レッドクリフ/作品情報
三国志で有名な「赤壁の戦い」をジョン・ウー監督が映画化。
「赤壁の戦い」は日本で例えるなら「桶挟間の戦い」や「関ヶ原の戦い」のような戦の名前ですがなんと言っても80万の兵を率いる曹操軍に対して孫権・劉備の連合軍が5万の兵で大勝利したことで世界的に人気がある戦ですね。
しかし実際の民の数はそうだったかも知れませんが「赤壁の戦い」ではおそらく12万 vs 3万ぐらいではないでしょうか。
あらすじ&キャスト
西暦208年、曹操率いる80万の大軍が押し寄せ漢の末裔である劉備軍は辛うじての逃げのびる。
劉備軍の軍師・孔明は敵対する孫権との同盟を劉備に進言し自ら孫権のもとへ。
しかし、孫権軍では曹操軍に対して降伏を望む声が強く孔明は孫権の説得にも苦心する。そんな孔明は孫権が兄のように慕う司令官・周瑜と面会することになり意気投合する
ネタバレあらすじ/レッドクリフ赤壁の戦い
実権を握る曹操
西暦208年 丞相・曹操(220年に魏を建国)は南部で勢力を広げる劉備(221年に蜀を建国)と孫権(220年に呉を建国)を討つため進軍の許可を願い出る。
漢王朝の王は実権を握る曹操に逆らうことは出来ず許可すると80万の大軍を挙兵するが曹操には天下統一だけでなく天下一の美人である周喩の妻、小喬の奪取も企てていました。
荊州にいた劉備軍2万の兵は南下するが長坂で追い付かれてしまい民を先に逃がすため張飛や関羽が食い止め、趙雲は逃げ遅れた劉備の妻と子を救うため敵軍の中を単騎で引き返しなんとか子を救うが奥方様は命を落としてしまいました。
猛将を配下にしたいと思っていた曹操は関羽を引き入れようとするが劉備に対する忠誠心があるため武力で断りを見せられます。
劉備・孫権の連合軍
劉備を支える天才軍師・孔明は自分の提案が受け入れられ同盟を結ぶため孫権のもとに派遣されます。
経験が浅い孫権は周囲から反対され言葉を出せずにいたが孔明は「隠した刃を秘めている事を知っている」とそれとなく耳元で告げます。
孔明は孫家三代に仕える知将・周喩と出会い音楽を通して互いの才を認め信頼を寄せ合うようになり、周喩は孫権を連れて虎狩りに出かけ闘争心を引き出させます。
孫権は同盟を結ぶことを決意し周喩、魯粛に劉備の元へ行くよう命を下した。(お転婆娘である孫権の妹・尚香も勝手に同行する)。
曹操は水軍と陸軍に分け赤壁へと進軍します。
尚香率いる軍が曹操陸軍に矢で奇襲をかけた後、誘き寄せるため逃げるフリをします。本陣では連合軍が八卦の陣(上から見ると亀の甲羅に見える)を構えており曹操陸軍は陣の中に吸い込まれていきます。
陸軍は迷路のような状況に置かれ脱出不可能となり関羽・張飛・趙雲・周喩・甘興(甘寧がモデル)の奮闘により曹操陸軍をほぼ全滅させます。
孔明の策略
曹操は疫病で死んでいった民達を船に乗せ孫権陣営に流していたことで劉備は民を守るため撤退します。
孫権が激怒する中、その場に残った孔明は周喩と策略を考え曹操水軍を率いる張允と蔡瑁は戦わずして降伏したばっかりである事に目をつけます。
水上では何より矢が必要だと考えた孔明は10万の矢を手に入れる為に濃霧の日に藁人形を並べた少数船で敵陣営側まで近付きます。曹操水軍は奇襲をかけられた事に驚き大量の矢を放ち、孔明はハリネズミのような状態になった船で戻りました。
張允と蔡瑁はもともと海賊であり字に誤りがある事から周喩はそれを利用して手紙で内通しているように降伏を迫ってきた幼馴染の蒋幹に思わせると計算通り曹操は水軍率いる二人を討ち首にしました。
また曹操陣営に潜り込んでいた尚香は陣営配置図を完成させ周喩のもとへ戻っていた。
結末・火攻めが逆効果
曹操は火攻めされても風向きが逆であるからと安堵し一気に孫権陣営を火達磨にしようとします。しかし曹操の前に攻撃を遅らせるのが目的で周喩の妻、小喬が現れるのだ。
天下一美人の小喬を手に入れたいと思っていた曹操は計画を遅らせ茶をたしなみ眠りにつくと北西の風がやみ逆風となる。
配下達は火攻めのチャンスを逃し曹操にあきれる中、孔明、周喩は待ちに待った瞬間が訪れ一気に曹操水軍に向かって進軍します。
曹操軍2千隻は船酔いを防ぐために船と船を繋いでいたため連合軍の火攻めは大成功する。
圧倒的に数で上回っていた曹操軍は炎に包まれ撤退するが後方には劉備軍が待ちかまえており曹操軍の兵士達は全滅状態でした。
劉備軍が撤退していたのは周喩の計画「敵を欺くにはまずは見方から」を受け入れたからだった。孫権が放った矢が曹操の真横を通り抜けると逃げ回っていた曹操は立ち止り負けを認めるが周喩は勝利したものの虚しくなり釈放します。
(実際の話では関羽が曹操を追い詰めたが一時的に世話になった事があるため人徳から見逃した)
連合軍の大勝利となり孔明と周喩の絆が深くなる。
小喬は生まればかりの馬を託すと孔明は戦場には絶対に連れて行かないと約束しました。