作品情報とキャスト
秘密を抱える皇帝・皇子・将軍の3人が記憶を失う姫を愛し、隠された真実が明らかとなると感動が押し寄せる中国ラブ史劇
すべての記憶を失った容楽は西啓の長公主だと皇帝・容斉に知らされます。北臨の皇子・無憂と政略結婚することになるが密命により宮中では仮面で顔を隠し町では茶楼の女主人・漫夭として二重生活を送り始めます。無憂は結婚を拒んでいたが漫夭の正体を気付かずに愛するようになり容楽も彼の性格に心惹かれるようになるがそんな姿を見て苦悩する容斉。そして無憂のライバルである北臨の将軍・傅筹は陰謀のために容楽に接近するが彼女を愛してしまう。それぞれの秘密が複雑に絡み合うなかで真実が明らかになったとき、かつてない感動が押し寄せる。
ネタバレあらすじ/白華の姫
第29話/壊れた友情
琴を弾いているときに父親から教わっていた事を思い出した容楽は沈魚を連れて余家の旧宅に向かいます。
仕掛けを操作して隠れ部屋に入り絵を見ながら自分は秦家の娘なのかも知れないと思うがそれだと天涯孤独になってしまうと気付きます。
すると沈魚が昔を思いだし「父親が山河志を編纂していた場所であり掛け軸の絵は秦夫人でしょう。よく飴玉を貰った」と言いました。山河志は無憂(黎王)にあげたんだと容楽は教えるといきなり手刀をくらい気を失います。
その頃、朝議に無憂がやってこない事で自由になった途端に駆け落ちしたのかと頭をよぎった傅筹は確認しに行くと荷物がすべて亡くなっており容楽の姿はありませんでした。
捜しに行くと痕香が立ち塞がり「何の目的かは分からないが沈魚が彼女を浚って無憂に文を送った。無憂が助けるだろうから無事でしょう」と言われます。
容楽は目を覚ますと崖の上で拘束されていたが守ってきた沈魚が悪事を企てていたのかと自分に対して馬鹿だったと笑ってしまいます。
沈魚は容楽を人質に取り駆け付けた無憂に山河志と交換だと要求します。容楽が傅筹に嫁いだのは西啓帝・容斉に人質を取られたからであって黎王の事をずっと想っていると教え山河志を手に入れます。
そして「黎王がどう想っているか教えてあげる」と崖から容楽を突き飛ばすと無憂は飛び込んで助けます。崖の上に戻された容楽も咄嗟に無憂を掴んで助けると2人はずっと想い合っていた事を伝え抱き合います。
2人で自由に暮らそうと誘われ決意する容楽は将軍府に戻り「真心に感謝しているけど亀裂を残したくないから終わりにしましょう」と伝えるが軟禁されてしまい妙な行動を起こせば泠月や蕭可の命はないと脅されます。
無憂が将軍府に押しかけ傅筹と剣を交えていると知った容楽は止めに行こうとしたが毒が臓器に達し倒れてしまいます。蕭可から三月もつかどうかと診断され無憂に理由は話さず将軍府に留まると伝えます。
第30話/討伐前夜
朝議の場で北臨帝・允赫は尉国討伐に自ら出征する事を告げます。
大将を1人同行させる事を伝えると陳王(無郁)は黎王(無憂)を推薦し皇太子(筱仁)は慌てて実戦経験がある傅筹を推薦します。
傅筹が南境で実戦経験を積んだ無憂をすすめたので皇太子は驚くが無憂は国内の強化を優先し民を守るべきだと断ります。
北臨帝は激怒し「南境に行き2度と戻ってくるな」と言い放ちます。そして傅筹に同行するよう命じ皇太子を監国(皇帝の代わりに政治を行なう)、無郁には皇太子の補佐を命じます。
傅筹が出征しても重装軍は都に戻ると知った北臨帝は都に増えてきている流民の事が気になり無憂に調べさせます。
朝議での言争いは皇太子と傅筹を引き離すための演技であり無憂は重装軍の将校を無相子に調べるよう託しており無郁も何かあれば禁衛軍を動かせと命じられていたのです。
無憂が流民を都から引き離すよう無郁に命じたころ、容楽は傅筹の書斎に陛下直属の禁衛軍が入っていったと蕭煞から知らされます。
第31話/大逆
傅筹の書斎に侵入した容楽は中山城の兵力配置図を発見し頭の中で必死に記憶します。
傅筹は呑気に酒を飲む皇太子(筱仁)を訪ね、朝議での出来事はすべて芝居であり何もしなくても重装軍に紛れ込んでいる陛下の兵が東宮の名で事を起こすだろうと告げます。そうなればすべて終わりであるため本当に謀反を起こすしか生きる道はないと訴えます。
傅筹が言うなら何か策があるのだろうと思う皇太子は痕香にも唆され決心します。
将軍府を抜け出そうとした容楽は誰もいない離れに食事が運ばれていくのを目にし確認すると陛下に同行しているはずの傅筹がいました。
傅筹と痕香の会話から皇太子と結託して謀反を起こすのだと分かります。花瓶を落としそうになると清涼湖の件で傅筹から罰を受けた項影に助けられます。薪部屋に放置され危険だったところ容楽は内密に看病し続け助けていたのです。
自分で描いた兵力配置図と無憂から受け取った扇子を託して黎王に届けるようお願いし将軍府を抜け出し軍営に駆け付けます。
「何者かが皇太子と結託し不意打ちの企みしているので今すぐ撤収して都にお戻り下さい」
傅筹が同行しているから大丈夫だと言われ驚く容楽は先ほど将軍府にいたことを告げると北臨帝は御花園に一緒に行った時の話を持ち出し偽物だと気付きます。
しかし同行している将校たちは皆、偽物の傅筹の手下であり更にしびれ薬を飲まされていたので捕らわれてしまいます。
隠れていた容楽は会話の内容から傅筹は符鴛の子で偽物は符鴛に仕えていた太監・林申だと知るが正体を知られた林申は北臨帝の毒を飲ませ虎札を手にしました。
林申が出て行ったあと容楽は駆け寄ると無憂への伝言を託され逃げるよう命じられます。
第32話/暗殺者の正体
陣営に戻ってきた范陽王は「陛下暗殺を企てたのは南境に行かされ皇位継承の望みを絶たれた黎王(無憂)の逆恨みだ」と説明されます。
出征の前に北臨帝から傅筹と皇太子を引き離すための演技だと聞いていたので范陽王はそんなはずないだろうと剣を抜くと黎王と結託して暗殺を企てたようだと林申(傅筹の偽物)に疑われます。
林申は虎符を皆に見せ「逆賊を始末しろ」と命じ馬で逃げようとした范陽王に矢を放ちました。
将軍府にいた傅筹は皇帝が暗殺されたと知りそんな計画はなかったので驚くと陣営に容楽が現われたのだと知らされます。
すぐに容楽を捜しに行くよう命じると16年前に北臨帝に命じられて符鴛の子供たちを暗殺した禁衛軍の大統領・向誠を捕らえて始末しました。
傅筹の計画に期待し酒や女に溺れ適当に政務を行なっていた皇太子(筱仁)は「無憂が陛下を暗殺しました」と報告を受け驚きます。
無憂が暗殺するわけないだろうと思う皇太子は「陛下が存命のまま皇位を継げると思っていたのですか、向誠は始末したので趙易昇を後任に付けて下さい」と言われます。
傅筹が天仇門の若門主だと知りずっと利用されていたことに激怒するが陛下が暗殺されたいま後戻りは出来ず、更に従わないと無憂に殺されるだけだと痕香に脅されます。
朝議の場に黎王が陛下を暗殺したと報告が届き重臣達はそんなわけないと進言するが皇太子は自分が企てた事だと疑う無郁を軟禁します。