作品情報・キャスト
チャオ・インズ、チョン・イー共演、中国の五代十国時代を舞台に架空の4つの国を舞台にした中国大型宮廷ロマンス
盛州・西斉・雍臨の三国が北方で勢力を争う梁の末期。雍臨の郡主・賀蘭茗玉は盛州の第九王子・蕭承煦と運命的に出会い恋に落ちる。一方、蕭承煦に王位を継がせるという盛州王の遺言をもみ消して卑劣な手段で王になったのは第三王子・蕭承睿。
賀蘭茗玉は結婚の約束をしていたが戦死の知らせが届き、陰謀で殺されたと訴える第十王子・蕭承軒を死罪から救うため国王の側室となり復讐を誓うが戦死したはずの恋人が帰還する。
一人の女性の波乱の生涯を描いた切なくも美しい物語
全61話で紹介しています
ネタバレあらすじ/長安・賢后伝
第42話/心と運命
母親、皇位、愛する者、すべてを奪われた蕭承煦(燕王)は蕭承睿が崩御し皇位を狙って軍を動かします。
賀蘭茗玉(賢妃)は蕭承煦が皇位にふさわしいと思っていたが「啓元に継がせる、即位しない場合は始末せよ」と遺詔がある事を芸琪(皇后)に知らされ敵対していた蕭啓翰を援護し城門を守る。
そして蕭承礼(鄭王)に退路を塞ぐよう託し我が子・啓元を連れて行った蕭承煦の説得に向かいます。「蕭承睿の計略にはまることはない、啓元を前線に立たせるまで」と言われた茗玉は息子を死地に追いやるなら自分も後を追うまでと言い放ちます。
啓元の帰りを待つ間に動乱が起きてはならないと思う茗玉は皇后に先帝の遺詔を重臣たちに告げるべきとお願いするが息子が戻ってきたので抱きしめます。
「非情にはなれない」と蕭承煦の文を受けとった茗玉は自分のために皇位を諦めたことを感謝するとともに申し訳なく思います。
遺詔が読み上げられ芸琪とともに茗玉は皇太后になります。芸琪は先帝の右腕として実績がある蕭承煦を摂政王とし新帝の補佐を命じます。
蕭啓翰から反対されるが蕭承煦は正しく政を助け尊大にはならない、二心を抱いた時には直ちに死を賜ると表明しました。
蕭承煦は父親の形見である竜佩を皇帝・啓元に託します。一生かけても恩返しはできないと茗玉は詫びると「求婚した時に巾着を贈ると約束したんだから完成させてくれ」と言われます。
「二人の心と運命は永遠に一つだ」
蕭承煦は梁の皇帝を斬ると正殿の上座に着き拝謁を受けます。絶大な力をつけた蕭承煦が二心を働けばどうなるかと芸琪は心配するが長安にて出迎えられたので安堵します。
第43話/わがままな幼帝
賀蘭茗玉(賢貞皇太后)は梁皇帝の首を取り長安を手に入れた蕭承煦(摂政王)を称えるが「あなたが思いを忘れられることを願う」と告げます。
芸琪(元貞皇太后)風邪をこじらせたのでお見舞いに行くが蕭承煦と蕭啓翰(粛王)が陛下の前で言い争っていると凌蓁児から報告を受けます。
蕭承煦は天下統一のためにも手に入りやすい西蜀を一気に落とすべきだと訴えるが二人の話を聞いた茗玉は獲得を急げば将来の災いになるという蕭啓翰が正しいと思うと告げます。
また徴税はいいが大晟の民より重い税は梁の者の不満を招くことになると訴えがあり、地を奪ったからには梁の民は大晟の民なので徴税も平等にすべきと告げるが蕭承煦は従いませんでした。
茗玉は料理を作って蕭承煦を招くと意見を反対されたことで不貞腐れていました。
「いくら梁の地を奪っても民心を得られなければ何の意味もない、心ではあなたを応援しているが私は皇太后であなたは摂政王、大晟にとって決断しなければならない」
心にわずかな希望を秘める蕭承煦は愛する者の意見を受け入れ重税を廃止しました。
民心の安定が重要だと考える蕭承煦は旧梁の民の多くが大晟に反抗しているので江南に董易之(新安王)を派遣し民心を落ち着かせてほしいとお願いします。
董易之の娘・若萱郡主を気に入る啓元(幼帝)から派遣を辞めさせてとお願いされた茗玉は「重任を委ねられ江南へ行くのだ、朝廷は遊びじゃない」と叱責します。
最近皇帝がわがままだったため何でも手に入れられるわけではないことを分からせる良い機会だと思います。しかし呼び戻したいために元貞皇太后の印章を使って偽の命を出したと知り向かいます。
すると「溺愛は子を害す、今後は私が陛下の指導を行う」と蕭承煦が連れ出していきました。
第44話/摂政王として
責任を負えない人間に国を任せられないという蕭承煦の意見も一理あると考える茗玉は信頼し啓元の指導を任せることにします。
~
成長する啓元だが学業もおろそかになり無意味なことばかりしているので蕭承煦は周りの者が甘やかすので厳しく叱責します。
茗玉は日頃の指導には口を出さないがもうすぐ成人をむかえ、ましてや皇帝であるため面子を保つためにも皆の前で叱責するのではなく二人きりの時に伝えればいいと告げます。
反省する蕭承煦だが啓元が学問の師を辱め怪我まで負わせていたので宦官だけでなく唆した啓栄にも杖刑を命じ、ものの善悪を知れと叱咤します。すると罰なら自分が受けるというので啓栄に命じた残りの回数を皇帝に下します。
蕭承煦は水害対応で何方へ行くので啓元も同行させます。不貞腐れる皇帝だが江南は董易之がいる場所なので若萱に会えると内心喜びます。
県官が陛下の顔を知らないので蕭承煦は随行だと教えて部屋を準備させます。ここまで来ても閉じ込められて学問に励まなければいけないのかと自棄になる皇帝は女人に扮して脱出するがよそ者の女がいるとやからに目を付けられ拉致されてしまいます。
第45話/離間策
蕭承煦は皇帝・啓元を救出するが気絶していたので強制労働場に連れて行かせます。
今まで好き勝手過ごし甘やかされて育ってきた啓元は握り飯ひとつしか食べられず嘆くが水害だけでこんなに多くの民が行き場を失うのかと驚きます。
もし戻れたら真剣に学び民を幸せにして天下の安寧を守りたいと想うが労働は過酷であり倒れてしまいます。蕭承煦はもう限界だと思い迎えに行くと目を覚ました啓元に泣きながら抱き付かれます。啓元を皇宮へ送り届ける手配をするが同行して治水を学びたいと言われ驚きます。
茗玉と芸琪は陛下を連れ出した蕭承煦を罰しなければ百官が承服しないと言い放つが「おかげで民の苦しみを理解できた、批判を恐れず朕を連れだしてくれた蕭承煦に褒美を」と啓元に言われ茗玉は成長を喜びます。
茗玉は蕭承煦に感謝すると「いつか2人が共に生きて陛下の太平の世を見届けたら自身の願いをかなえる」と見つめられ返す言葉が見付かりません。
江南の水害は役人たちによる汚職の蔓延であり中でも江陵府尹・劉明泰は救援金や食糧を着服していたので厳重に処すべきと進言すると陛下から託されたので斬首を命じます。
苦労して得た江南の駒を失った蕭啓翰は陛下と蕭承煦との関係を引き裂かなければと思います。
急に仲良くなったのは何故なのか江南へ派遣し調べさせると蕭承煦が強制労働場へ送ったことを知ります。陛下に報告すると離間策だろうと疑われたので江南で陛下を浚った者を捕え証言させます。
陛下は蕭承煦を呼び劉明泰の処刑を延期すると告げると受け入れてくれたので安心するが自害したと報告が入り蕭承煦に殺されたのだろうと蕭啓翰に言われます。
陛下が皇陵に閉じ籠もっていると知らされた蕭承煦は皇太后の命で連れ戻しにいくが江南での件を聞かれ「あまりにわがままで結果を顧みなかったので自由には代償が必要だと分からせたかったのです」と告げます。