作品情報キャスト
ディリラバとチャン・ビンビン共演の春秋戦国時代を舞台に描いた中国ラブ史劇
秦の侵略に周辺諸国が抵抗していた紀元前240年頃、祖国の衛を追われた公孫家の娘、麗は2人の兄弟子と共に総帥である祖父のもとで剣術の腕を磨いていました。秦王嬴政(後の始皇帝)は子供の頃に人質となっていた趙で麗に救われておりずっと想っていたが再会すると秦を恨んでいたので身分を明かす事をやめる。
美しく成長した麗は秦軍から追われていたが共に逃げていた二番兄弟子・荊軻が負傷してしまい彼を救うための解毒薬と引き換えに彼の子を身籠もりながら嬴政のいる秦宮に入ります。
始皇帝の妃となった麗の真の目的はとは?!彼女の復讐心を分かっていながらも、愛を貫こうとする嬴政。
ネタバレあらすじ/麗姫と始皇帝
第11話・天明
丹頂門に襲撃されたところ蓋聶と蓋蘭に助けられた荊軻は普段穏やかで争いを好まなかった公孫羽が、かつては血影と呼ばれていたことを知ります。
公孫羽が通ったあとは真っ赤な華が咲くことから呼び名が付いたが鵠落剣法の威力を恐れて自ら封印していたのです。秦の暴挙を阻むには剣譜を捜して鵠落剣法の使い手になる事であり酒を飲んでいる場合ではないと荊軻は叱責を受けます。
嬴政が夜通し付きっきりで見守るなか、麗姫は公子を無事に出産し名前を天明と名付けます。
嬴政が天明を見ようともせず「乳母に任せとけ」と言われた麗姫はまさか子と引き離すつもりなのかと悲しみます。
嬴政は子を取り上げた産婆たちを始末しろと命じると李仲から「出自にまつわる流言が心配ですか」と聞かれ命令に質問するなと言い放ちます。
麗姫が安産で何よりだと思う敏夫人は楚の公主で華陽太后の後ろ盾がある楚夫人は悔しくて泣きつきに行っている頃だろうと予想します。
麗姫は赤ん坊の泣き声で目を覚ますと侍衛として潜入していた大師兄・韓申がいたので驚きます。
秦王の子かと韓申が短剣を取り出したので麗姫は荊軻の子だと伝えるが嬴政がやってきたので急いで隠れさせます。
紀元前237年、趙王の趙偃が秦へ訪れ嬴政は歓迎すると「臣下が燕討伐を渋り趙、燕、韓、魏の合従を唱えている。しかし私は合従など愚策だと考えています」と言われます。
賛同する嬴政は「燕を討った暁には趙のものすればよい」と伝えると趙王は喜びます。
華陽太后から宴席に呼びだれた麗姫は虐げられ徹夜で経書を書写させられるが嬴政に助けられます。その頃、敏夫人は楚夫人を訪ね「入内した以上は大王の子を産めなければ一生、楚夫人の腰巾着のままよ」と景良人と韓長使に告げます。
そして「楚の公主は王后となり祖国への利を期待されているので大王の寵愛を受けている麗良人が目障りなのでしょう。しかし大王は先ほど麗姫を救出し抱き抱えて戻っていったわ」と楚夫人に言い放ち部屋を出て行きます。
第12話・思慕
虐げられる麗(麗良人)を守るために嬴政は公子の母となった功績をたたえ「夫人」に昇格させ昭徳宮に居を移させます。
入内してあっさり同じ身分となった事で楚夫人は激怒します。
麗を寵愛する嬴政は彼女が荊軻を想い続けていることに気付き「自らこの胸に抱かれるのを待つ」と告げるが心に響かないようだったので繋ぎとめるために天明を自分の下に置くことを伝えます。
趙高は燕太子府を訪ね秦王が趙の燕討伐の許しを与えた事を丹太子に教えます。
秦に身を置いてはいるが嘉公子と共に祖国の趙を守る死命があり、燕を下せねば多くの兵を失い趙は衰退してしまいます。
「趙王の独断であり嘉公子は秦に抗すべく燕との同盟を希望している」と伝えるが丹太子は人質の身であり祖国に忘れられた存在となっているため今の境遇では何も出来ないと断られます。
秦は燕を援護する名目の下、趙を討つのだと知り密使を送るが李斯が雇った丹頂門に殺害されます。
秦の攻撃を受け軍は総崩れだと報告を受けた趙王は嬴政に騙されたと激怒するが憤慨しながら命を落としてしまいます。
楚夫人に呼ばれた趙高は嘉公子への援助を理由に買収されます。
韓申から「いつか天明と一緒に脱出させるから心配するな」と元気付けられる麗姫だったが翌朝、天明の姿が見えなくなり激しく動揺します。
昨夜、刺客(韓申)に襲われて取り逃がしてしまった嬴政は天明が消えたと報告を受け激怒するが今は捜索が先決だと麗に言われ、天明が戻るまで王宮を封鎖しろと李仲に命じます。
第13話・誘拐
天明が誘拐されてしまい麗は後宮内を必死に捜索するが発見出来ずにいました。
悲しみ暮れる麗姫は姿を現した韓申に慰められるが負傷しているのを目にし昨晩、嬴政を襲った刺客なんだと気付き無謀なことはしないようお願いします。
翌朝、楚夫人が「扶蘇公子が誘拐されたらと思うと気が気でないため気持ちは分かる」と初めて訪ねてきたので憔悴した顔を見に来たのだろうと察知する麗姫は「長子である扶蘇公子の義母ならご自身の子は太子にしたいと思うでしょうから望まぬ方がいいのでは?」と告げます。
気分を害し去ろうとする楚夫人を呼び止め「後宮の争いに何の興味もないから構うな」と言い放ち自らの策略が成功しているのか確かめに来たのだと確信します。
趙高の様子が変だと麗から聞かされていた韓申は南宮から赤ん坊の泣き声が聞えると同僚が話しているのを耳にします。
天明にちがいないと思う韓申は無礼を承知で嬴政に声をかけ捜索を願います。嬴政と麗姫は南宮に向かうと趙姫が天明を抱っこしていました。
嬴政は公子誘拐は重罪だと言い放つが趙姫は宮女の子だと言われており、麗も天明の顔を知らないはずなので侍女の言葉を信じたのでしょうと告げます。
第14話・脱出
韓申の機転により天明を発見する事ができた嬴政は褒美を与えようとするが仲昊が刺客ではないかと疑います。
麗は「私たちの子を助けた恩人なのだから感謝せねば」と訴えると嬴政は褒美を与えねばならないと受け入れ願い通りしばらくのいとまを与えました。
韓申が何か計画しているのだろうかと麗は考えると「天明を我々の子だと申してくれたな」と嬴政に手を握られ「疲れたから休みたい」と誤魔化します。
韓申は「麗を王宮から連れ出すと荊軻に伝えて欲しい」と田光に文を送ります。
名声ある呂不韋は各国から大臣としてお迎えしたいと要請されていたが嬴政に目を付けられているので黙過していました。
李斯は呂不韋が戻れば築いた地位を脅かすことになると恐れ「各国が呂不韋に使臣を送っているらしい。中でも楚は最高官の位を与えるつもりらしい」と嬴政に告げます。
嬴政は疑問を抱えながらも洛陽にいる呂不韋を訪ね追求すると「罷免されても他国に仕官する気はない、息子が治める国を裏切るはずない」と言われ心が動くが、楚に仕官すると誤解した食客たちが祝いのためにやってきました。
激怒する嬴政は「これまでの功績により命は助けてやる。蜀へ流刑とする」と言い放ちその場を去ります。
韓申に今しかないと説得された麗は侍衛に扮して脱走を試みるが天明を抱き抱えようとすると泣いてしまい乳母が起きてしまいます。
隠れると天明の鳴き声を聞いた同僚たちも駆け付けてきてしまい誘拐騒ぎがあったばかりなので警備が厳しくなってしまいます。「今更引き下がれない、天明はまた必ず連れ出しに来るから置いて行こう」と説得され麗は信用して従います。
第15話・再会
酒を飲んでいた荊軻は高漸離と再会して手合わせをすると公孫剣法とはそんなものかと挑発されます。
無我の境地に達することが出来れば完璧だと言われるが自分で分かっていても麗の想いを断ちきれずにいました。
そんな時、自分を捜しに蓋蘭が訪ねてきて韓申から届いた文の内容を知らされます。
侍衛の交代時刻を見計らい韓申と共に脱出した麗は自分がいなくなった事で迷惑掛けていないだろうかと心配します。
現にお付きだった侍女・清児などは趙高から逃がしたのだと疑われ厳しい拷問に遭っていました。
天明を産んだ事は荊軻には伏せといて欲しいと韓申にお願いし約束場所である小屋に到着すると荊軻と蓋蘭が先に到着していました。
蓋蘭は離ればなれだった2人が再会するのを見てその場を離れて涙を流します。蓋蘭は荊軻を想っているのだと悟る韓申は「わたしと似たもの同士だな、嬉しいけど複雑な心境なんだろう」と声を掛けます。
麗に想いを寄せる韓申と荊軻に想いを寄せる蓋蘭は「好きな人が幸せならそれでいい」と思うのです。
息子の天下統一を願い育ててきた呂不韋だが息子から嫌われ蜀への流刑を命じられショックを受けます。
呂不韋の自害を知らされた嬴政は突然の事で動揺するが嬉しい限りだと李仲に強がります。その時、麗が行方不明だと報せが届き急いで咸陽に馬を走らせます。