に師匠・雪孤聖女に連れ去られてから両親とは会ってはおらず兄とはぐれてしまったと聞かされます。
蕭煞の妹だと知った容楽は人質に捕らわれ鎮北王を始末しろと西啓皇帝・容斉に脅されていたのだと気付きます。
鎮北王は昭蕓の命を救ってくれたお礼として無憂と容楽に「なにかあればいつでも駆け付ける」と玉符を贈ります。
無憂は昭蕓と別れ落ち込む無郁に将軍府に行ってお礼を言うべきだと伝えます。
その頃、雪孤聖女(神医)の弟子という事もあり容楽は蕭可に診察してもらうと強烈な毒に侵されていると知らされます。
薬と毒の相互作用で記憶が薄れ頭痛が起きているらしく今は延命治療しか出来ないが解毒方法が見付かるかも知れないと言われます。
傅筹は鎮北王を国境まで送り届け戻ってきます。北臨皇帝・允赫は軍事の協議を行なうから無憂を御書房へ呼ぶよう范陽王(玄明)に伝えます。無憂に全権を任せると知り慌てる皇太子(筱仁)は范陽王は忙しいから自分が引き受けると名乗り出ると宸国から良馬が届くので交配の監督を命じられる事になり重臣達は失笑します。
第27話/形見の七絶草
蕭可が幼い頃からの奇病で倒れてしまい治療に七絶草が必要だと知ります。
無憂なら何か知っているはずと将軍府を訪ねていた無郁に言われ動揺する容楽は駅館で受け取った扇子を返しといてと渡すが墨玉扇があれば無隠楼の使い手を動かせる貴重な物だと知ります。
思雲陵にいると聞かされ容楽は訪ねて行くと北臨帝がいました。無憂を想っているのになぜ傅筹と結婚したのだと聞かれ「すべて過ぎ去った過去です。お願い事があっただけです」と告げます。
「無憂にとっても過ぎ去ったこととは限らない、そなたなら大局を重んじられるはず、会いに行け」
容楽は思雲陵に入っていき雲児に挨拶すると無憂から「母からの贈り物だ」と七絶草を受け取ります。さっそく蕭可に飲ませると「これからは命を懸けてお仕えし決して二心は抱きません」と蕭煞に跪かれます。
容楽は傅筹が酔っ払った時に傷跡を目にしており蕭可に診てあげてとお願いします。
その頃、皇后は面倒を見る孫雅璃が青州に行ってしまうのを阻止するため早く黎王(無憂)に嫁がせようとするが傅筹が好きな孫雅璃は阻止したくて容楽との仲を伝えてしまいます。
そこに将軍府を訪れようとしていた北臨帝がやってきて皇后は同行を求められます。
第28話/決別
容楽は沈魚に琴を習っていると将軍府に北臨皇帝・允赫と皇后が訪れます。
ヘタクソな腕前を聴かせるが父親から琴を習っていたこと、そして将軍府の前を無憂が通りかかった事に気付き指が勝手に動き出します。
琴音を耳にしていた北臨帝は後悔が押し寄せ、皇后を先に帰らせて「後悔したくなければ今を大切に生きろ」と容楽に伝えます。
そして容楽の想いを確認し「西啓との同盟は有名無実だ、公主との婚姻を解消せよ」と傅筹に告げます。動揺した傅筹は跪き離れたくないと訴えると北臨帝から意見を求められた容楽は「徳がなく妻にはふさわしくありません」と答えます。
離縁状を用意するよう命じられた傅筹は激怒し強引に関係を迫ります。肩を嚙み張り手を食らわして抵抗する容楽は約束を破った以上話し合いは不要だと告げ出て行きます。
孫雅璃は落ち込む傅筹にここぞとばかり想いを伝えて迫るが振り払われてしまいます。
容楽は荷造りするよう翎月と蕭煞にお願いすると衣装の下から離縁状が出てきました。傅筹の想いが綴られた文を読んでも関わりたくないと思う容楽は将軍府を出るだけでなく中山から離れるべきだと思います。