作品情報・キャスト
4人の男女が愛と絆を武器に宮廷の陰謀に立ち向かう中国ラブ史劇
「符家の娘を娶れば帝王となる」と歌が流行する霊陽国の都。
次期皇帝として期待される薛栄は符家の長女・玉盞を殺して武術に優れる次女・金盞を娶るよう密命を受けるが玉盞に惹かれていってしまう。息子を皇帝にしたいと企む福慶長公主から依頼を受けた江湖を流浪する江紹は玉盞と間違えて金盞をさらってしまう。聡明で決断力に優れる薛栄と玉盞、真っ直ぐで物怖じしない金盞と江紹。運命的に出会った彼らに皇位を巡る陰謀や入れ違いの婚姻、出生の秘密など、衝撃的な出来事が次々と降りかかるが4人は力を合わせて困難を乗り越えながらそれぞれの愛を育んでいく。
全40話で紹介(各話の題名は私が勝手に名付けたものです)
ネタバレあらすじ/双嬌伝
第4話・生きるための取り引き
彭沢国の成王の要求で婚礼が早められ符金盞は霊陽国の大軍もまだ来ていないのにと激怒するが符玉盞は想定内だから大丈夫だと伝えます。
符玉盞は時間を稼ぐためにわざと水風呂に長いこと浸かり体調を崩します。そして明日は婚礼の日だから何としても治さなくてはと医師の前で語ると、下痢や嘔吐が辛いのに嫁ごうとしていると知った成王は3日延期することを命じました。
婚礼の日、符玉盞はお菓子を食べさせられたが薬入りだと気付き侍女に監視されているので姿が見えなくなってから壺の中に吐き出します。
そして成王がやってきたので隙を突いて簪を突き刺しました。符金盞は花火を打ち上げると城外で待機していた薛栄(晋王)率いる大軍が一気になだれ込みます。
符玉盞が成王を殺さなかったのは晋王と交渉するためにであり竹林で待っていると置き手紙を残します。
「成王の首を取り晋城をとったと都へ文を出した。もし成王が現われたら君主を欺いたことになる。取り引きに応じれば府家は晋王を支えるでしょう」と告げます。
符玉盞は体調が悪くでずっと寝込み代わりに符金盞が花嫁になったと噂を広めます。晋王は霊陽国の皇帝・薛巍に謁見し花嫁が浚われてしまったので替え玉を捜して嫁がせたと告げます。
陛下が長女だと指名しなかったので符家は次女を花嫁にしたんでしょうと告げると晋城を落としただけでも喜ぶべきだと功績を称えられます。
息子を守るよう命じていた趙安が戻ってきたので皇帝は喜ぶと名前は江紹で花嫁を浚った刺客でもあると知らされます。
今は晋王府にいると知って喜ぶが成王に策が筒抜けだった事、そして姉妹が晋王府にいたと報告を受け趙安に始末するよう命じました。
晋王はいちはやく情報を入手し街に出て間一髪の所で間に合うが趙安の首を斬ってしまい命を奪ってしまいます。趙安が変装していたことでおそらく誰か気付かなかったのだろうと思う皇帝だが情に脆すぎると思います。
皇帝は密告者が下賜した吉語銭を持っていたと知り身の潔白を示すために出させます。晋王は差し出そうとすると曹英によって盗まれていたことで投獄されてしまいます。
福慶長公主は晋王の暗殺に失敗した曹英を脅迫して成王と内通させたので口封じを恐れ自分の吉語銭を盗んだのだとすぐに察知し曹英のものを盗んでいたのです。
符玉盞は審理を行なう張永曜に「吉語銭が本物かどうか調べていないようなので再調査を陛下に申し出て欲しい」とお願いします。
第5話・吉語銭の再調査
お忍びで街に出ていた寿安公主は荷車に轢かれそうになったところ好青年の張永曜(刑部侍郎)に救われ好意を抱きます。
符玉盞は晋王(薛栄)に食事を届ける江紹に文を渡します。それにより晋王と張永曜の二つの上奏を受けた霊陽国の皇帝・薛巍は息子・江紹が晋王の無実を証明するために動いていると知り吉語銭の再調査を決めます。
符金盞は街中で父親の吉語銭を無くしたから探すよう侍女たちに訴え、その様子を符玉盞と江紹は見守ります。
再調査の日に偽物を出せないので噂を広めれば困っている内通者をおびき出せると符玉盞は考えたのです。思惑通り屋敷は見張られ家族と逃げるのは不可能だと判断した曹英から匿名で文が届き黒幕は福慶長公主だと分かります。
符金盞は落としたから貸してとお願いし李懐瑾(禁軍指揮使・長公主の息子)から吉語銭を受け取ります。それを見ていた張永曜は「どうみても何か企んでいる、調査の日に何があっても知らないぞ」と李懐瑾に告げます。
符玉盞は晋王が持つ吉語銭と同じように傷を付けて返却します。
符玉盞から文を受け取った長公主は吉語銭を渡したなと叱責するが「自分がうっかり落としただけだ」と李懐瑾は符金盞を庇います。
「あなたは金盞しか眼中にないのね、薛栄から晋王の称号を奪える好機だったのに計画が台無しだ」
長公主は金盞が証言してくれなければ息子が窮地に陥るため晋王府に晋王の吉語銭を返すよう侍女・月瑩に命じます。
張永曜は調査を行うと李懐瑾の吉語銭が欠けていたので説明を求めます。李懐瑾は不注意で落として傷を付けたと告げると金盞は一緒にいたと証言し、衛王は軽率な真似をした娘に変り謝罪します。
晋王も自分の吉語銭を差し出すと吉語銭を持っていなかった曹英は連行され牢の中で長公主に始末されてしまいます。
符玉盞は張永曜を訪ね集めた吉語銭を陛下に見せるべきだと告げます。晋王と李懐瑾の物には雀の模様があり符家の物にはありません。皇族に下賜された物は臣下の物とは別であり長公主が差し出したのは曹英の物だと符玉盞は気付いたのです。
陛下は長公主の吉語銭を手にして気付くが肉親であり失いたくないので「結託した曹英は牢で自害したから家財を没収し家族を奴碑にしてこの問題は集結させる」と告げます。
符玉盞は家族は守ると曹英と約束していたので奴碑におちた家族を買取ります。兵権を持つ符家は今回のことで長公主を敵にまわしたので晋王に堂々と会いに行き「これからは支え協力するので皇帝の座に付いた時はよろしくお願いします」と告げます。
第6話・皇帝の想い
父親・符言信(衛王)のためにスープを作ってお持ちする符金盞は「女将軍になるのが夢だから軍へ入隊したい」と告げると「出て行きなさい」と言われ聞き入れてもらえません。
ふて腐れスープまで没収する符金盞は男装して家出し衛所の前で並んでいると衛王がやってくるが咳払いして江紹に気付かせ潜り込むことに成功します。
母親は民を守るために戦い命を落としたが今はそんな時代ではないし同じ轍を踏ましたくないのだと衛王が困惑していたので符玉盞は妹を連れ戻すから安心してと告げます。
早く手柄を立てたい金盞は江紹から彭沢の斥候が侵入したことを聞き2人だけで捕まえようと強引に約束させます。
訓練に励む符金盞は李懐瑾がやってきたので江紹に匿ってもらい身を隠します。馮郎将が役目をくれたので向かうとそこには姉・符玉盞がいて江紹の従者になったらしいわねと言われます。
食事を用意され有難く食べるが徐々に眠くなっていき、目を覚ました時には屋敷に連れ戻されていました。
符金盞は江紹と命懸けの約束をしたので行かせてと訴えると・・・
江紹は斥候3人を相手に孤軍奮闘し命の危機にさらされるが間一髪の所で符金盞が間に合いました。
彭沢の趙翊が国境で渓間王と称しました。皇后は彭沢の叙州節度使・符彦通の娘であり霊陽の法をないがしろにし独立したので誅殺すべきと意見が持ち上がります。
「宮中に参内せよ」と命を受けた符玉盞は皇帝に謁見すると「符家の娘を娶れば帝王となる」という噂について聞かれ、ただの流言なんで真に受ける必要はないと告げます。
流言のために罪のない娘の命を奪うことはないと伝えると噂を真に受けて皇帝を狙う者が後を絶たなくなってからでは遅いと言われ、「そなたのためでもある。そなたを晋王に嫁がせる」と言われ感謝します。
符玉盞は父に報告しに行くと李懐瑾が縁談を申し込みにやってきました。符金盞は幼い頃から共に育ったし兄としか見ていないとしっかり断ると「意中の人がいるみたいね」と符玉盞は言います。
符玉盞は街で偶然出会った晋王から「彭沢の叙州で節度使一家が殺されたが侠客が現われ符彦通の娘は助かった」と知らされます。流言で罪なき者が死ぬべきではないと訴えると「国事で忙しい方にささいな事は知らせずとも良い」と言われ「将来必ず明君になられます」と笑顔を見せます。
江紹は呼ばれて向かうと晋王とばったり会うが前にあった人が皇帝だと知って驚きます。
「薛栄を養子に迎えてから16年、そなたの味方は私しかいない。朕が逝ってからも変らないだろう。江紹は善良で誠実で義理固い、兄弟として支え合って欲しい」