作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/
第57話・絶望の果てに
乾隆帝は子を失い精神を病む舒妃を心配しなるべく足を運び慰めます。
寵愛を失っていた衛嬿婉は円明園の坤曲を披露して取り入ろうと企てます。身籠もる如懿(皇后)は散歩をしていると皇子の早世で陛下が嘆いているのに衛嬿婉の歌声を耳にします。
「第10皇子の喪中に歌を興じるなど不謹慎であるため霊前で丸一日跪け」と容珮に伝えに行かせます。
皇后に聴かれるとは想定外だと嘆く衛嬿婉は「今は耐えるとき、まずは心身共に弱っている舒妃を排除するべき」と進忠に言われます。
渡されていた子宝の薬が懐妊を阻止するための成分が含まれていた事を衛嬿婉から聞かされた舒妃は乾隆帝のもとに駆け付けます。
「長年私に何を飲ませていたんですか。皇太后によって後宮入りしたが陛下を裏切ったことはなく心から慕っていたのに・・・」
追求しない方がいい事もあると言われ真心はすべてウソだったのだと絶望した舒妃は侍女を下がらせ自ら寝床に火を放ちました。
燃え上がる炎の中に舒妃がいると知った如懿はショックで倒れてしまいます。
江侍医が鍼を施すと如懿は意識を取り戻すが早産となります。乾隆帝と純貴妃が駆け付けると公主が誕生しました。
如懿のショックが大きいので乾隆帝は舒妃の葬儀を皇后ではなく内務府に任せました。称号を和宜にし名前を璟兕とするが公主には心臓疾患があると知らされます。
第58話・抜け駆け
薬の真相を舒妃に明かし追い打ちをかけた事を皇太后に突き止められてしまった衛嬿婉はこれからは間者となりますのでお助けくださいと必死に許しを得ようとします。
皇太后は衛嬿婉を受け入れるが如懿(皇后)が何かを察知したようだと気付き納得させるために死罪ではなく舒妃の百日忌まで皇后の侍女・容珮に毎日頬を10回打たれろと命じます。
如懿は舒妃の自害に必ず関与しているはずだと思うが死人に口なしで証拠はなく皇太后が罰を与えたなら何も言えないので容珮にしっかり務めるよう言いました。
蒙古から新たな妃・巴林が侍女・阿宝と共に入内し穎嬪に封じられます。巴林部はジュンガルの目に上の瘤であり均衡を保つためには清にとっては心強いので嬪に封じられるのは当然と如懿は言います。
容珮から皇太子争いを心配された如懿は嫡子の永璂はまだ幼いので育てた5皇子・永琪が後継ぎになりわが子は親王にでもなれたらそれでいいと思っている事を伝えます。
乾隆帝が穎嬪を寵愛しすっかり気に入ったようだとふて腐れる衛嬿婉は狩りに出るときに出産したばかりの皇后が同行しないと知り病を装って皇宮に戻りたいと進言し受け入れられます。
乾隆帝は騒がしいし嘉貴妃と皇后の補佐をしたいと望む愉妃を残し穎嬪と恪嬪を同行させます。皇太后の助けを借りて円明園を脱出した衛嬿婉は後を追います。
進忠はうまく乾隆帝を温泉に誘導させ衛嬿婉と会わせる事に成功します。如懿は李玉から文が届き衛嬿婉が寵愛を取り戻した事を知ります。
第59話・寵妃の復活
寵愛を取り戻す衛嬿婉を見て「小娘じゃあるまいし何をはしゃいでいるんだか」と恪嬪と穎嬪は思います。
李玉からの文で衛嬿婉が木蘭囲場に現われ寵愛を取り戻したと知った如懿(皇后)は「あまりにも大胆で卑劣なやり方、許したらダメよ」と愉妃と純貴妃から言われます。
紫禁城に戻った衛嬿婉が呼んでもいないのに翊坤宮に現われ罰を受けるというので如懿は今日から半月毎日2刻、板著の刑を命じました。
衛嬿婉は乾隆帝に泣きつくが掟を破った以上皇后の示しが付かないから耐えろと言われます。容珮は毎日刑を見届けるが陛下が侍医を待機させているので寵愛を完全に取り戻したのだと思います。
乾隆帝は戦を回避するために皇太后に無理を聞いてもらったのにジュンガルの達瓦斉がまた暴挙に出たと知らせが入ります。
首領の車凌が部族を率いて故郷を離れ清に保護を求めてきたので親王に封じ出迎えろと4皇子・永珹に告げ5皇子・永琪には補佐を命じました。
長子である第3皇子・永璋は弟に出し抜かれ読経ばかり命じられるので愚痴ると母親である純貴妃は自分が無力のせいだと嘆きます。永璋の福晋が身籠もりせっかく孫が出来たのにこのまま永珹が皇太子になったら立場も危うくなると警戒します。
嘉貴妃は永珹の邪魔者は永琪だけだと思い「達瓦斉を無視して車凌を歓待すれば陛下と妹との関係が悪くなるのでは」と国事を気にせず話していたので陛下にチクります。しかし皇太后は娘を思いやってくれた永琪を優しい子だと思い陛下に従うだけの皇子よりずっと皇太子にふさわしいと思います。
如懿は永璋の福晋が身籠もった事を乾隆帝に知らせると純貴妃を訪ねると報告が入ったので嘉貴妃からの献上品である首飾りをお祝いで贈ります。
乾隆帝は鳳凰と牡丹は皇后に許された文様なので首飾りの使用は控えるよう告げると皇后から賜ったものだが嘉貴妃からの献上品だと知ります。
両広総督からの献上品だと李玉から知らされた乾隆帝は自分は下賜していないので同じ物が二つあるのかと思うが、ここに来るまでにも皇后への挨拶よりも先に嘉貴妃に挨拶する秀女を目にしており人脈があるようだと口にします。
すると嘉貴妃が皇族や高官を買収して永珹を皇太子にさせようとしている事を養心殿に訪ねてきた諴親王福晋から報告を受けます。
第60話・誤算
第4皇子・永珹を重要視しているから嘉貴妃が勘違いしたのだと思う乾隆帝は派閥を最も嫌うので遠ざけるようになります。
永珹が野生馬を簡単に手懐けたので褒めると凌雲徹から木蘭囲場に毎年きては調教していたと聞かされ狩りでの事件に関与しているのではと疑います。
嘉貴妃が動揺した様子で永珹を呼び戻したので刺客に襲われた時にタイミング良く助けにきたのも歓心を得るために違いないと思い当時の行動を内密に調べさせます。
そして凌雲徹の功に報い一等侍衛への昇格を通託させました。
王氏から皇子を招きたいと文が届くが如懿(皇后)は嘉貴妃と仕組んだ謀だと思います。
永珹を使者にすれば外戚の台頭を助長するし永琪だと王氏と嘉貴妃の望む人選ではないので道中で事故に遭っても罰することはできません。
乾隆帝はあやうく永琪を使者にしようとしていたので如懿の進言に感謝し諴親王に託します。そして永珹の居を城外に移させ弟の8皇子・永璇は擷芳殿に移し嘉貴妃から遠ざけました。
第4皇子・永琪は叔母上を助けるため、そして皇太后を喜ばせるためジュンガルに出兵すべきと進言すると乾隆帝は達瓦斉を討つ決心を固めます。
ジュンガルに詳しいバリン部親王に指揮を命じ三千の兵で参戦させます。
策が裏目に出てしまった嘉貴妃は上の子2人と離され、更に陛下から見放されたことで誰かに命を奪われるのではないかと精神を病み犬を多数飼います。
啓祥宮から聞えてくる犬の鳴き声で心疾患がある如懿の娘・璟兕(第5公主)が気を失ってしまいます。