作品情報キャスト
ウイグル自治区の大草原でロケした群雄割拠する戦国の地「九州」で戦乱の世を治め青年から英雄まで上り詰める中国ファンタジー超大作。
群雄割拠する九州で北陸の草原の真顔部が青陽部によって攻め込まれる。殺された真顔部の首領の息子・阿蘇勒は捕らわれるが連行される途中で自分が本当は青陽部の王子であり災いの星のもとに生まれたため養子に出されていた事実を知る。
青陽大君である実の父の呂嵩から呂帰塵という新たな名を付けられ同盟を固めるため人質として東大陸の下唐国へと送られる。そこで没落貴族の姫氏の庶子として生まれながらも戦士として名を上げようとしていた姫野と寧州の羽族に生まれるが国を滅ぼされ叔母とともに下唐国に身を寄せていた羽然と出会う。次第に固い絆で結ばれる3人だが戦乱の世の過酷な運命が待ち受けていた。
皇族達が治める下唐国、異民族の青陽部、虎視眈々と天下を狙う離国、動乱の世を治め英雄となるのは?!
ネタバレあらすじ/九州縹渺録
第19話/友を救うために
拓跋の軍勢に追われる姫野は負傷していた事もあり逃げられないと悟って行動を共にしていた羽然に口づけをしながら拘束します。
どうせ始末されるなら最期まで闘ってやると羽然をその場に残し出て行くが拘束を自力で解いた羽然は出て来てしまったので手が出せなくなってしまいます。
拓跋将軍は剣を奪おうとしたが中身が空だったことで邪魔した者は息衍のはずだと思い姫野を連行します。
「天駆の乱党の中に息衍はいたか?庇えば命はない」と聞かれた姫野は見ていないと言い張りさっさと殺せと言い放つが「真の武士になりたければ天下と戦え、そのためには命を粗末にしてはならん」と息衍に叱責されます。
拓跋将軍は姫野を処刑する事を広めさせると百里景洪は姫野を助けるために剣を持って阿蘇勒が来てくれるだろうと見越していました。
天駆のもとに「罠だから気にせず南淮を去る準備をしとけ」と息衍から報せが届くが阿蘇勒は罠と知りつつも向かいます。
羽然は姫野を救うために拓跋将軍を殺そうとするが簡単に短刀を奪われ突き飛ばされます。駆け付けた阿蘇勒は解放を要求して剣を自分の首に当て「国主に何て説明するんだ」と言い放ちます。
しかし阿蘇勒が一人で向かった事を知った天駆が大宗主を守るために大勢駆け付けてきてしまい伏兵による矢で多くの命が犠牲になってしまいます。
剣と権力が欲しい百里景洪は姫野解放の条件に阿蘇勒と羽然の婚姻を提示します。羽然は国師(宮羽衣)の企みだろうと睨むが姫野を助けられるなら良いと思い婚姻なんて何てことないと口にします。
しかし国主から「青陽と下唐の体面に関わる。婚姻が決まれば毎年10万石の食糧を贈ると約束しているから婚約は解消できない」と言われ「面倒くさい、やめる」と出て行きます。
しかし捕らえられた姫野の異母弟・姬昌夜が処刑されそうになっている現場を見せられ・・・・
第20話/婚礼の儀
羽然は愛する姫野を救う方法は結婚するしかないのかと落ち込み1人で飲みに行くと、そこには親友を救うためには犠牲になるしかないと思う阿蘇勒が1人で飲んでいました。
覚悟を決めた羽然から結婚しようと言われ、阿蘇勒は国主に受け入れる事を告げに行きました。
国師(宮羽衣)から機嫌を直せと言われた羽然は「好きでもない人に嫁ぐより好きな人と一生逃げ続ける方が幸せだ。願うのは友2人の平穏だ」と言い放ちます。
羽然は心の葛藤を抱きながら婚儀を終えると姫野がいる牢に駆け付けるが既に去ったあとでした。
騙されたのだと涙するが「姫野の軍籍は確保されしばらく辺境に行っただけだ」と阿蘇勒から知らされ命は守られたのだと安心します。
阿蘇勒は離縁書を用意し持っていろと羽然に渡すが「姫野なら分かってくれるから大丈夫」と破られてしまいます。羽然が好きな阿蘇勒は想いを伝えるが「何も求めてないから気にするな」と告げます。
第21話/天啓への道
皇帝から勅命を受けた阿蘇勒は羽然に告げずに天啓城に発ちます。
動揺する羽然は心配し阿蘇勒を追う決意をして天啓には売ってないお菓子を買いに行くと国師の宮羽衣から暗闘に巻き込まれると言われるが天啓への動向を命じられます。
下唐の国主・百里景洪が天駆の大宗主の地位を奪われ苛立っていたので国師が羽然を利用すれば駒は広がると宥めたのです。
天駆の名誉回復の好機と見た翼天瞻は天啓に向かうことを息衍に告げ阿蘇勒の後を追います。
また、国主の駒として扱われている事に不満を抱えながらも羽然は宮羽衣と一緒に天啓に向かいます。
下唐の国境に到着した阿蘇勒は彭国への道と楚衛国への道のどちらを通るかと聞かれ馬車を降ります。両国の大将は風炎皇帝の配下だったがかつての親友が敵味方に分かれて戦い1万人の死者が出たことを学んでいたため、もし親友と戦う事になったら自分はどうするのかと考えます。
その頃、姫野は辺境の作業現場に送られ過酷な労働を強いられていました。
阿蘇勒は楚衛国の宿に泊まるがカラスを目にして出て行くと「久しぶりだな」と辰月の雷碧城に話しかけられます。
蘇瑪の仇は南淮で討ったが辰月は依然として敵視しているので剣を手にすると「当時、北大陸にいてその件は知らなかった」と言われます。
「世子は武神の血脈を継ぐ蒼雲古歯剣の主、必ず殺戮者となろう、私とは同志だ。病をおさえるのに治療が必要だから帝都の望玉別苑で待っている」
離国は大軍を駐屯させ城内には5万の雷騎がいます。阿蘇勒は友に会いに行きたいとお願いすると宮中に出入りできるよう世話係から玉牌を渡されました。
天駆の大宗主が来ると噂されていたため城門で雷騎に止められるが馬車から世話係(公主・先帝の娘で皇帝陛下の妹)が降り下がらせました。
第22話/辰月の誘惑
阿蘇勒は姫野の辺境での無事と羽然の幸せを祈り酒を口にするが過酷な労働を強いられていた姫野は世子が郡主と婚儀を挙げたと聞かされショックのあまり暴れます。
胸の痛みを覚えた阿蘇勒は雷碧城の言葉を思いだし望玉別苑に向かいます。「このままでは半年の命だが辰月の秘術を使えば生き続けられる」と言われた阿蘇勒は記憶がない初めて暴れた日の幻影を見せて欲しいとお願いします。
我を忘れて暴れ出し蘇瑪いがいの者は沁姉を含め全員自分が斬り殺したのだと知ります。話す事ができない蘇瑪はすべてを見ていて自分に依存しながらも恐怖心も抱えていたのだと嘆きます。
皇帝は長公主(白凌波)たちと阿蘇勒を待っていると嬴無翳がやってきました。
阿蘇勒が姿を現すと絶対に来てくれると信じていた公主は喜びます。天駆の大宗主として陛下に拝謁するが幻影の中で人を斬ってきたため吐血して倒れてしまいます。
嬴無翳が阿蘇勒を連れて行ってしまったため公主は世話をするからと同行します。阿蘇勒は目を覚ますと公主と一緒に地下牢にいました。