作品情報キャスト
ウイグル自治区の大草原でロケした群雄割拠する戦国の地「九州」で戦乱の世を治め青年から英雄まで上り詰める中国ファンタジー超大作。
群雄割拠する九州で北陸の草原の真顔部が青陽部によって攻め込まれる。殺された真顔部の首領の息子・阿蘇勒は捕らわれるが連行される途中で自分が本当は青陽部の王子であり災いの星のもとに生まれたため養子に出されていた事実を知る。
青陽大君である実の父の呂嵩から呂帰塵という新たな名を付けられ同盟を固めるため人質として東大陸の下唐国へと送られる。そこで没落貴族の姫氏の庶子として生まれながらも戦士として名を上げようとしていた姫野と寧州の羽族に生まれるが国を滅ぼされ叔母とともに下唐国に身を寄せていた羽然と出会う。次第に固い絆で結ばれる3人だが戦乱の世の過酷な運命が待ち受けていた。
皇族達が治める下唐国、異民族の青陽部、虎視眈々と天下を狙う離国、動乱の世を治め英雄となるのは?!
ネタバレあらすじ/九州縹渺録
第27話・勝利宣言
金吾衛の統率権を懸けた演武大会で離国を代表する者が姫野だった事から阿蘇勒は自分が戦うと名乗り出ます。
皇帝の許可が下りるとそこに翼天瞻が現われ蒼雲古歯剣を渡されます。
親友の姫野か確かめるため鉄仮面を外せと伝えるが彼は容赦なく槍で襲ってきます。あまりにも知っている姫野の目付きとは違うため阿蘇勒は攻撃をためらうとはじき飛ばされます。
泣きながら見守っていた羽然が「親友同士でなにやってるの」と割り込んでくるが阿蘇勒は危ないから下がるよう告げます。
そして「負けを認めろ」と姫野に言われる阿蘇勒は「私を殺さない限り負けは認めない」と試すがそれでも彼は槍で襲ってきました。
嬴無翳はこのまま続ければ青陽の世子が亡くなってしまうと止めに入ります。皇帝は仕方なく離国の勝利を告げるが十数年前に奸臣と辰月に陰謀により天啓を追われた天駆の名誉を回復すると宣言しました。
そして情夫に朝堂を支えてもらっていた長公主に表舞台から退くよう命じました。
阿蘇勒は「姫野は親友であっても羽然を娶った以上しっかり守ってくれなければ困る」と宮羽衣に言われます。
羽然は青陽人であって皇室とは関係ないのだから彼の優しい性格を利用して危険な目に遭わせた公主を信用していなかったが「善良な人だから困らせるな」と阿蘇勒に言われます。
いずれまた3人で飲める日も来るだろうと言われた羽然は姫野に会いに軍営を訪ねるが出てこないので座り込みます。
雨が降ってきても姫野は出てこず「私なら彼に何でも与えられる」と嬴玉に言われ引き返します。
そこに姫野が現われたので「結婚したのはあなたの命を救い天駆を逃がすため」と教え連れて帰ろうとしたが嬴玉の3つの任務を終えるまで戻れないと言われ、言い訳だと思い背を向けて去ります。
長公主を補佐していた盲目の百里寧卿は雷碧城に呼び出されて向かい長公主が禁忌を打ち破れるよう協力を願うと「女子が皇位に就くことを否定する者たちは消えるだろう」と言われます。
天駆の名誉回復の件で各国の国主から次々と不満をします上奏が届き頭を悩ます皇帝は「話し合いのために使臣を雁返湖に遣わすよう諸侯に命じれば各国と帝都の中継地で便利だし長公主たちの介入も防げる」と公主から提案されます。
第28話・諸侯の反発
長公主は百里寧卿が連れてきた雷碧城に「邪術で人心を惑わす辰月に私の栄光を取り戻せるとは思えない」と言い放つが若返り本来の姿だと喜びます。
王座を手に入れるため協力すると言われ早速いまから長楽宮に上がるよう告げました。
公主が天駆名誉回復を反対する諸侯の説得に向かったと知った阿蘇勒は政局が不透明で虎視眈々と権力を狙うなか一人で行かせたのかと驚き後を追います。
諸侯の説得に世子と公主が雁返湖に行き、長公主が容貌も気性も変り、辰月と天駆が立ち上がったと国師から報告を受けた下唐の百里景洪は将軍を雁返湖に向かわせます。
公主と野営する阿蘇勒は彼女は正式に公主と冊封されたわけではなく父親は誰か分からないが母親は楚衛の国主・白瞬だと聞かされます。母親は白氏皇族の分家の出で太清閣に住み未婚で出産したので先帝と母が通じたと皆が勝手に思っているから公主と呼ばれているが本名は白舟月だと彼女は言います。
赤牙に追われ阿蘇勒は公主を守りながら逃走するが囲まれてしまいます。馬を奪って彼女を乗せて逃がし戦うが返り討ちに遭い更に逃がした公主が戻ってきてしまいます。
飛んできた槍に助けられ阿蘇勒は確認すると姫野がやってくるのを目にし、やはり何も変わってない友の姫野だと喜びます。
姫野は今は雷胆営の副統領であることからやるべき事があると帰って行きます。公主とともに雁返湖に到着した阿蘇勒は自分が天駆の大宗主だと告げ「天駆は平和と民を守り悪としか戦わない」と訴えます。
そこに、何か来ると察知した阿蘇勒は蒼雲古歯剣を手にすると赤牙の大軍がやってきました。
突破できなければ皆殺しに遭ってしまうと警戒するとそこに天駆を引きつれた翼天瞻が駆け付け衝突します。倒しても倒しても赤牙は増える一方であり阿蘇勒たちは皆を舟に乗せてから逃走します。
犠牲になった者も多く「辰月が台頭すれば九州が闇が訪れる、これで分かったでしょう」と公主は訴えます。同胞の死を無駄にしないで欲しいと阿蘇勒も訴えると下唐国をふくめ皆が従うと言ってくれました。
第29話・昔懐かしき友
辰月の襲撃に遭いなんとか船で脱出したものの多くの天駆が命を落とし阿蘇勒は落ち込みます。
公主(白舟月)は亡くなった者にも家族がいるし救済金を支払って皇室の謝意を示したいと告げます。代表してお礼を述べる阿蘇勒は羽然を娶ったのは本意ではなく姫野を救うためであり、二人が惹かれ合っていたので南淮を去ることは3人にとって最善の選択だったと話します。
帝国・天啓に戻るとゾウに乗った羽然に出迎えられ阿蘇勒は一緒に乗せてもらい心が和みます。嬴玉に進行を邪魔されるが羽然はゾウに威嚇させ喜びます。
阿蘇勒は「お礼をしたいから飲みに行こう」と誘うと姫野は一瞬笑みを浮かべるが羽然を見て「まだ任務があるから」と断ります。羽然は「すっかり離国人ね、二人で飲みましょう」と突き放すが阿蘇勒を救ってくれたのだと知り「来れば?」とふて腐れながら言います。
久しぶりに3人で飲むが羽然は素直になれず「親友なら助けるのは当たり前だ」と言い放つが笑みがこぼれるようになります。
公主は皇宮に戻ると皇帝は泥酔していました。阿蘇勒は皇帝に謁見すると泥酔した皇帝から嬴無翳を殺せと命じられ「3万の雷騎が反逆し天啓は崩壊します」と撤回を要求します。
阿蘇勒は戻ると嬴無翳が待っていました。辰月を破って使臣を守ったことで勇士だと讃えられた阿蘇勒は天駆の名誉回復に反対だという噂は嘘だったみたいですねと告げます。
皇帝の理想は皇族が中央に座し諸侯が四方を鎮めることだが自分の理想は皇帝はいなくてもいいと嬴無翳は口にします。皇帝が目を付けたのは天駆の大宗主という身分だけなので北大陸へ戻りたければ己を大切にせよと言われ阿蘇勒は考えます。
皇帝から嬴無翳を始末するよう耳元で言われた翼天瞻は「天駆の武士は偽政者の刺客ではない。我らが守るのは天下の安寧です」と告げます。
「安寧をぶち壊したのは嬴無翳であり反逆に遭ったら朕が自ら兵を率いて戦い不屈の皇帝だと天下に知らしめる」
天駆の恩人ということもあり翼天瞻は身命を賭して報いるが大宗主は阿蘇勒だと告げると「阿蘇勒は昨晩、嬴無翳と酒を酌み交わしていたし簡単に唆されるから言わなくてもいいだろう」と言われます。
皇帝と天駆は朝議の帰りの嬴無翳を待ち伏せして包囲し帰らないのなら魂を送ると剣を突き付けます。
異変に気付いた阿蘇勒は駆け付け止めに入るが皇帝が聞く耳を持たないので「剣を下ろせ」と大宗主として命じると天駆は従います。阿蘇勒は嬴無翳の屋敷まで同行し殺戮を防ぎたかったと告げます。
第30話・皇帝の真意
阿蘇勒は前に洛子鄢から渡された文を読まずに燃やして捨てたが「見ずともなくなりはしない。今こそ文を開けるときだ」と雷碧城に言われます。
皇帝に会いに行くと自分に対しての怨恨はなかったが「天下一の剣を持っていながら使わないのか」と言われ自分は優柔不断だと思います。
公主に相談していると燃やしたはずの文があり公主が手に取り開けます。地図が示す場所に向かうと皇族の私庫の黄金が隠されていました。
民達に挨拶されると皇帝が汚職官吏から召し上げた私財を保管していると知らされ公主は何も知らなかったと動揺し、阿蘇勒は民達が殺しの術を学んでいるのを察知して「危険が及ぶかも知れないから言わなかっただけだろう」と宥め連れて戻ります。
公主から想いを告げられた阿蘇勒は陛下の心が時々分からなくなると告げ、姫野と羽然に灯籠祭りに誘われていたので向かいます。
しかし次々と襲われ刺されます。