作品情報キャストの紹介
中国ドラマ「宮廷の茗薇 時をかける恋」はベストセラー「夢回大清」をドラマ化したラブファンタジー時代劇。
北京で見習い設計士として勤務する歴女の徐薔薇(愛称・小薇)は皇帝が暮らしていた時代に憧れていました。ある日、故宮で老婦人に古い灯籠を持たされて家路につくと会話は出来るが触れる事が出来ない弁髪姿の青年が現れるようになる。一方、康熙45年に生きる十三皇子(胤祥いんしょう)は寝ると見慣れない世界にいる夢を見るようになりそこで出会う薔薇と会えるのが楽しみになっていました。二人は両想いとなるが・・・、ある日、薔薇は目覚めるとなぜか300年前の清の時代にいて茗薇という名で13皇子と再会するが・・・。
ネタバレあらすじ
第39話/さよなら、胤祥
今までの悪事によりついに姉・茗蕙の死罪が決定したが茗薇(魚寧)は魘されるようになり13皇子・胤祥に心配されます。
茗蕙との恩讐はまだ終わっていないように感じ牢獄に向かい何故そんなに自分を憎んでいるのか理由を訪ねます。
茗蕙は長女であるが庶出であったため正妻の子である茗薇が何かと優遇され可愛がられていました。周囲も茗薇をお嬢様と呼び、まるで存在していないかのような扱いを受けていた茗蕙は妹がいる限り自分は何者でもないのだと思ったのです。
それでも悪事に手を染めることはなく我慢しながら成長していきました。妹が後宮入りするのを嫌がっていたため都から追いやるチャンスだと思い駆け落ちに協力したが元青は土壇場で裏切ったので崖から突き落としてしまったのです。
悪事はそこから始まったのです。茗薇は自分だけならまだしも大切な人を陥れたと怒るが姉が妊娠している事に気付きます。
14皇子・胤禵はその事を知らず、茗蕙は同じ悲劇的な人生を歩ませたくはないから今すぐ殺してくれと迫るがすべては自業自得だと出て行かれたので「私は負けない、自分が亡くなってもあんたは永遠に狙われる」と言い放ちます。
康熙帝が崩御してから子がいない妃嬪は尼寺に行くのが普通だが納欄と蓉月は皇太后のご厚情で残れる事になりました。
蓉月に話しかけられた茗薇は姉に会ってきた事を伝えると大罪人だと驚かれます。
「愛に目を向けず恨みと復讐だけに生きてきて本来の自分を失ったかわいそうな人なのよ」と教えるが「お人好しすぎるのも問題だ」と言われます。
紫禁城の建築が好きだった茗薇だが今ではそれよりも天下と13皇子を思い礼節を守った雍正帝(4皇子・胤禛)や帝王の資質がありながら支える道を選んだ13皇子、皇位に手が届きそうなのに放棄した14皇子など、ここで生きてきた人に惹かれていました。
処刑の日、茗蕙は執行人が胤禵だったので驚き「妻殺しの汚名を着せられて平気なのか」と言い放ちます。
雍正帝が胤禵に命じたのは自分が務めたら間違いなく処刑するからです。酌量の判断を委ねられた胤禵は陛下の意図は違うと伝え命だけは助けようとしたが茗蕙の頭には恨みしかなく見限らざるを得ませんでした。
悲しみながら処刑を命じるが刀を振り上げたときに13皇子と茗薇を連れた雍正帝が現われます。
「お腹の子を道連れにしてはいけない、胤禵が妻子殺しの汚名を着るぞ」
茗蕙は嘘だと言い放つが最も陥れられた茗薇がすべてを許して助命を嘆願し「憎しみにとらわれると目が曇り苦痛と怒りから抜け出せなくなる」と伝えます。
もう一度委ねられた胤禵だったが茗薇が吐血して倒れてしまい驚きます。
納欄と蓉月が尼寺行きを免除されたのは茗薇を毒殺する事が条件だったのです。納欄は承諾し何も知らない蓉月に茶を持っていくよう命じていたのです。
茗薇は手遅れな状態であり「好きな事に夢中で取り組むあなたが大好きだった。あなたに会えた事が生涯で一番嬉しかった」と伝えます。そして胤祥が植えた杏の花びらが舞うなか彼の胸に抱かれそのまま息を引き取りました。
~徐薔薇(茗薇)は目を覚ますと現代の自分の部屋にいました。灯籠も消えておりこれで本当に胤祥とお別れなのだと涙を流します。
最終話/時を超えた想い
現代に戻ってきた徐薔薇(茗薇)は建築資材の問題点が勃発していたので「古代建築儀式の再現と現代建築技術の融合がテーマなんで木組みを使えば問題ない」と案を出します。
この時代にマンションで木組みなどありえないが弱点である継ぎ目に金属を使うのだと説明するとプロジェクトが進みます。
「なぜ私を助けたんだ」とリーダーである茗蕙に聞かれた徐薔薇は「勘違いしないで、自分のため」と告げその場を去ります。
親友の小秋とランチをしていると急に周囲の人々が動かなくなります。何事かとみていると急に踊り始め小秋が連れて行かれます。
それは2皇子そっくりの男性からのサプライズのプロポーズでした。
徐薔薇はやっと結ばれたんだと心から祝福するが13皇子・胤祥とは会えるのだろうかと考えます。
ランチから戻るとガミガミ煩い茗蕙が嬉しそうに出て行ったので見に行くと14皇子・胤禵とそっくりな男性と会っていました。
前世からの縁が続いているように思え胤祥を思いながら故宮を訪れます。
徐薔薇は建築設計部門金賞を受賞し茗蕙が代わりに代理で受け取ります。
優秀な徐薔薇に嫉妬し過ちを犯した事を謝罪し「どう生きるかは自分次第」と言ってくれた彼女に感謝しますと述べました。
徐薔薇の受賞作は故宮の伝統と平行する時空に着目し「人が生きる道は無数にあり勇気を出せば必ず前に進め幸福にたどり着く」と胤祥を想って作り上げたものでした。
杏の木の下で胤祥に語りかける徐薔薇は雨が降ってきたので傘を差すと何か埋められている事に気付き掘り起こします。
「元の世界に戻ったかな?離ればなれになっても約束を忘れるな。2人で旅をして美しい景色を見るんだ。必ずまた会おう」
胤祥からのメッセージを受け取った徐薔薇は必ず会えると信じてあふれる想いを胸に旅に出ます。
旅に出た徐薔薇は思い出ある湖で口笛を吹くと胤祥も同じ事をしているように感じます。
そして灯籠の店を発見して寄るとそこは清朝の皇族が旅の途中に初代に作り方を伝授し代々続いている事を知らされます。
そして川西高原に行き胤祥の手紙を読みながら夕日を待ちます。最後の手紙になると記されていた日付が雍正8年となっていたので早くに亡くなったのだと涙を流します。
帰ろうと車を走らせるとロン毛でサングラスをかけたチャラい男がヒッチハイクしていたので仕方なく乗せます。
煩いなと思いながらサングラスを外す男の顔を見ると胤祥だったので徐薔薇は笑顔を見せました。