中国時代劇「宮廷の諍い女」作品概要
スン・リー主演、雍正帝が皇位に就いた後に後宮入りする甄嬛が権力を手に入れて行く姿を描いた作品!!
最優秀作品賞にあたる十佳電視劇第一名のほか、最多7部門での最優秀賞を受賞し2012年度最高のドラマと評価された!
あらすじ
愛新覚羅・胤禛が康熙帝の後を継ぎ、清の第5代皇帝・雍正帝の時代の幕開け!!皇帝の寵愛を巡る側室たちの激しく哀しい諍いの始まりでもあり、皇后と華妃が勢力を二分する後宮に甄嬛が側室として宮廷入りする。嫉妬と陰険な陰謀が渦巻き、華妃とその手下の側室が仕掛けてくる冷酷な罠を打ち倒していくが諍いで心も疲れ切った甄嬛は宮廷を後にする。しかし、外の世界で皇帝の弟・果郡王との安らぎの時間を過ごす中、不幸に陥れる真の敵の影が忍び寄びより再び後宮に戻ることに・・・
キャスト/スン・リー主演
莞常在→莞貴人→莞嬪→莞妃(未正式受封)→莞嬪→廃妃→莫愁(出家法号)→熹妃→熹貴妃→副皇后→聖母皇太后
沈眉荘(ラン・シー)
沈貴人→恵貴人→沈答応→恵貴人→恵嬪→恵妃→恵儀貴妃(追封)
安陵容(タオ・シンラン)
安答応→安常在→安貴人→安嬪→鸝妃→監禁の後、自害
果郡王/愛新覚羅允礼(リー・トンシュエ)
果郡王→果親王。先帝に最も寵愛された舒太妃の子で甄嬛を一途に愛する皇子
温実初(チャン・シャオロン)
甄嬛を一途に愛する侍医
華妃(ジャン・シン)
華妃→年嬪(未貶成)→華妃→華貴妃→年妃(貴妃から降格、一時封号剥奪)→華妃→年答応→冷宮送りの後死罪→敦粛貴妃(追封)→敦粛皇貴妃(再追封)
雍正帝/愛新覚羅胤禛(チェン・ジェンビン)
早逝した純元皇后を深く愛し不義には厳しく厳罰も辞さない
皇后/烏拉那拉宜修(エイダ・チョイ)
皇后→事実上の離別を言い渡された後、終生景仁宮に監禁→死去
ネタバレ感想
73話・皇帝の疑心
匈奴に嫁がされた宮女・王昭君からすべての話を聞かされる雍正帝は甄嬛(熹貴妃)を呼び果郡王を外で待機させます。
新ハーン・摩格から甄嬛をジュンガル部に嫁がせれば全軍撤退すると条件を出されたと告げると、恩を返すためにも陛下のため身を捧げると甄嬛は言います。すると外で話を聞いていた果郡王が陛下が不義の汚名を着る事になると乗り込んできます。
女子を犠牲に国を守るなんて情けない、兵を率いてジュンガル部を討つと訴えられたために、「それは清のためか?甄嬛のためか?」と問い詰めます。
雍正帝は甄嬛を軟禁して果郡王や敬貴妃たちにジュンガル部に輿入れしたように装い、果郡王が輿を追えば甄嬛に心を寄せた事になると思います。
果郡王は関外は危険で無事に戻れる保証はないが力を貸してほしいと私兵にお願いし出陣します。
雍正帝に呼ばれた甄嬛は拝謁すると果郡王の情は深いなと言われ、出兵は清に栄誉のためだと告げます。すると子供たちが心配しているから宮に戻れと言われ簡単に許されたので驚くが果郡王が果親王に昇格し辺境に追いやられたので心配します。
~3年後、果親王が無事に戻ってきたので甄嬛は安堵して喜びます。
74話・道ならぬ恋の果て
雍正帝は3年ぶりに帰還した果親王に甄嬛との仲はどうなんだ、耐えていたのは皇位を狙うためだろうと訴えます。
雍正帝に呼ばれた甄嬛はいきなり引っ叩かれ理由は何なのかと訴えると果親王の帰還が嬉しいかと言われます。妹を想うなら当然だと告げると果親王が高位を望んでいるなら阻止しなければならないと言われます。
功績を上げることが罪になるのかと納得できないでいると身の潔白を証明したいなら己の手で解決しろと毒を渡されます。
聡明な果親王が皇位を狙るわけないしい妹の玉隠を悲しませてしまうため、甄嬛はそんな事はできないと自らの命と引き換えに救おうとします。
果親王と久しぶりにゆっくり会話する甄嬛だが考えを見抜かれており自分に注いだ毒酒をいつの間にか取り換えられていました。果親王がいきなり吐血したためにその事に気付き、自分を連れて逃げてくれと必死に訴えるがその言葉だけで悔いはないと言い残し絶命してしまいます。
外に出ると夏刈から二人出てくれば殺すところだったと言われ聖旨を渡されます。勅命により副皇后に昇格するが駆け付けた玉隠の叫び声を耳にし階段を踏み外して転げ落ちてしまいます。
果親王の葬儀で玉隠は出棺直前に自分を置いて行くなと叫び号泣しながら柩に頭をぶつけ後を追います。足を負傷し見送ることも出来なかった甄嬛は妹が後を追ったと蘇培盛から報告を受け言葉を失います。
なぜ急に果親王を殺す気になったのか聞くと陛下のために密偵や暗殺を行う夏刈が手紙を押収したからだと知らされます。
75話・最後の復讐
甄嬛は寧嬪が安陵容の残した香と辰砂を求めていると侍医から知らされます。雍正帝が長寿のために使用する丹薬と一緒に服用すれば少しずつ衰退していくと知らされ、手に入らなければ自分で調達すると思い悪い事には使わないだろうが心配なら渡すなと命じます。
皇太子擁立について大臣たちから急ぐよう訴えられた雍正帝は6皇子に心が向かうと6皇子は幼く利用される可能性があるから手を打つべきと張廷玉に訴えられます。
甄嬛は持ち上げられると朝廷を我が物にすると疑われたあげく白絹で自害させられると雍正帝に告げ、幼い皇太子は危険だと論じる者は陛下が健在なのだから罰当たりだと訴えます。
また長い目で見れば実子ではなくても4皇子が皇太子として資質があると提言します。
親王に封じられた4皇子に甄嬛はお前から6皇子を親王に封じてほしいと願います。意味は分かるなと念を押し、これからは喜怒哀楽を読まれては駄目だと忠告します。
雍正帝が倒れたと知り甄嬛はその場にいた玉嬈に話を聞きに行くと6皇子と元澈(孟靜嫻の子)が似ている事に気付き疑念を抱いたようだと察します。
雍正帝のお見舞いにおとずれる甄嬛は孫答応が侍衛と私通を働き敬貴妃が謹慎に処したと報告します。寧嬪だけが来ていないので訪ねると霊犀と弘曕を保護しており夏刈が血液を調べていたと知らされ感謝します。
76話/最終回・さらば、諍い女たち
甄嬛は霊犀と弘曕を保護してくれていた寧嬪に允礼の子を守ってくれて感謝すると告げます。甄嬛は小允子に夏刈を始末するよう命じ、寧嬪は允礼の子を守るために病床の雍正帝の息の根を止めるべく丹薬をすり替えて服用させます。
最後を託される甄嬛は陛下を煩わせるので夏刈は始末したと告げます。弘曕は朕の子なのかと聞かれ天下の民はみな陛下の子でしょうと答えます。昔のように四郎と最後に呼んでくれと命じられるが「昔の甄嬛は陛下が葬った、允礼の件で恨んではいるが温実初と沈眉荘の娘・静和公主は育てるからご安心を」と告げると、自分の娘ではなかったのだと知る雍正帝は憤死します。
雍正帝が崩御すると甄嬛が先帝の遺詔を読み上げた事で4皇子・弘暦が乾隆帝として即位します。乾隆帝は嫡母の純元皇后を孝敬皇太后に追封し甄嬛を聖母皇太后、富察氏を皇后、烏拉那拉氏を嫻妃とします。
聖母皇太后となった甄嬛は景仁宮にいる烏拉那拉氏を訪ねると腹立たしいところなど昔のままだと言われます。
「あなたは皇太后にはなれない、皇后のまま、妃嬪の墓に入れ名前は残さない」と告げると「滑稽だ」と泣き叫ぶ声を耳にしながら出て行きます。
皇后と嫻妃が挨拶にやって来たので甄嬛は叔母を見送るよう嫻妃に告げます。しかし崇めるのは皇太后で烏拉那拉氏は叔母でも清の罪人だと言われます。
乾隆帝はまだ若く後宮の后妃は二人だけ、人が増えても諍いは見たくないと忠告します。
そして弘曕が成長した今争いの火種とならぬよう果親王の跡を継がせてはどうかと乾隆帝に告げると親王の爵位を与え栄華を約束すると言われます。
これで弘曕を守れると安堵する甄嬛は疲れたと横になり入宮してからを振り返ります(終)
馬伯庸の小説を映像化した三国時代の中国歴史サスペンス