中国ラブ史劇/双花伝
マオ・シャオフイとカイ・シュエン共演、乱世に生きる双子姉妹の愛憎渦巻く激動のラブ史劇
あらすじ&キャスト
原家と竇家が皇位の座をめぐって争う時代。原家の当主・原青江は聖人から6人の子供たちが国を守るという予言を聞き子供たちを集めるとその中に頭脳派・花木槿と武術派・花錦繍の双子姉妹がいました。原青江の息子で足が不自由な三番目の公子・原非白に姉妹は惹かれていくと、原非白の双子の兄で身を隠して暗宮を管理する司馬遽は花錦繍に想いを募らせる。天下と皇位をめぐる権力争いに巻き込まれ恋も立場も行き違っていく姉妹の運命は?
ネタバレ感想/双花伝
第57話・悲しき誕生日
花錦繍の陰謀により徐々に体調が悪化する原青江。
護送中襲撃に遭い斉放を殺害されてしまった花木槿は張之厳と悠悠の協力で損害は免れ感謝します。悠悠にまだ原非白のことが気になるかと尋ねると張之厳と出会って添い遂げたいと思うようになったと言われます。
花木槿は悠悠が身ごもっていると知り祝福します。
花木槿は上納金を献上しに原青江を訪ねると花錦繍はいつも切り抜けやがると不満な表情を見せます。
宋明磊は原非煙の盛大な宴の用意をしていると皇帝からお呼びがかかります。謁見するとアジトで始末したはずの張徳茂がいて宗明磊を手懐け報復するために潜入したと証言していました。
明家の当主だとバラされた宗明磊は復讐に失敗して罪を着せようとするのかと言い放ちます。
「肱月で明鳳卿を殺し無憂城の宝物を独占し隠れて明家の勢力を立て直した。禁足中なのに皇宮に来たのは刺客を率いて皇位を簒奪するのが目的だっただろう」
山中の明家の残存勢力を一部を除いてほぼ一掃した陳玉嬌はその場に駆け付け「たとえ恨みはあったとしても原非清の兄弟の情や原非煙の思いで抑えられなかったのか」と宗明磊に訴えます。
これが結末かと涙を流す宗明磊は原非煙の誕生日だから最後に過ごさせてほしいと願い出るが裏で彼女も話を全て聞いており涙を流し姿を現します。
「騙すなら最後まで突き通してほしかった、謀反を企てるとは」と原非煙は頬を叩きます。皇帝は斬首を命じると、それでも宗明磊を諦められない原非煙は自分の命を盾にして彼を逃がします。
水路を使って商品を輸送した件を知った皇帝は張之厳を呼ぶよう命じます。花木槿は巻き込んでしまったと謝罪しに行き君記の商船で海外へ行くのはどうかと勧めるが権力乱用になるし迷惑はかけられないと言われます。
江州で生まれ江州で育ち民のために生きてきたから最後もそこがいいと江州城に行ってしまいます。張之厳は使用人に暇を出し悠悠と共に焼身しました。
第58話・陰謀の裏で
必死で逃走する宗明磊は原非清に匿われます。恨みをすべて捨て新しい生活を始めようと訴えられるが復讐は諦められず手刀で眠らせ令牌を奪って逃走します。
斉放や張之厳の命を奪った花錦繍のもとに歩み寄り花木槿は頬を殴ります。焼身した女は妊娠していなかったが生死問わず原青江と離間させる死体があればそれでよかったから青媚だと思わせるために傷をつけたと言われます。
原非白は太子を狙い張之厳と結託して皇帝の恩に背いたとして居を移し反省するよう命じられ、花木槿に限っては牢獄を命じられてしまいます。
しかし詔を受け取る際に陛下は正気を失っているが花錦繍が届ける薬が原因だと知らされます。原非白は出立するが皇帝の聖旨が届き道中で毒を賜るよう命じられます。
原青江の両腕である史慶陪と陳玉嬌を軟禁し聖旨を偽って原非白に聖旨を届けた花錦繍は最後まで気を抜くなと命じます。
原非清は宗明磊の前に立ちふさがり、原家が明家にしたことを考えれば恨むことはできないが自分の命で終わらせてほしいと願います。
しかし首の代わりに髪の毛を切られて軟禁され退位を迫った後で解放すると言われます。
花錦繍が牢にやってきて「原青江も長くないから非流を皇位に就けそうよ、私は勝ったけど、今になって気付いた、何にも嬉しくない」と嘆きます。
花木槿はお願いだから止めるよう告げるが今更引き返せないと去っていきました。
第59話・邪は正には勝てぬ
沈将軍に説得された原非煙は牢にいる花木槿に会いに行きます。
明家の刺客を率いる宗明磊が原青江に退位を迫ろうとしていることを知る花錦繍は皇帝がもうすぐ息絶えるので奉徳軍を招集し皇帝殺しの罪を着せ始末する時だと思います。
沈将軍が注意を引き付けている間に花木槿と原非煙は原青江の寝殿に侵入します。そして原青江が正気を失うのは薬だけでなく漏壺だと気付きます。
宗明磊は押し掛けてきたので花木槿は殺したら出られなくなると止めるが・・・。原青江は自分が愛した女性は謝梅香と妹の原青舞だけであり妹は殺していないと訴えるが明家360人が犠牲になったのだと言われます。
原青江は自分の命を持って償うと告げると宗明磊は剣を手に襲い掛かるが止めようと間に入った原非煙に突き刺してしまいます。
原非清は駆け付けると原非煙は息を引き取り皇帝もショックで気を失ってしまいます。于飛燕が突入して制圧すると花木槿は原非白から授かっていた簪を突き刺し皇帝の心臓を再び動かせます。
そして原非煙にも刺すと息を吹き返しました。
花錦繍は皇帝の遺詔を手に非流を皇位に即位させると正殿に皇帝を殺した宗明磊が押し寄せてくるはずだから乱れを正すため討つよう命じます。
幼帝にひれ伏すよう命じるが于飛燕に正殿を制圧されると「非流に譲位すると誰が申した」と原青江がやってきます。
原非白は酒を賜るときに花木槿から授かった解毒剤を入れて飲んでいたので助かっていました。
驚く花錦繍はもはやこれまでと皇帝に襲い掛かるが沈将軍に簡単に弾き飛ばされます。
非流は皇子の身分を剥奪して庶民に降格させ花錦繍を投獄します。原非白を太子とすると宣言した皇帝は胸を抑えて倒れると大きな野心を抱く花錦繍は生かしてはならない、朕の亡きあと花錦繍を陪葬しろと告げ息を引き取りました。
第60話(最終話)・悲劇の果てに
花錦繍から釈放された司馬遽は原非白のもとに押し掛け花錦繍を暗宮に連れて行き二度と出さないから助けてほしいと懇願して倒れ込みます。
処刑の日を迎える花錦繍と宗明磊に花木槿は言い残したことはないのかと尋ねます。
原非白は命で償うと口にする宗明磊に「妻の義兄であり原家の忠臣せもあった。原非煙は原家を出て行ったから捜しに行け」と命じます。
宗明磊は霊前の前で「彼女を捜しに行き一生懺悔する」と告げ小五義に別れを言い去っていきます。
花錦繍は陪葬を受け入れると告げ去っていきます。
原非白の即位式が行われ、花木槿は皇后となります。
宗明磊は見送りに来てくれた原非清と淑儀から原非煙が妊娠していたと知らされかあらず連れて帰ると約束します。
司馬遽に安楽観に連れていかれた花錦繍は懺悔と罪滅ぼしをするよう言われます。
司馬遽は一生を台無しにするほど王座には魅力があるのだろうかと考えると原非白は冤罪で亡くなった者の魂で正殿が出来ていると気付くものは少ないだろうと言います。
そして今までの借りをここですべて返すと告げ、この国を任せます。
戦が終わり紫鉱が使われないことを祈る原非白は原家の秘密を知る者は我々で最後にしたいと花木槿に告げます。
宗明磊は自分を看病してくれた廟にいるのではないかと気付き原非煙と再会します。南国皇帝・段月容は君家塢に足を運ぶと于飛燕が作った麵を食べて花木槿を思い出します。
また客の中には張之厳と悠悠の姿もありました。
500か所以上ある君家塢は彼女が関与しているのだろうと気付くと私が手配したんだと花木槿がやってきます。原非白も現れ商売の相談をするために集められたと知ります。
数年後、原非白(司馬遽)は崩御し非流が即位すると君莫問も同年に再び江湖に姿を現し、原非白と共に商いで戦を止めた身を幸せにするという理念を遂行しました。