作品情報とキャスト
アジアトップ女優アンジェラベイビー主演作の密室ミステリーサスペンス、住人達の食い違う証言から真相を暴き出せ!
タワーマンションで停電があった日にマンション1階でカフェを経営する住民の鍾美宝が遺体となって発見される。
部屋の鍵が壊された形跡はなく密室状態だが頭部には外傷を受けており一酸化炭素中毒死だと分かる。
ベテラン刑事の鍾敬国と新人刑事の楊蕊森はタワーマンションの住民や関係者に事情聴取を行なうが証言には食い違いが。鍾美宝の隠された過去が明らかとなり事件は衝撃の結末を迎える。
ネタバレあらすじ/摩天楼のモンタージュ
14話/イエン・ヨンユエン(下)
釈放されたイエンはマスコミを通して家族関係を修復するための番組「愛がそばに戻る」に出演し息子のイエ・シュージュンに会いたいと訴えます。
「感動の再会は果たされるのか、天才ピアニストの過去に何が?」と番組はすぐにくいつきます。
ヤン刑事は詳しくないので過去の番組をチェックするとPUA(ピックアップアーティスト)という心理学で相手を操る術があると知ります。
①ボスキャラを設定して成功者を演じる、②人を騙してきたと白状し弱さを見せる、③愛しているなら嘘は付くなと契約する、④相手の非を責めて悪いのは自分だと信じ込ませ最終的に許す、⑤相手を自殺に追い込む。
供述には疑問が残るし操るための5ステップの術をイエンが利用しているのではとヤン刑事は疑います。
ジョン刑事とヤン刑事はイエンが運転手をしていたワン社長を訪ねると被害者は女性ねと言われます。
「イエンと付き合う女は不幸になるし全財産を騙されて取られたなんてあり得ない」
夫を亡くしたワン社長はイエンから慰められやがて愛するようになるが彼は自分のお金でクラブ通いをするようになり歌手(ジエ)に手を付け同棲を始めたと言います。
イエンは悪い連中と付き合い会社の重役になりたいと言いだしたので断ると脅してくるようになりました。会社を与えたのは事態を収めるためであり会社に秘密など何もないと言います。
ジエは自殺として処理されていたが調べると自分の刺されて病院で治療を受けていた記録がありました。
ヤン刑事は刑務所にいるメイリーに会いに行きます。メイリーは町を脱出しようとしたがメイバオが降りてしまったので次の駅で降りてから病院に向かいました。
ジエは既に霊安室に運ばれていたのでショックを受けているとナイフが刺さったままのイエンが運ばれてきました。医師としての死命をほっぽり出し人に任せるとイエンは助かってしまいました。
メイバオはジエの親戚の家に身を寄せていたが父親を刺した噂が耳に届き規律が厳しい寄宿学校に入学させられました。外部との連絡が出来ないその時の話を聞くと誤魔化されるので嫌な思い出しかないのだろうと言います。
メイリーはジエは自殺なんかじゃないと言います。一方、シュージュンに会いに行っていたジョン刑事は番組に出る決意を固めていたので驚きます。
イエンがオーストラリア行きの飛行機を予約していると知り逃亡するつもりだと刑事は疑います。直行便があるのに香港で10時間滞在してから飛ぶと知り売上金を香港の口座に移していたので引き出すつもりなんだと思います。
生放送に出演するイエンは世間からの同情を誘って立った一人の息子に会いたいと涙ながらに訴えます。恨みをずっと抱え父親の暴力で病んでいたシュージュンはナイフを手にして登場すると番組側はあわててCMに切り替えました。
15話/ジョン・メイバオ(上)
規律が厳しい寄宿学校に入学させられたメイバオはシアオリン(不動産仲介モンユーの愛人)とモーリー(建築士ダーセンの妻)と出会いました。
孤独で暗闇にいたメイバオにとって2人は光を与えてくれる存在でした。ある日、校長室に侵入した3人は流れから「ピアノをやっている弟くんのために」とレコードを盗みました。
侵入したことがバレてしまい仲間を守るためにそれぞれが自分1人でやった事だと訴えます。メイバオは父親の顔は知らないし母親は馬鹿な継父に殺され、自分は継父を刺してここにいるので自分を罰するのが一番無難だと告げると受け入れられました。
罰を受け傷を負うと2人は涙を流して悲しんでくれました。「わたしたちがあなたの家族になる」と言って貰いメイバオは心から喜び、学校はモーリーの父親が通報したことで閉鎖されました。
ヨンユエンから逃げ続けるがどこへ行っても姿を現すので弟だけは発見されないよう心に決めます。音楽大学に入学してから遠くから弟を見守っていたがメイリーに気付かれてしまい連絡先を渡されました。
~
ダーセンとモーリーの結婚式の日に久しぶりに3人で飲んだメイバオは空き家や空き店舗を目にし、タワーマンションでカフェを開き大好きな人と一緒に暮らそうと思って弟に手紙を送りました。オープン前に弟ジュンが訪ねてきて涙の再会を果たすが・・・
ヨンユエンが生出演するテレビ番組でジュンは刺し殺そうとナイフを手に向かっていくがジョン刑事に止められてしまい気付くと病院にいました。
ジョン刑事とヤン刑事はヨンユエンに電気代すら払えないほどの空白の1年間があると知り事情聴取に呼びます。
ヨンユエンはメイバオによって監禁されており共犯が二人いたから報復が怖く黙っていたと言います。ヤン刑事は住民の写真を見せるとヨンユエンはモーリーとシアオリンを指さしました。
警察に呼ばれた二人は「金をせびりに来て嫌がらせが始まったんだ。メイバオは弟を守るために手切れ金をずっと渡していたんだ」と怒ります。メイリーが誘拐で逮捕されたのもその頃でありメイバオは背後から殴るとヨンユエンは気を失いました。
二人はメイバオとジュンを守るために自分が監禁したんだと言います。
停電の日にメイバオが大きなバッグを運んでいたのでバオルオ(警備員)は手伝うと中から呻き声が聞えたので驚くが彼女がすべて話を聞き秘密は守ると告げました。
ヨンユエンを解禁して半年後に家を売るから転居しろと家主から連絡がありました。モーリーは家を売るからと不動産仲介モンユーの方から家主に連絡をしてもらいました。
またシアオリンは両隣と上下の住人はいるのかと聞くと小説家ウーが住んでいるが他は空いていると知り、資産運用のために値段が下がったら買うから売り止めるようお願いしました。
ずっと男の呻き声を耳にしていたウーは確かに監禁されていたがずっとメイバオの心は追い詰められていたと涙を流し犯人はヨンユエンだと涙を流します。
ヨンユエンはついに殺される時がきたかと覚悟を決めたが目を覚ますと拘束が解かれておりメイバオが目の前で亡くなっていたのだと言います。モーリーが救急車で運ばれたのはメイバオが亡くなっているのを見てショックを受けたからでありダーセンが被害者と幼馴染みだと偽りの証言をしたのはモーリーの罪を隠すためでした。
最終回の16話/ジョン・メイバオ(下)
「メイバオは無理心中をはかったが自分だけが犠牲になってしまった、ずっとヨンユエンに追い詰められていたのに真相なんて話せるわけない」
モーリーから知らされたヤン刑事は悪人ヨンユエンを解放することになるのかと困惑するとジョン刑事から警官は犯罪があったかどうかを証明することだと言われます。ジョン刑事は人命救助を優先し相棒を失った事がありました。
「相棒の妻は難産で亡くなり娘が一人ぼっちになってしまった。ひとり身の自分が撃たれれば良かった」
話を聞いていたヤン刑事はジョン刑事といつも言い合っているのは自分の娘ではなく相棒の娘だったんだと気付きます。自分なら正義を貫き別の道を選ぶと思うが答えが出ないので刑事を辞めたいと苦しみます。
迷ったヤン刑事はモーリーの事情聴取の資料を提出し入院中のジュンに真相を伝え謝罪します。メイバオが亡くなった時に着ていた服を伝えるとジュンは取り乱し医者に注意されて病室を出て行くがジョン刑事は服装は公表していないのに何でメイチー(仲介者モンユーの元妻)は知っていたんだと思います。
メイチーを訪ねると「メイバオのような人はいつも着飾り男を誘惑するから予想しただけ」と言われるが被害者はいつもシンプルな服装で化粧もほとんどしないのでヤン刑事はおかしいと思います。
目撃したモンユーから聞かされたのだと分かるが被害者への印象が悪いからといって何か隠していたのなら法的に問題だと追求すると「誰もが彼女を愛して認めるが、私の人生は彼女に壊されたんだ」と言い出します。
ヤン刑事は被害者が幼い頃に暴行された写真を差し出し、「メイバオがこの服を着て自殺する意味が分かるか、幼い頃からどんな人生を歩んできたか・・・」と訴えるとメイチーは彼女は自殺ではないと言いました。
モンユーと連絡が付かなくなりメイバオと一緒にいるはずだと疑ったメイチーはダクトを通って彼女の部屋を覗きに行きました。
メイバオは練炭自殺を装いヨンユエンを殺害しようとドアを閉めました。しかし「いつも影で見守っていてくれてありがとう。これからは光の中で生きて欲しい。僕は大人だからもう自分で対処できるから心配しないで」とジュンに電話で言われ考えが変わります。
「あなたのために自殺したり殺人犯になる価値などない」と拘束を解くがヨンユエンに背後から殴られ近くに練炭を置かれたのです。
そこにモーリーとシアオリンが入ってきたのでヨンユエンは逃げだし、ヨンユエンとすれ違ったモンユーが何事かとやってきたのです。
メイチーはダクトからスマホで撮影していたのでそれが証拠となりヨンユエンは殺人のほか余罪多数で死刑となります。モーリーとシアオリンは懲役刑、他の者も偽証などで処罰されました。