韓国ドラマ「風と雲と雨」作品情報
パク・シフ主演、朝鮮王朝末期を時代背景に国家の命運を握る影の英雄となった男を描いた韓国時代劇。
あらすじ
17歳で科挙に首席合格したチョンジュンは「江華島の世子」と呼ばれ全ての両班から羨望を集めていました。少女ボンリョンは朝鮮第25代王・哲宗の隠し子で人の未来を見通す神力があったため能力を隠していたが母親が濡れ衣を着せられたため能力を使い貞純王后の弟キム・ジャグンに捕らえられる。
~6年後、チョンジュンの元にファリョン王女(かつてのボンリョン)との縁談話が舞い込むが爆薬は殺害された父親のものだと証言され家は滅門されてしまう。母を探すボンリョンが権力者への復讐心を募らせていくなか、観相師を始めたチョンジュンは名を馳せるようになりある人物に将来王になる相を読み取る。劣等感を抱き敵対するインギュ、惹かれ合いながらも運命に翻弄されるチョンジュンとボンリョンの恋の行方は?!
キャスト
ネタバレ鑑賞感想
19話・逆転の謀略
趙大妃や重臣たちを味方につけすべての罪を許されカムバックしたチョンジュンだが翁主(ボンリョン)に何か遭ったようだとパルヨンから知らされます。
イ・ハウン(興宣大院君)はなぜ相談もしないで勝手に決めたのだと高宗(ジェファン)に聞くが「助けて貰った事があり信頼できる、それに王ゆえ1人で決断した」と言われます。
「戦が起きた時や民が蜂起した時など何かされましたか、国が滅びた後に弁解する王など権力を持つべきではない」と激怒すると高宗は必死に謝罪します。
それを目撃していたジャヨン(明成皇后)は王になるために貢献したチョンジュンをそばに置くべきだと進言します。
山中で倒れている翁主を発見し看病するチョンジュンは母親を埋葬した事を伝え悲しむ彼女を慰めます。
自分に息子がいたことを初めて知ったチョンジュンは誘拐されたと知り動揺するが罠を仕掛けられるかもしれないので慎重に行動するべきと言われます。
インギュに呼ばれた翁主は「チョンジュンとイ・ドギュンが大院君暗殺を企てていると書いてください。書状と引き換えに子供を返します」と言われます。しかし、インギュが妓生ソンファと接触しているとナハプから以前聞かされていたチュンジュンは彼女の実家にちがいないと読み襲撃をかけてわが子を取り戻します。
インギュは自棄になりチョンジュンに向けて発砲するがチソンが刀でガードします。チソンは首を刎ねようとしたが翁主に止められて刀を落とし、インギュはキム・ビョンウン殺害の罪に問われます。
イ・ハウンはビョンウンが殺害された件はインギュに命じた趙大妃にも責任がある事を口にした上で追求はせず睡簾聴政は止めるようお願いします。
貿易船の出航をイ・ハウンに止められるイ・ドギュンだったが王妃が王様を説得してくれたおかげで助けられます。投資して欲しいと頼まれたので翁主に相談すると「王の気があり刃を持つ」と言われ受け入れます。
翁主はイ・ドギュンがイ・ハウンを失脚させたいのだと分かるが得るものはなんだろうかと気にします。
大院君失脚決議のための会議が開かれ、ジャヨンが真の王になるために必要な決断だと趙大妃と共に高宗を説得していたがチョンジュンは様子がおかしいと気付きます。前日に自分が訪ねても会ってくれない事を不信に思ったイ・ハウンは強引な方法で王様と会って話を付けており、重臣会議を開いた理由を問い詰め逆に重臣たちを捕縛しました。
20話・戦火の島
ジャヨン(明成皇后)は未来を予言し王を支える策士が必要だとしてイ・ハウン(興宣大院君)を失脚させるために協力して欲しいと翁主(ボンリョン)に協力を求めます。
チョンジュンは処刑される直前のインギュを助けてやりフランスの攻撃を受ける江華の戦地へ連れていきます。
朝鮮が9名の宣教師を殺害した事がきっかけで侵攻を受けていました。西洋で暮らした経験がある事でイ・ハウン(興宣大院君)から命じられたチョンジュンだったが国を守るために命令などなくても戦うつもりでした。
ジャヨンは兄たちが酔った勢いで庶民の婦女に暴行して逮捕されたと知り釈放させて情けないと叱咤するが「たかが王妃の兄がおとがめなしととは言語道断」とイ・ハウンに言われ恨みをつのらせます。
チョンジュンは「朝鮮が西欧と交流する準備が出来ているか、我が軍の軍事力がどの程度か確かめにきたのだろう。朝鮮の民をあまくみるな」と敵将に言い放ちます。
江華に詳しいインギュと共に戦略を立ててフランス軍を撃退すると報告を受けたイ・ハウンは喜びます。
心配する翁主に会いに行き逃げるインギュをあえて見逃したことを伝えます。
チョンジュンがイ・ハウンから褒美を贈られたと知ったイ・ドギュンは2人が手を組んだのではないかと恐れます。
チョンジュンは帰還を祝う宴会でイ・ハウンを招待するが政策を批判し改革しなければ国は滅びると口にしたことで怒りを買い、さらにイ・ドギュンの策略によって天主教の扇動者と誤解されてしまいます。
「中立を保ち独立国の地位を守ることが生き残る道、10年以内に手を打たねば手遅れです」
仲間が捕らわれ「完全に私の手足となることを土下座して誓え」と要求されたチョンジュンは仲間の命を救うために従います。
しかし、イ・ハウンが国の運命より権力を優先した事で国の運命を変える決心をし火薬を手に入れます。
21話/最終話・民衆の世を夢見て
チョンジュンは観灯祭の日にイ・ハウン(興宣大院君)を殺害しようと企てていました。護衛チソンを連れてお忍びで街に出ていたジャヨン(明成皇后)はチョンジュンがいるのに気付くがもう話す事はないと自分に言い聞かせ声を掛けません。
また追われていることに気付いた翁主ボンリョンは子供をダンに託し逃がすが追っ手に追いつかれてしまいます。
もはやこれまでかと諦めかけると駆け付けたインギュに助けられるが彼は致命傷を負っておりこれまでの行いを反省しながら命を落とします。
チョンジュンは宴会場に顔を出し爆薬を隠してある琴に酒をかけて出て行くが子供たちがやってきたため巻き込まれてしまう事を恐れ戻ります。
琴を投げ捨て子供たちを守るが・・・・
失敗を知らせる信号弾が上がったら三田渡場にいた人々と彰陽門を通って漢陽から脱出しイ・ドギュンが逃亡の手配をしているので共にロシアに逃げるよう約束していました。
逮捕され刑場に連れていかれたチョンジュンは武装したパルヨンたちに救出され逃走するがボンリョンがいないので再会を約束し仲間達を国外へ逃がします。
チョンジュンは銃を持ってイ・ハウンの屋敷に押し入ります。
「私が治めるこの国でお前と翁主、そして子が安心して暮らせるようしてやる。もしお前が私を殺せば妻を殺してでも王になりたかった非情な男になる」
チョンジュンは「お前の国ではない、真の王とは民衆、民のものだ」と言い放つと「お前のいう新たな世が実現するか証明してみろ」と言われ翁主が解放されます。
チョンジュンはボンリョンを連れて仲間と合流しようとしたが撃たれてしまい深手を負います。
「子が待っている、これからも輝いて生きてくれ」
ボンリョンは駆け付けたチソンに強引に手を引かれチョンジュンの名を叫びます。チョンジュンの生死が分からないと報告を受けたジャヨンは我慢できず涙を流します。
~
ボンリョンたちはロシアの地に定着し朝鮮の村として認められ開拓を始めたころ、馬に乗った男が村に向かってやってきます。
ボンリョンはホタルを眺めていたがそれがチョンジュンだと気付き信じられず呆然としてしまいます。
「運命を越えてお前のもとに戻ったぞ」と言われ涙をながしながら駈け寄り二人は抱き合います。