作品情報とキャストの紹介
5歳の時に父親を殺害されたナム・ヒジュは警官だった父親の同僚に見守られ警察でアルバイトしながら育ってきました。
密かに15年間復讐を待ちわびていた彼女は犯人ギボムが出所したところ実行しようとするが似たような事件が発生し何かおかしいと気付く。
ネタバレあらすじ/少女は悪魔を待ちわびて
キム・ギボムが7件の殺害容疑で逮捕されたが証拠不十分で立証できない殺人もあり懲役15年の軽い判決が下されました。
6人が殺された現場の監視カメラにはすべてギボムが映っていたが腕をへし折りビニール袋を被せて窒息死させた殺人だけが認められたのです。
刑事だった父親ナム・イルヒが殺されナム・ヒジュは母親が借金をして蒸発していた事もあり5歳にして1人となってしまいます。
発見者はイルヒを慕う部下のデヨン刑事であり家に入ると誕生日ケーキを前に血だらけの父親の頭をヒジュは撫でていました。
15年後
ヒジュは警察署の清掃員のアルバイトをしておりデヨンはイルヒの後を継ぎ班長に就任していました。
ヒジュはお世話になった人には必ずピンクのマフラーを編んで渡し、自分がすべてを終わらせたら20歳になるため化粧品や下着、ドレスなど大事に保管していました。
ギボムが出所した事でデヨンは部下を交代で張らせ徹底的に監視します。
駐車場で男女の遺体が発見されギボムを容疑者として逮捕するが部屋から出ていない事が確認されました。
ヒジュは向かいのアパートに住む母親から金を巻き上げ暴力を振るう男を見て我慢の限度を超えます。
夜道で襲いサウジアラビアでは今でも暴行や窃盗は死刑なんだと言い放ち石で何度も殴り付け殺害します。
復讐するために生きてきたヒジュは関係ない罪もギボムに償わせようとするが自分の代わりに宿題(殺害)をしてくれる人がいて混乱します。
犯人は二人いた
翌朝ランニングをするギボムは死体を発見し山奥から様子を伺う人物に気付き追いかけるが相手がすばやく見失います。
ヒジュは呼び鈴を鳴らすが応答がなかったため勝手に家に上がり込むと母親はヒジュが幼かった頃の写真を持ったまま亡くなっていました。
刺すのが好きな奴、
斬るのが好きな奴、
犯人は2人いたのだとヒジュは気付きます。
警察はギボムの通話記録を確かめるとチョン・ミンス名義の携帯に頻繁にかけている事が分かります。またミンスは15年前の密告者でした。
ギボムとミンスは2人で人を殺していました。
ギボムは浮気した恋人ユンジョンを殺害したがミンスはユンジョンを愛しており密告して友達を売ったのです。
ギボムはミンスの居場所を突き止め熟睡できる日は今日までだと脅しました。
ミンスは帰ると部屋中に割れた瓶が散らかっておりギボムの補佐役だと見抜いたヒジュに殺されます。
ヒジュは死体を運び、ギボムの部屋のベッドに放置し帰ってきたギボムを後ろから襲い刺し殺しました。
結末/少女は悪魔を待ちわびて
通報を受け警察が到着するとミンスの死体を発見するが容疑者のギボムの姿はありませんでした。
ギボムを指名手配するがミンスを殺したのは手口から見てギボムではない可能性があると疑います。
ギボムは新聞社に電話して無罪を主張します。
今までミンスと一緒に殺害した件と出所後に自分に罪を着せるためにミンスが殺害した件を調べると1つの殺人だけ分からないのがありました。
調べると15年前に死んだナム・イルヒ班長の元妻の夫が被害者だと分かり自分の命を狙ったものはあの時のチビだと気付きます。
記事を読みギボムが生きている事にヒジュは気付きます。
「悪が勝つための条件は善良の人が何もしないこと」
ヒジュは警察署でお世話になった人の似顔絵を描いているとギボムの姿を目撃します。
ヒジュは家で待ち構えていると予想通りギボムはやってきました。
互いに刺しヒジュは警察に連絡しながら外へ出て山奥に逃げます。
ギボムに追い詰められたヒジュは2人とも人を殺したのだから罰を受けなければならないと言います。
警察がくるのを目で確認したヒジュはブランコの鉄棒部分に犬の首輪を吊るし自殺しました。
ギボムは7件の殺人と1件の殺人未遂で死刑判決が下りました。
傍聴席に座る刑事達の首にはピンクのマフラーが巻かれていました。
感想/少女は悪魔を待ちわびて
5歳の女の子がどうやって生きて来たか大事な部分がないのが残念。
誰に援助を受け、誰に育てられたのか、その辺りがもうちょい詳しく欲しかったですね。
警察でも気付かないような事をヒジュがあっさり見破り勉強したとは言え経験ないのに殺し方を知っている。
おそらくデヨンや父親の部下に見守られながら生きて来たのは想像できますが現実的に厳しいですね。
向かいに住んでいる母親の事は遠くから見ていただけなのか?それとも母親も知っているのか・・・。
犯人が二人いたのは面白い設定だと思いますがあまり伝わってこない映画でしたね。