中国時代劇/長安賢后伝
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
あらすじ&キャスト
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
ネタバレ感想/長安 賢后伝
第58話/尊厳を傷つけられ・・
大晟皇帝・啓元が董若萱と駆け落ちまでしようとしたので賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は心が疲れてしまいます。
「董若萱は譲れない。不肖な兄を許してくれ」と啓元に言われた啓栄は「許嫁を奪い尊厳を傷つけるのは兄ではない」と言い放ちます。
啓元と啓栄が喧嘩しているのを目にした茗玉は啓栄を永親王に封じ七旒冠を賜ることにすると告げると喬太妃は喜びます。そして啓栄に「約束した以上守るが娶らせることはできても心を手にいれるのは自分次第」と告げます。
董若萱の本音を聞き出した啓栄はショックを受けるが気持ちを抑えることが出来ず「弟と思うなら董若萱を返してください」と皇帝に跪きます。今まですべての行いに加担してきたのは兄だと思っていたからだと告げると今でも最も近い兄弟だが董若萱は物ではないと言われます。
蕭承孝たちから許嫁を奪われて出世したと馬鹿にされ酒に溺れる啓栄は全員恨んでやると涙しながら首を吊ってしまいます。
啓栄が自死したと報告を受けた皇帝は絶句し、茗玉は打開するために親王に封じたが間違いだったのかと悩みます。喬太妃が行方知れずと報告を受け茗玉は心配で捜しにいくと精神を病み枕を息子代わりにして話しかけていました。
啓栄を皇帝にさせるつもりで5皇子、欄昭儀を死に追いやったと口にしており驚く茗玉だが罪を追及しても何の意味もない状況であるため口外しないよう凌蓁児に伝えます。
茗玉は董若萱を参内するよう命じ貴妃に封じます。
第59話/貴妃の知恵
大晟皇帝・啓元は念願叶い想いを寄せる董若萱と婚儀をあげ貴妃に封じます。
ただでさえ皇后(司徒珍)に睨まれていたなか側室となったことで貴妃は最初の挨拶でさっそく嫌がらせを受けることになります。
また賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は啓栄が命を絶ってしまい陛下が皆の怒りを買い罪を咎められているため祝福はできず挨拶はしばらく来なくていいと凌蓁児に伝えさせます。
貴妃は自分が背負わなければならない運命だと決意していたので何も言わず耐えていたが皇帝は「母上は無情だ」と酷い言葉を投げかけてしまいます。
徳妃が身ごもったので茗玉は体を案じ叩頭は免じると命じます。また貴妃が寵愛を独占していることで皇后の怒りはおさまりません。
徳妃が皇子を出産したことで茗玉は喜ぶが陛下がやってくるので去ります。もうすぐ皇太后の誕生日であり皇帝と皇太后の溝を改善させるために貴妃は知恵を与えます。
前祝いとして凌蓁児が作った料理で母子で食事をしようと誘われた茗玉は陛下が自ら関係を改善しようとするのはめずらしいと思うが凌蓁児が喜んでいるので受け入れることにします。
謝罪を受け入れる茗玉はしっかり陛下の愚かな行動を叱責し大局を重んじるよう言い聞かせます。また茗玉は凌蓁児の料理の腕前が上がり陛下が急激に知識を得たことですべては貴妃の知恵だなと察知します。
第60話/悲劇
貴妃(董若萱)が倒れ心配で皇帝(啓元)は駆け付けると挨拶がないことにご立腹の皇后(司徒珍)がやってきたので口論となります。
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)がやってきたので挨拶すると部屋から出てきた太医に貴妃が懐妊していると知らされ喜びます。
貴妃が皇子を出産するとすぐに太子に封じられる噂が広まり皇后は自分を廃位して貴妃を皇后に据えるつもりかと激怒します。
蕭承孝は皇族を代表して皇太子に謁見します。陛下は駆け付け何かあれば朝廷で協議すればいいだけのことだと叱責すると皇太后の意見を伺いたいのだと言われます。
「国の将来に関わるのにすぐに太子にするのは勝ってすぎる。身分も考えなくては」と皇后はここぞとばかり進言するが啓元も側室の子であるため「皇帝でいる資格はないと言いたいのか」と叱責されます。
啓元は何かと父祖の礎を持ち出す蕭承孝に他に言うことはないのかと言い放つが法に関しては二人の言う通りのため辛抱強く時間をかけねばと皇太后に言われます。
「時代に合わない法は変えねばならないが時間はかかるから急いではならない」
茗玉は心労が重なり高熱を出して寝込んでしまいます。啓元は寄り添うと蕭承煦の名を口にしていたのでここまで想っているのかと驚きます。また当時は理解できなかったので申し訳なく思います
茗玉は意識もうろうとするなかで蕭承軒と再会します。貴妃は積極的に看病するが2皇子が風邪をひき啓元が向かっていると報告を受け凌蓁児に戻るよう言われます。
目を覚ます茗玉は陛下が行くならよっぽどだと思い宦官を問い詰めると夜中に発作を起こしおそらく助からないと言われます。貴妃は戻ると陛下が悲しんでいるのが目に入り我が子に歩み寄り泣き崩れます。
最終話、第61話/委ねられた皇位
息子を亡くし半年間も心の病に陥っていた貴妃(董若萱)は「もし来世でも出会えたらその時は皇宮外で共に生きたい」と言い残し亡くなります。
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は凌蓁児に支えられながら祈福殿へ行き貴妃のために灯明に火をともします。
大晟皇帝・啓元は失意のどん底で荒れ、気持ちを理解できる茗玉は深い心の傷は時間が必要なため政務を助けてあげることしかできないと思います。
数日経ち茗玉は陛下を訪ねようとすると止められ「陛下が天然痘に、回復の兆しがない」と侍医に知らされます。啓元は今までの自分の愚かな言動行動に気付かされるが皇帝になったことを後悔し危篤に陥ります。
「恩返しができない親不孝者です。どうか許してください」
茗玉は聞き分けのいい子ですべてのことを自分でやろうと頑張っていたと涙を流し、政務に励み民を愛する皇帝を据えることを約束します。
皇帝が崩御し悲しみに暮れる茗玉は皇位を委ねられたのだから何とか耐え抜いてと凌蓁児に言われます。
先代の遺志を引継ぐため幼い大皇子を即位させて摂政を自ら務め年号を立新とします。大赦が行われ蕭啓翰も放免されるのでずっと支えてくれた凌蓁児に会いに行くべきと勧めます。
一生で一番の気がかりは凌蓁児が幸せを掴んでいないことだと告げると「一生そばで支えたい。波乱万丈な人生を理解できるのは私しかいない」と手を握られます。
西斉に謀反の動きがあると報告を受けた茗玉(太皇太后)は協議のために大臣を招集するよう命じ陛下を連れて向かいます。終。