中国時代劇「成化十四年」作品概要
ジャッキー・チェン初プロデュース作品、グアンホンとフー・モンボー共演の中国時代劇
あらすじ
明朝時代・成化十四年。推理力を誇る都の行政機関・順天府で推官として活躍する唐泛は妓楼で起きた死亡事件を調べると事故ではなく殺害だと突き止める。
また秘密警察・錦衣衛の隋州も皇太子の学友が失踪した事件を調べていたが偶然にもこの事件が妓楼の一件と深く交錯していることが判明する。
協力して謎を解明していくことになった二人は事件をきっかけに衝突しながらも絆を深め最強の相棒へと成長していく。
やがて宮廷内の覇権争いが明らかになり宮中の人間の関与を疑い始めた時、二人の前に万貴妃に付いている宦官・汪植が現われる。
キャスト
常にトップセールスを記録する梦溪石の原作をジャッキー・チェンが初プロデュースする。
「花より男子」の中国版「流星花園2018~花より男子~」のグアンホンと「金鐘奨」で主演男優賞を獲得し大きな賞レースに何度もノミネートされている実力派俳優のフー・モンボーのW主演。
ネタバレ感想/成化十四年
1話・都の怪事件
都の行政機関・順天府で法を司る推官として活躍する唐泛は長官・藩賓に呼ばれ目の前のご馳走を没収されます。
唐泛が抜群の推理力であっさり犯人を突き止めたころ、秘密警察・錦衣衛の隋州は戦で守備将軍を殺害し11年間行方知れずだった賈逵を捕らえました。
皇太子は兄弟も同然だった学友・漢早が失踪してしまった事で助けを求めるがあまりにも情けないので万貴妃は欠伸をしてしまいます。
何者かが自分を陥れようとしていると万貴妃が心配していたので宦官の汪植は我々に対抗しようと率先していた者の不正を暴き毒酒を授けました。
帰路の途中、唐泛は女子にちょっかいを出す武安侯の嫡男・鄭誠と口論となって騒ぎを起こすが妓楼で何者かが亡くなったらしいと藩賓に呼ばれ駆け付けると鄭誠だったので驚きます。
医師である友人・裴淮と共に検視すると事故死ではなく殺人事件だと推察し捜査にでるが遺体はすぐに武安侯府に引き取られてしまいました。
賈逵を護送中の隋州は「皇太子の学友が失踪した事件を調べよ」と陛下から勅命が届き部下の薛凌と先に都に戻ります。
馬車に乗って出て行った目撃情報があり聞き込み調査を始めると唐泛と鄭誠が討論となって騒ぎだし野次馬が殺到していたので馬車が通れず曲がって行った事を知ります。
2話・相棒誕生
失踪した皇太子の学友・韓早を捜す隋州は身分を偽って唐泛に会いに行くが料理人ではないだろうとあっさり見破られ刀を握る手だと言われます。
互いに身分を名乗って挨拶するとそこに万貴妃の宦官・汪植がやってきます。
韓早の最後の目撃情報が唐泛と鄭誠が争っていた場所だと知り、汪植は毒殺された妓楼の事件と合わせて2つの事件に関わるなら嫌疑は避けられないと言います。
唐泛が西廠に連れて行かれそうになったので隋州は自分が先に来たと訴え連行し牢にぶち込みます。
唐泛は鄭誠と会った後の行動を細かく説明し自分が殺害するのは不可能だと訴えます。隋州は最初から腕力勝負が苦手な唐泛に人を殺めることは出来ないと思っており汪植に連れて行かれるから助けたんだと伝えます。
唐泛は韓早の特徴を聞くと鄭誠と同じように殺害された身分が分からない少年を思い出し安置所に案内すると韓早でした。
汪植から毒に使用された成分を教えられた唐泛は隋州と一緒に捜査します。鄭誠が毎日飲んでいた薬が回春堂で出されたものだと分かり店主を捕らえると薬の調合を任せていた林朝東の行方が分からないと知ります。
鄭誠の遺体が東廠に運ばれたが火災が発生したと報告を受けます。隋州は唐泛と引き取りに行こうとしたが刺客に襲われていたので助けます。
唐泛は吐き気を覚えその場を離れるが武安侯府が東廠に偽の遺体を渡したのではないかと疑います。
韓早が乗っていた馬車を発見するとオイラト人が集まる鉄市で購入したことを吐かせます。回春堂も法を犯しオイラト人と商売していたので二人は鉄市に向かうと唐泛は酔っ払ってふらつくオイラト人女性(ドゥルラ/アハ)に何で戻ってきたんだと引っぱたかれます。
3話・謎の調剤師
唐泛はオイラト人女性(ドゥルラ/アハ)を背負って歩いているとウユンプラガに部屋に運ぶよう案内されます。
ドゥルラが掴んで離してくれないのでそのまま寝てしまった唐泛は翌朝そっと部屋を出て帰ります。隋州を訪ねると自分を襲った刺客を捕らえ尋問中でした。
林朝東に銭で雇われて唐泛を襲った事が分かるが、頻繁に訪ねてきては遺体や毒を手に入れるよう依頼されたと言います。
唐泛は襲撃されたときに薬瓶を飲まされており妓楼で鄭誠の相手をしていた妓生・清姿に見せたあとの出来事だと思い出します。すぐに妓楼に向かうが身請けされて出て行った後でした。
その頃、東廠の毒・弾刹散だと突き止めた汪植は東廠の長・尚明を訪ね「何も知らないにせよ、毒が宮中に紛れ込み皇太子の学友を死なせたとなると監督不備と職務怠慢の責めは免れないですね」と言い放ちます。黙っている代わりに協力を求め秘毒を保管する役人を派遣してもらうが自害されてしまいます。
唐泛と隋州は鉄市を張っていると清姿と一緒に逃走する林朝東を追って包囲するが刺客が現われ林朝東に矢が突き刺さりました。
急いで裴淮のもとに運び治療をお願いするが間に合わず命を落としてしまいます。
4話・事の顛末
林朝東が殺害されて泣き崩れる妓生・清姿は彼とは幼い頃から許嫁であったが投獄されて妓楼に売られてからは疎遠状態だったと言います。
林朝東は彼女を探し当てるが身請けするために500両が必要だと女将にふっかけられました。承諾する彼だったが先に身請けしたのが鄭誠であり譲って欲しいとお願いしに行ったが牢にぶち込まれる酷い目に遭ったのです。
清姿は一緒に埋葬して欲しいとお願いし自害してしまいます。
結局、鄭誠の事件に関与している事は分かっても黒幕がさっぱり分からず困惑しながら帰ると順天府の長官・藩賓にどうなったかと聞かれます。
唐泛は「隋州が逃がすはずない、犯人は北鎮撫司にいる」とウソを付きます。
隋州は唐泛のウソに乗っかり罠を仕掛ければ何者かが動き出すのではないかと思います。北鎮撫司の牢に林朝東がいると言いふらし唐泛は足手まといなので牢に入れます。
隋州は張っていると予想通り侵入者がいたので捕らえようとするが逆に唐泛が人質にされてしまったことで逃がしてしまいます。
侵入者が落とした刀を拾うと倭の刀でした。藩賓は誤魔化すために「犯人は処刑し鄭誠の遺体を運んで参りました」と武安侯府に報告します。
長官にこっぴどく叱られた唐泛は景泰元年からの海防文書を見せてほしいと汪植にお願いすると鄭英の名前を発見します。
唐泛と隋州は武安侯府を訪ね「犯人の蔵匿、偽の証拠の提供、東廠への放火、牢の襲撃」の捜査だと伝えます。
証拠は今まさに出棺に出そうとしている棺の中だと訴えると汪植がやってきて「なんで息子を殺害した犯人を匿うんだ」と疑問を投げかけられます。
唐泛は犯人がもう一人の息子だから庇うことにしたんだろうと告げます。仇討ちのため捜査していた鄭英は次男が玉佩を質に入れ5000両を手にしたことを突き止め、問い詰めた結果、共犯者に渡したのだと知ったのです。
海防に当たった事が証拠なら倭寇と戦ったすべての者に嫌疑がかかると言われるが次男は自分がやった事だと白状し自害しました。
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