風起隴西/作品概要
馬伯庸の小説を映像化した三国時代の中国歴史サスペンス
あらすじ
西暦228年、諸葛亮は曹魏への北伐を開始するが失敗に終わる。蜀漢の諜報機関・司聞曹は蜀軍が偽情報で判断を誤り、偽情報を送ったのは曹魏に潜入している蜀漢の間諜・陳恭だと分析。対諜報部門・靖安司から真相を突き止めるよう命じられた荀詡は曹魏に潜入し、司聞曹の中に燭龍と呼ばれる曹魏の間諜が情報をすり替えたと分かる。また蜀漢の新兵器・連弩の設計図を盗み内乱を起こさせる青萍計画も実行するつもりだと知り荀詡と陳恭はともに燭龍を捜し出そうとする
全24話で紹介
キャスト
陳恭(チェン・クン)荀詡(バイ・ユー)馮膺(ニエ・ユエン)李厳(イン・ジューション)孫令(チャン・ユエン)柳瑩(アンジェラベイビー)翟悦(スン・イー)楊儀(ユー・ハオミン)黄預(チャン・シャオチェン)諸葛亮(リー・グアンジエ)郭淮(グオ・ジンフェイ)など
ネタバレ感想/風起隴西
13話・美人の計
李邈に加担して馬盛を殺害した陰輯は高堂秉に相談し勧められて馮膺に打ち明けます。
馮膺を訪ね敵国に情報を売り私腹を肥やした証拠を握られ李邈に脅迫され追い詰められたのだと弁明します。前々から証拠を握っていた馮膺は不問に付して陰輯の弱みを握り「高堂秉に小ざかしい真似はするなと伝えろ」と伝言を託します。
陳恭は拷問を受ける翟悦を夜中に救い出そうとするが「逃げたら全ては水の泡、燭龍を捕らえる機会を失ってしまう」と言われます。
生きてればまた好機は訪れるから逃げようと促すが無駄死には嫌だから必ず燭龍を捕まえてと言われ翟悦は自死してしまいます。
荀詡は馮膺が柳瑩と面会すると知り一足先に彼女に接触し肌身離さずもつ官印を取ってきて欲しいお願いします。
柳瑩は馮膺を温泉に誘って衣を脱がすと、荀詡は柳瑩の侍女・影児から官印を受け取ります。
14話・無中に有を生ず
荀詡は偽りの符を使って城外に出て関所である定軍山に向かいます。
翟悦から言われていたので陳恭を脱出させるために総成部の裏門の鍵を外から開けます。その頃、五仙道の精鋭を率いる陳恭は黄預が倉庫に火を放ったのを合図に総成部に侵入し作戦通り設計図を盗みだすと裏門から出て関長老を刺殺します。
譙峻将軍から総成部が襲撃されたと援軍を要請された馬岱は奥地に何で敵軍が現われるんだと疑問に思うが勅命や兵符がなければ一兵卒も動けないのが掟であるため困惑します。
高堂秉から連弩の技術を盗む青萍計画を実行中の五仙道の仕業だろうと言われ、配下を預けるから救いに行けと命じます。
荀詡は城に戻ろうとしたが合い言葉が分からず関所で止められ捕らわれてしまいます。黄預は糜冲が見当たらず関長老の骸が発見されたと報告を受け天水へ向かいます。
設計図を盗まれた譙峻将軍に問い詰められる荀詡は五仙道や曹魏の間諜には渡っていないから信じてくれと訴えるが拷問を受けることになってしまいます。
その頃、陳恭は接触できなければ設計図を古潤渓の入り口にある楠の下に置けば燭龍がやってくると黄預に言われていたので茂みに隠れ様子を伺います。
15話・東に声して西を撃つ
茂みに隠れる陳恭は慌てた様子で連弩の設計図を取りに来た高堂秉に刀をぶっさし「やっと燭龍に会えた、俺が白帝だ」と言い放ちます。
高堂秉は負けを認めるが妻を失っているので「それで済むと思っているのか」と告げ刀を抜いて傷口を痛めつけます。
連弩の設計図が奪われ荀詡が捕らわれたと知る馮膺は彼の仕業だとしても司聞曹で解決すると陰輯に告げるが陳恭が訪れたので驚きます。
馮膺はすぐに設計図を届けに行き過酷な拷問を受ける荀詡を解放させます。
尋問を受ける高堂秉は荀詡にならすべて白状すると言います。白帝帰還の宴を開かねばと馮膺から言われる陳恭は重傷を負う荀詡の回復と翟悦の骸を迎えに行きたいと願います。
馮膺は荀詡が自分の官印を使って通行証を偽装したのだと把握するが燃やすよう命じます。
回復していく荀詡だが自分が会いに行ったため露見してしまい翟悦が亡くなってしまっと知り悔し涙を流します。陳恭はお前のせいではないと慰め妻の亡骸を引き取りに行きます。
陳恭と荀詡は翟悦を弔うと陳恭は黄預への復讐を誓い一緒に埋葬するために指を1本切り落とします。慌てて治療する荀詡は燭龍が陰輯だったら納得するが高堂秉だと谷正と接点がないので黒幕がいるはずと告げ、自分は馮膺を疑っていると告げます。
馮膺は間諜ではないが燭龍の正体を知った上で間諜を使って取り引きしたのではないか、五仙道の押収品を見たはず。黄預を平南将軍に封じる書状を書いたのは誰だと聞くと郭淮だと知り馮膺の机の上で郭淮の字を目にしていたので推測通りだと思います。
16話・手に順いて羊を牽く
馮膺は李厳が成都へ燭龍の件の報告に向かうから帰ってくるまで屋敷を見繕えと孫令に告げます。
諸葛孔明は北伐の計画を進めるが、前回は失敗に終わっているし朝廷では荊州と益州の士族が反抗しているなか李厳は東呉攻めを主張して荊州の奪回を望んでいるので丞相とは真逆の考えだと進言されます。
しかし三国が鼎立し天下が安定しているなか西川だけの人材では曹魏と東呉と勝負にはならないので中原を平定しなければ蜀は崩壊するという意見も出てきます。
諸葛孔明は先帝から三顧の礼を受け陛下も託されたので突き進むべきだと訴えます。そして曹魏との戦いを前に暇を出しておくのは惜しい存在なので楊儀を復職させます。
陳恭は李厳に謁見すると丞相の北伐をどう思うかと聞かれ譲歩してはいかがかと告げます。先帝・劉備の遺言「諸葛孔明には曹丕に10倍の才がある、劉禅が補佐するなら助け不可なら国を奪え」を持ち出し、国を奪えには殺意が見えると告げます。
すると引責辞任を覚悟する馮膺から司聞曹を率いてくれと託されます。
荀詡は背後の協力者を探るために投獄されている高堂秉に会いに行き暗号解読用の木版はどうやって手に入れたのかと訴えると知恵が足らん孫令から入手したと言われます。
曹魏では雍州刺史・郭淮は甥の郭剛に天水に戻れと告げます。青萍計画の真の目的は連弩の技術ではなく曹魏の手の者を敵の上層部に送り込むことだと教えます。