映画「ピースブレーカー」作品情報
韓国映画「最後まで行く」をリメイクした中国映画。
母親の通夜直前ガオ刑事は歩行者を轢いてしまい隠すために母親が眠る棺の中に遺体を入れ隠します。
国際的麻薬組織の捜査でシュー刑事と合同捜査になるが自分が轢き殺してしまったチャンが組織の一員だと知ります。そんな時、遺体を引き渡すよう要求してくる人物が・・・監督はリエン・イーチ
ネタバレあらすじ/ピースメーカー
マレーシアの首都クアラルンプール。悪徳刑事ガオは賄賂を受け取る予定だったが母親が亡くなり通夜があるため今日は行けないと連絡を入れます。
するとガサ入れが入ったと知らせを受け「俺は何も知らない」と伝えるが道の真ん中に座る犬を避けようとして誤って歩行者を轢いてしまいます。
確認すると息を引き取っておりパトロール中のパトカーを目にしたガオ刑事は咄嗟にゴミで隠しパトカーが去ったあと車のトランクに押し込めました。
飲酒検問で止められたガオはデカ支署の刑事警察隊だと告げ家族に不幸があって1杯だけ飲んでしまったが見逃してくれと要求します。IDを照合する間、フロントガラスにヒビが入っているのを不審に感じた刑事にトランクを開けられガオは殴りつけると警官たちとやり合うことになるが照合で確認が取れた事で助かります。
その頃、デカ支署は麻薬取締部の捜査対象となっておりガオのデスクも調べられていました。中国からやってきたシュー刑事は端末を調べようとするが暗証番号が必要であり見る事は出来ませんでした。
母親の式場に到着したガオはいきなりシュー刑事たちに「売人を追っているから暗証番号を解除してくれ」と頼まれます。
解除すると証拠はなさそうだが公安に預けると去って行きます。
ガオは「車も調べるみたいだ、ヤバそうなのを積んでいないよな」とメールをもらい葬儀場のダクトの中から遺体を運び母親が眠る棺の中に申し訳ないと思いつつ隠し入れました。棺は土の中に埋められました。
そして車の傷を隠すために公道に止めているパトカーに突っ込み「こんな場所に止めたらダメだろう」と忠告し修理に出します。
国際麻薬事件の捜査のためにやってきたシュー刑事と合同捜査をする事になり説明を聞くとガオが轢いてしまった男はジン・ヨンダー率いる組織で麻薬を調達していたエデン・チャンだとガオは知ります。
隠れ家を突き止めたからと襲撃をかける事になるがガオは「直感ですけど誰もいないんじゃないかな」と言いながら同行します。当然誰もいないが隠れ家の裏口を抜けるとちょうどそこはガオが轢いてしまった場所でした。すると「人が轢かれてトランクに押し込められた」と通報を受けパトカーがやってきました。
ガオは監視カメラがある事に気付き調査を命じられた捜査官に差し入れをして監視すると真上からの映像でありナンバーがよく分からない事を知るが黒い車だという事ははっきりと知られてしまいます。
エデン・チャンを引き渡せ、黒い車に乗ってたあんたなら分かるだろ
いきなり謎の人物に電話を受けたガオは惚けるが轢いてトランクに隠して走り去った事や車の傷まで隠蔽した事などすべて知られていました。
署の前で公衆電話からかけていた人物が怪しいと思い追い詰めるが麻薬部のチェン・チャンミンだと知ります。チェンは追い詰められた事に驚くが「エデンの死体を引き渡せば互いにハッピーエンドだ」と言います。
ふざけるなと殴りつけるがガオは逆にボコボコにされ「引き渡す準備が出来たら連絡しろ」と言われます。
ガオは仕方なく棺を掘り起こすがエデンの身体に銃で2発撃たれた痕があるのを見付けます。
エデンの携帯を確認すると前科3犯のリー・ドンシュンから着信があったようなのでかけ直すと「チェン刑事が捜していたから殺されたんじゃないかと心配したぞ」と言われます。
リーを捕まえたガオはビルの屋上に吊し「チェンがエデンを捜していた理由はなんだ」と聞くとエデンがジン・ヨンダーの倉庫の鍵を持って逃げたと知らされます。
チェンはエデンの情報を基に売人を摘発し、警察が廃棄したヤクをジンが回収して使い回し市場を独占していたのです。
エデンが裏切ったので始末されたのだと分かるガオは倉庫の鍵を捜すと穴が開いたカードキーを見付けるが「何を隠しているんだ」と同僚の刑事から話しかけられます。
交通隊から届いた書類の中に検問の時の記録があり同僚はガオの車だったのだと気付いて抜き取ってくれていました。
感謝するガオは「自分が轢く前にはチェンに撃たれていた。チェンの罠だ」と教えました。
チェンはジンと組んでヤクをさばいていたが中国警察の捜査の手が伸びたことで口封じのためにエデンだけでなくジンも始末し儲けを独り占めしているはず。
結末/ピースブレーカー
チェンから電話があり「車から降りろ」と言われたガオは従うが頭上から車が落下し同僚を乗せた車は潰されてしまいます。
「はやく引き渡さないからこうなるんだ。話をややこしくするな」
チェンが妻と娘がいる家から電話していると知り銃を持って急いで帰宅するが彼はトイレを借りてすぐに帰ったと聞かされます。
ガオは「今すぐクアラルンプールを出て海南島に行っててくれ」と妻に金を渡します。
告発しようとするが「お前が自首しても終わらない。翌朝までに用意しろ」とチェンからメールは届きます。
ガオは準備できたと伝えて言われたとおり車に「荷物」を積んで向かいます。
チェンが乗る車に「荷物」を移すと持っていた銃を奪われるが「これですべて終了だ、帰っていいぞ」と言われます。ガオは背を向けると銃で発砲されるが取られた銃は偽物でした。
警官殺しで逮捕するから撃ってみろと挑発するとチェンは「根性あるな」と笑いながら車に乗り込みました。
「荷物」の中に爆弾を仕掛けておりガオはスイッチを押すがチェンの車がバッグしてきて「気に入った、俺と手を組まないか」と言われます。
焦るガオは来月飯でも食いに行こうと告げ車を行かせるとすぐに爆発が起こりチェンが乗る車は吹き飛ばされ湖に沈んでいきました。
ガオは海南島に行くため荷物を持って出ていこうとするが玄関のドアを開けるとチェンが立っていました。
格闘の末ガオはなんとか勝利するとすべて正直に告発するが署長は事件を葬りました。
ジンを追っていた中国警察は解散となりガオは辞職して家族のもとに向かうが・・・エデンの片目は義目であり偶然にも娘が紙コップに集めた石の中に入っていました。
義目の中に小さな丸い物を発見したガオは穴が開いたカードキーを思い出し倉庫の鍵だと気付きます。
こうしてガオはおそろしいほどの大金を1人でゲットしました。
感想/ピースブレーカー
「あらすじ」は面白そうだったが期待外れ。
ひねりは特になくミステリー要素もなく話は単純。コメディ要素はあるがあまり笑えもしなかった。チェンのキャラが面白くないのが原因だと思う。
湖で沈んで終わりでよかった。最後ずっと2人でごちゃごちゃやりあってるだけで退屈だった。なんで銃を持っていないのさ(笑)
気楽に見るにはいいかも♪♪