作品情報/如懿伝
4大女優ジョウ・シュンと時代劇スターのウォレス・フォが共演した中国宮廷愛憎劇。
清朝の第六代皇帝・乾隆帝の時代。幼なじみとして慕い合い皇后となった如懿(嫻妃)の波瀾万丈な人生を描いた如懿伝は96億の制作費で総再生数165億回を突破し中国版エミー賞4冠に輝いた。
ネタバレあらすじ/如懿伝
第69話・大局と忍耐
公主を穎妃にとられ答応に降格した衛嬿婉は同情を誘いもう1人子を産ませて欲しいと乾隆帝に泣きつきます。
そして和敬公主のおかげで慎刑司から出られたので感謝し「母親は大罪を犯しましたが皇后にいつも虐待されていた私のために仕返ししただけなのです」と偽りを述べます。
ホルチン部の王から慶佑世子を救った衛嬿婉への感謝の書状が届き、乾隆帝はホルチン部との良好な関係は不可欠なので大局のために耐えるよう如懿(皇后)に伝えます。
衛嬿婉の企みで公主と皇子を失ったので当然納得できない如懿は本当に彼女の仕業ではないと信じているのか聞くと「朕が毒婦を育てると思うか、実の母親を見捨てるような女子に見えるか」と言われます。
乾隆帝は何も分かっていないのだと見損なう如懿は「分かりました」と告げ帰ります。
乾隆帝が夜伽の相手に婉嬪を選んだので李玉は安堵するが衛嬿婉に変更したので不満な表情を見せます。
やがて衛嬿婉は懐妊して14皇子を産むと貴人に昇格し、続いて9公主を出産し嬪にまで復位するが2人とも寿康宮の太妃に預けられたので安心できないでいました。
乾隆帝は寒部さえ平定すれば天下太平をもたらせる段階にきて満足すると皇太后が選んだ新たな妃嬪の中にホルチン部がありました。
ホルチン部へ公主を嫁がせホルチン部から娶れば満蒙の絆が強固なものになるので新たな妃嬪の最高位である豫嬪に封じました。
豫嬪は30歳だったが乾隆帝は気に入り夜伽の相手に指名すると李玉は「またか」と思います。
第5皇子・永琪の嫡福晋に乾隆帝がオルタイの孫娘・西林覚羅氏を選んだころ、衛嬿婉は田の娘・蕓児を探し「お前の母親は皇后に濡れ衣を着せられ追い詰められて自害した、」と偽りを吹き込みます。
そして弟は愉妃の甥に殺された事を伝え永琪が後継ぎとなったら皇后か愉妃が皇太后になってしまうので阻止しなければと伝えます。
第70話・異郷の公主
寵愛をうける豫嬪は妃となる冊封式を控え皇后になるのも時間の問題だと有頂天となります。
第5皇子・永琪はあやしい動きをする太監を調べると豫嬪の手の者であり国の機密を漏らしている事を突き止めます。
乾隆帝は間者を捕らえて会いに行き妃に昇格はさせるが二度と会わないことを告げ禁足を命じました。
衛嬿婉は田蕓児の名を胡蕓角に変え貝勒に封じられた永琪の侍女として潜入させます。胡蕓角は積極的な行動で永琪の心を掴むことに成功します。結婚して1年、永琪が福晋にあまり寄りつかない事を愉妃は心配します。
永琪が世情を調べたおかげて寒部との関係も良くなり寒香見という公主が和睦の意を表すために贈られてきます。
乾隆帝は宴を開いて寒部をおもてなしするが舞を披露する寒香見は道中に雪崩で許嫁を失って深く悲しんでおり持っていた短刀を抜くがすぐに取り押さえられます。
后妃が束になっても勝てない美貌の持ち主だとすっかり気に入っていた乾隆帝は手荒なまねはするなと命じます。如懿は許嫁を失ったのは気の毒だが和睦のために贈られたのに自害すれば父親が窮地に陥るのだと言います。
乾隆帝が寵妃でなければ住むことが出来ない承乾宮で過ごしてもらうと言いだしたので如懿は「后妃の寝殿なので妃でない者は立ち入り出来ません」と告げます。
皇太后や妃嬪たちも皇后の意見に賛同するが乾隆帝は聞く耳持たず承乾宮の主として住まわせました。
第71話・偏愛の波紋
第5皇子・永琪は許嫁を亡くした寒香見は失意のどん底にいるが父親の期待には背けないため「陛下に逆らわず安心して後宮で暮らせ」と文を書かせてはどうか進言すると直ちに手配するよう乾隆帝から命じられます。
予想だにしなかった陛下の行動は皇太后もお手上げ状態であり如懿(皇后)は困惑します。
太監までもが妃嬪たちに同情するなか衛嬿婉だけは寒香見が元気になるよう侍女や故郷の料理を運ばせるべきと進言し乾隆帝から気が利くと評価を得ていました。しかし懐妊している事が分かっても乾隆帝は寒香見の事で頭がいっぱいで初産ではないのだから療養させろと太監に命じるだけでした。
第3皇子・永璋は母親・純貴妃が病なのに見舞いにも来ないことに腹を立てます。
純貴妃から干渉するなと言われていたが政務に忙しくてと言い訳する乾隆帝を前に「港では寒香見が妖婦だと囁かれている」と告げると激怒され蹴っ飛ばされます。
父親の名誉のために忠告したが縁を切るとまで言われ、父親に見限られたと精神をやられ吐血し倒れてしまいます。
如懿は肺を患っている純貴妃が雨の中跪いていると知り駆け付けると乾隆帝が「淑嘉皇貴妃と結託して女官・素練を殺しただろう」と簪を投げ付けていました。
如懿は陥れられた可能性があると進言するが陛下にずっと誤解され距離を置かれていたのだと知る純貴妃が吐血して倒れてしまいます。
「永璋の行いは無礼かも知れないが母親を思ってのこと、陛下は寒香見のために父子の情と純貴妃の心を傷付けた」
如懿は陛下に告げると翊坤宮で妃嬪たちが寒香見を追い出すよう跪いていると穎妃から知らされます。如懿に説得された乾隆帝は冷静さを欠いた事を反省し純貴妃を皇貴妃に昇格させると言いました。
第72話・皇后の責任
如懿(皇后)は養心殿で跪かないのは乾隆帝の怒りを買えば一族に累が及ぶからだろうと翊坤宮に跪く妃嬪たちに訴えます。
偏愛するのは止めるよう忠告したから戻りなさいと告げると慶貴人は分をわきまえるなら嬪に復位すると知らされすぐに戻ります。
如懿はすぐに純貴妃のもとに駆け付け永璋の行いはすべて許され皇貴妃に昇格したことを告げます。純貴妃は永璋を皇太子にしようと一度は思ってしまったためにずっと陛下から疑われていたのだと後悔の涙を流します。
如懿は皇貴妃の衣を持って行くが冊封式を待たずに息を引き取ってしまいショックを受けます。
乾隆25年、純恵皇貴妃が逝去、三ヶ月後には後を追うように第3皇子・永璋も逝去し循郡王に追贈されました。
乾隆帝は寒香見のために新しい衣を作らせ承乾宮を訪ねます。
気に入られようと毎日贈り物をしていたが想いは届かず頑なに拒否され自害までされそうになります。食事や薬まで拒否されお手上げ状態の乾隆帝は酒に溺れ如懿に助けを求めます。
呆れる如懿は許嫁を失ったばかりの寒香見を追い詰めている行動だと告げるが正妻である皇后なのだから策を考えろといわれます。
皇后の責任とまで言われてしまった如懿は考えると告げて愉妃に相談すると陛下は完全に理性を失ったようだと言われます。
国事をおそろかにする乾隆帝に戸惑う如懿は皇后として寒香見を励まして元気になってもらうしかないと思い承乾宮を訪ねます。許嫁との思い出を語る彼女を見て昔の自分と陛下のようだと思いやっと自分と分かち合える人ができたと思います。