風起隴西/作品概要
馬伯庸の小説を映像化した三国時代の中国歴史サスペンス
あらすじ
西暦228年、諸葛亮は曹魏への北伐を開始するが失敗に終わる。蜀漢の諜報機関・司聞曹は蜀軍が偽情報で判断を誤り、偽情報を送ったのは曹魏に潜入している蜀漢の間諜・陳恭だと分析。対諜報部門・靖安司から真相を突き止めるよう命じられた荀詡は曹魏に潜入し、司聞曹の中に燭龍と呼ばれる曹魏の間諜が情報をすり替えたと分かる。また蜀漢の新兵器・連弩の設計図を盗み内乱を起こさせる青萍計画も実行するつもりだと知り荀詡と陳恭はともに燭龍を捜し出そうとする
全24話で紹介
キャスト
陳恭(チェン・クン)荀詡(バイ・ユー)馮膺(ニエ・ユエン)李厳(イン・ジューション)孫令(チャン・ユエン)柳瑩(アンジェラベイビー)翟悦(スン・イー)楊儀(ユー・ハオミン)黄預(チャン・シャオチェン)諸葛亮(リー・グアンジエ)郭淮(グオ・ジンフェイ)など
ネタバレ感想/風起隴西
5話・客を反して主と為す
陳恭は蜀漢から連弩の設計図を奪うために天水を出立し馬車を転落させ自らの死を偽装します。
本格的に出立するまえに郡守・郭剛が一席を設けたので受け入れると糜冲の部下・梁倹が生け捕りにした西蜀の密偵が白状し白帝に会った事があるらしいと報告しにきます。
会っておくかと郭剛に聞かれた陳恭はわざわざ連れてきたのなら会ってみたらどうかと進言すると密偵は陳恭を見て初めて見ると口にし糜冲の暗殺を試みて返り討ちに遭ってしまいます。
郭剛は陳恭を疑うのは構わないが証拠を掴まねば叔父に怒られてしまうと糜冲に念を押し送り出します。
陳恭は糜冲が泳げないため水難事故に見せかけて殺したあと自分が糜冲に成り済ます計画を立てていたが糜冲は水路を避けるルートを選んでしまいます。
馮膺の配下になるよう李厳に命じられた李邈が司聞曹に入った頃、帰路に付く荀詡は山賊に襲われていた楽師・柳瑩を救います。師匠・紫隨煙のいる南鄭まで送ってほしいと頼まれ受け入れると門番に任務で戻ったと耳元で伝えます。
司聞曹に戻ると自分がいない間に李邈が来ていると知らされ警戒します。馮膺に呼ばれたので陳恭と糜冲が乗った馬車に矢を放ち崖から転落させたと報告します。
6話・屍を借りて魂を還す
荀詡は馮膺から李邈にも挨拶しとけと言われ足を運び司聞曹に曹魏に間諜が入り込んでいると告げます。
谷正は白帝専属の運搬役で白帝だけの連絡係だったが谷正は司聞曹の密命を受けて赤帝という密偵に矢文で情報を送っていたと告げます。赤帝は偽物で曹魏の間諜が蜀漢の軍機を送っていたのではないかと告げ潜入した間諜の秘匿名は燭龍だと告げます。
蜀漢の国境である陽平関に到着した陳恭は曹魏の間諜だと知らせて引き返し糜冲を置き去りにします。糜冲はだから最初から疑って報告していたのにとつぶやき蜀漢兵に滅多刺しにされます。
荀詡は馮膺には報告せず李邈だけに報告したのに話し合いの場で李邈が話を持ち出したので驚きます。馮膺からの視線を感じながら燭龍の捜査を命じられるが自分が戻るまえに白帝の正体は陳恭だと知れ渡っていたことを知ります。
荀詡は陳恭が糜冲に成り済ましたはずなので白帝死亡の報告が入るはずだと予想します。燭龍は解読用の木版を扱えるはずであり楊儀には必ず届いているので丞相まで伝えられるまで密書に触れた者は限られると思います。
楊儀と馮膺は創始者であるため裏切るはずないと思い馮膺の近くにいる孫令ではないかと疑います。
陳恭はうまく糜冲を始末して成り代わり張魯配下の残党で曹魏と通じる五仙道の長老・秦沢と合流します。
7話・天を瞞きて海を過る
荀詡は街亭には疑いがあることを馮膺に伝え白帝が送った情報は正しく祁山で燭龍にすり替えられたと告げます。
暗号文と解読用の木板を扱える者だと告げると主記室である義弟・孫令を疑っているのかと言われます。庇っているわけではなく孫令を調べたら最後は自分に矛先が向くから権力闘争に巻き込みたくないと言われます。
馮膺は司聞曹に内通者がいて街亭の大敗を招いたとしたら楊長史は言い逃れできないし丞相が苦境に立たされるため古参たちに隙を与えるなと忠告します。
荀詡は馮膺では孫令を調べさせてくれないので李邈にお願いしに行きます。
白帝は陳恭だと知らされた柳瑩は谷正が消されて司聞曹が捜査に動くので蜀軍の指揮系統を使うなと郭都督の伝言を伝え自分が連絡係になると告げます。
糜冲に成り済ます陳恭は五仙道に潜入すると聖女となっていた妻・翟悦と再会します。
五仙道に白帝は陳恭だと情報が届き盗み聞きしていた翟悦は・・・
8話・水を混ぜて魚を摸る
荀詡は曹魏の間諜の調査で陽平関へ向かうと李邈に挨拶すると暗号の解読用の木板を差し出してくれたので廖会に保管を託します。
糜冲に成り済まし五仙道に侵入する陳恭はお前の同行者は白帝だったと言われます。驚く演技をするが既に死んでいると告げると郭郡守が密書を帯びた使者を派遣したことを知ります。
自分が糜冲であるか確認したいのだろうと察知する陳恭は監視が厳しく逃げ場がないので宴に堂々と出向きます。そして糜冲ではないと使者から訴えられるが適当な言葉を口にし、郭郡守が取り決めた合い言葉なのに何で知らないのだと訴えます。
そして糜冲と体と同じように傷跡を付けていたために潔白をなんとか証明し逃れます。
荀詡は戻ると廖会が殺されたと知り衝撃を受けます。孤忠将軍から格闘の末に死亡と聞かされたが争った痕跡などないと訴え解読用の木板がなくなったと言います。
すると廖会を訪ねた馮膺が捕縛されたので、こじつけだと思うが捜査報告と馮膺の取調べに署名してしまいます。