中国ラブ史劇/双嬌伝
4人の男女が愛と絆を武器に宮廷の陰謀に立ち向かう中国ラブ史劇
あらすじ&キャスト
「符家の娘を娶れば帝王となる」と歌が流行する霊陽国の都。
次期皇帝として期待される薛栄は符家の長女・玉盞を殺して武術に優れる次女・金盞を娶るよう密命を受けるが玉盞に惹かれていってしまう。息子を皇帝にしたいと企む福慶長公主から依頼を受けた江湖を流浪する江紹は玉盞と間違えて金盞をさらってしまう。聡明で決断力に優れる薛栄と玉盞、真っ直ぐで物怖じしない金盞と江紹。運命的に出会った彼らに皇位を巡る陰謀や入れ違いの婚姻、出生の秘密など、衝撃的な出来事が次々と降りかかるが4人は力を合わせて困難を乗り越えながらそれぞれの愛を育んでいく。
全40話で紹介(各話の題名は私が勝手に名付けたものです)
ネタバレ感想/双嬌伝
第37話・秦王の爵位
符金盞が木牌を盗もうと企てている事を知った江紹は危険なことはしないよう蓁蓁に伝えさせます。
蓁蓁は伝えるが「江紹が友情を選択しても皇帝である薛栄は立場が違うため皇位を守る方を選ぶはず」と符金盞は言います。
江紹を屋敷で匿っている李懐瑾は「屋敷に蓁蓁がやってきて江紹から木牌を盗めと言われていたと陛下に報告しろ」と王海に命じます。
友情を信じて木牌を江紹に返すと決めたていた薛栄は2人が木牌を盗み出そうとしていることを知りショックを受けます。
蓁蓁は符金盞にお願いされた通り差し入れを持って薛栄に会いに行き木牌を持っているのを確認します。
符金盞は福寧宮にいる禁軍の眼を引きつけて欲しいと李懐瑾にお願いし侵入して木牌を手に入れます。薛栄を誘い囲碁を打っていた蓁蓁は侵入者の報告を受けると「符金盞を捕えよ」と命じていたので驚きます。
「ここにいるのは私を足止めする役割だろう」と睨まれる蓁蓁は江紹に唆されてやったのだろうと誤解していたのでそれは違うと告げます。
受け渡し場所を蓁蓁に吐かせた薛栄は向かうが隠れている符金盞の衣を目にし禁軍を下がらせたあと「女子に盗ませるとは卑劣なやり方だ、江紹に命を与えてやる」と見逃します。
符金盞から託された蓁蓁は江紹に渡し「陛下は返すつもりだったみたい、だけど勝手に盗んだために江紹が命じたと勘違させてしまった」と謝罪し木牌を渡します。
薛栄は江紹を皇子と認めるとさっそく爵位を授けるべきと訴える大臣らが出てきます。衛王より位が上である秦王となった江紹は喜び李懐瑾からお祝いされます。
衛王に呼ばれた江紹は文書の偽造は李懐瑾の仕業だとし知らされ目的は符金盞だろうと言われます。
第38話・先帝の遺詔
李懐瑾に唆された鄭綏は先帝の実子が朝廷に戻られたのだから血統の皇子が継承すべきと薛栄に訴えます。
衛王は先帝の聖旨に従って即位されたのだから下がれと訴えると鄭綏は皇位を譲るべきと訴え命を絶ちました。薛栄は鄭綏に愚かな真似をさせても皇位にいるかぎり絶対に譲らんと江紹に言い放ちます。
まったくその気がない江紹は自分が唆したと勘違いされ釈明しようとするが陛下が全く聞く耳持たないので困惑します。うまくいったと笑みを浮かべる李懐瑾は李方が邪魔だから始末しろと月瑩に命じます。
朝議での出来事を知った李方は急いで江紹を訪ね息子への皇位継承こそ先帝の願いだったと告げるが帰りに月瑩に見付かり刺されてしまいます。
符玉盞は抑えこんでいた毒が再び体内に回り吐血してしまいます。余命を宣告された符玉盞は妹の符金盞を皇宮からだしてほしいとお願いします。
符金盞は久しぶりに江紹と再会し家に帰ると一人で定州に行っろと言われ拒みます。すると刺客を雇ったのが李懐瑾であると知らされ幼い頃から今まで贈られたものをすべて処分します。
江紹は公主府に物取りが入ったと報せを受け訪ねると自分に皇位を譲るといった先帝の遺詔が見つかるが大長公主がなぜ持っていたのかと困惑します。
符玉盞の侍女・蘭佩はどうしても許す事が出来ず毒を盛った黒幕は寿安公主だと薛栄に報告しました。薛栄は公主を跪かせて叱責するが符玉盞は反省しているし過ぎた事だと言います。
皇后が解毒出来ていないと知った公主は大罪を犯したと認め屋敷に籠もり皇后の回復を祈ります。
第39話・本来の地位のために
「衛王・符言信が陳州の盗賊と結託し幾度となく討伐を失敗に至らしめた」
天雄軍が盗賊に与した証拠を提出された薛栄は反論はあるかと訪ねると衛王は盗賊に与したわけではないが配下を御しきれないとして罪を認め兵符を返上し帰郷することになります。
濡れ衣を着せてまんまとうまくいったと笑みを浮かべる李懐瑾は天雄軍を率いる事になり満足します。
薛栄に謁見が叶わない江紹は友情はないと判断し追い詰められる前に自分の地位を取り戻すと符金盞に告げ先帝の遺詔を見せます。
余命宣告された符玉盞は陛下とやりたい事を書き連ねると父上が辞職したと知り実家に戻ります。すると符金盞から薛栄と江紹の間に誤解が生じているから会わせるべきと言われ、このままでは自分が死んだあと陛下が孤独になってしまうと思います。
符玉盞と符金盞は贈り物があるとあると竹林に呼び出して二人を引き合わせます。これで仲直りできるだろうと信じるが竹林から出てきた2人は不機嫌な様子で黙って別れたので困惑します。
薛栄は彭沢に奪われた三甲城を奪還する事を伝えると皇統となる秦王に領土を守らせるべきと李懐瑾に進言されます。
「士気を高め威厳を示すなら朕が自ら行けばよい」
重臣たちを黙らせた薛栄だが江紹は「薛家の血縁関係を持ち出せば親征すると思った」と李懐瑾に言います。
出征した薛栄が失踪した報せが届き、予定通りうまくいったようだと思う李懐瑾は主が必要なので重臣達に先帝の遺詔を見せます。
陛下の訃報が届かないのに新帝の即位式などありえないと訴える重臣に李懐瑾は剣を抜くと江紹は長椅子を用意させ長く苦しみを与えないと意味はないと棒打ちを命じます。
令符をもって駆け付ける符金盞は棒討ちされる重臣を救うが「お前がいると若様が迷う」と月瑩に捕らわれ手首を切られます。自分の名前を使って符金盞を呼び出した者がいると知った蓁蓁に救出されなんとか助かります。
最終回/第40話・訪れる平穏
符金盞は李懐瑾を訪ねると月瑩に驚かれるが襲われと告げ口はしませんでした。
酒瓶を渡して一緒に飲もうと誘い、本当に即位の儀を執り行うのかと聞くと李懐瑾は頷くので「道が違えば同行せず、悪行は身を滅ぼすから気を付けて」と言いその場を後にします。
即位の儀で江紹は玉座に座ると李懐瑾は先帝の遺詔を出そうとするが符金盞に盗まれたと気付きます。
本物の遺詔を持った薛栄が衛王、符玉盞、符金盞を引きつれ参上し「余が生きて戻って驚いたか」と言い放ちます。江紹がわざと「刺客を送ったのではないのか」と動揺したフリして口にし重臣達に陛下の命を狙ったことを知らせます。
李方から皇位を手に入れるべきと進言されたときに簒奪はしないと返事するとその気はあるのか試されていただけであり本物の遺詔は李懐瑾が持っている事を聞かされていました。そして竹林で会った時に陛下に計画を伝えていたのです。
薛栄に胸を刺された江紹が倒れると、符金盞は「作戦は成功したのに何で殺したんだ」と訴えるが後がない李懐瑾に剣を突き付けられ人質となります。
李懐瑾は道連れにして一緒に逝こうとしたが「私を殺しても1人よ、私は必ず江紹を捜す」と言われ剣をおろします。とりなしてあげるから一緒に陛下のもとに行こうと誘われるが最後に見放さないでくれただけで満足だと言いその場で自害しました。
駆け込んで来た月瑩はショックを受け1人では逝かせないと後を追いました。
平穏が戻ったある日、符玉盞たちは陳州に帰郷する父親を見送ります。逆賊として自分を殺させて鎮めるのが計画だった江紹は肺が傷付かなかったおかげで治療を受け復活し、蓁蓁や皇后に見送られ符金盞と共に都を離れます。
符玉盞は「民たちのためにも自分の体を大事にし尊敬される皇帝になって」と約束させ眠り薬を盛った酒を薛栄に飲ませます。目を覚ました薛栄は皇后がいないので膝から崩れ落ちます。