作品情報キャストの紹介
イ・サンウォンを主演にチョ・ソンギュ監督が映画化、芸術家が出世のために愛のない結婚や不倫を重ね泥沼に落ちていく韓国ラブロマンス。
美大の教師をして日々の糧を稼ぐ売れない芸術家のヒョンデは出世して人生の成功を手にしようと後輩のスニと愛のない結婚をしたものの教授にはなれなかった。
当てが外れてしまったヒョンデは昔の恋人ミンジュに再び言い寄るがあっさり断わられてしまう。
先輩のチュンベから勧められ美術教室の講師のアルバイトを始めると人妻のミスクと知り合い不倫関係を結ぶが・・・・
ネタバレあらすじ/多重不倫
美大教師の売れない芸術家ヒョンデは教授になるために後輩のスニと愛のない結婚をするが当てが外れ昇格できませんでした。
チュンペ教授から「次のチャンスを待て、スニは良い子だし既婚者は有利なはずだ」と言われるがやってられないとふて腐れます。
前の恋人ミンジュに近付くが結婚した事で「やりたいなら奥さんとすれば、私はもう恋人じゃない」と相手にされません。
ヒョンデは生涯学習センターで3年ほどキャリアを積んでこいとチュンペ教授に言われます。老教授の機嫌を取ったり職員と親交を深めるのは教授になるためには必要だからです。
偉大な芸術家がこんな目に遭うとはと愚痴をこぼすが「希望者ならいっぱいいる」と言われ嫌々引き受けます。
美術講師を勤めるなかでヒョンデは人妻ミスクに目を奪われます。
ミスクは何やら塞ぎ込んでいて思い悩んでいるように見えました。ヒョンデはミスクにモデルになってくれと頼みデッサンしながら「人生から湧き出る香りを感じる」と伝えます。
そして、「自分自身への縛りを解いて香りを解放させて」と言いながらボタンを外していきキスします。「スリルは芸術に欠かせない」と言い机に寝かせ身体を重ねました。
チュンペ教授は「極度の恐怖と苦痛のあとに訪れる喜びを感じ取りたい」とモデルに伝えます。椅子に拘束されているモデルから「したくありません」と言われ「求めているのは身体ではなく表情を引き出したいのだ」と訴えます。
「すいませんでした。してもいいですよ」と言われ、全然分かってないと呆れるチュンペ教授は「馬鹿にするな」と言い放ちます。
「モデルになってくれ」とチュンペ教授から頼まれたスニは「ヒョンデは私達の関係に気付いているかも」と伝えるが「画家とミューズはいやらしい関係じゃない、肉体を超えて共感し合うんだ」と言われます。
スニから断ったと報告を受けたヒョンデは「そうか」とそっけなく返事するが「人の女房にまで手を出しやがって」と毒づきます。
タレントのミンジュは展示会をする事になったチュンペ教授を番組に招き司会を務めます。ギャラリー館長ヨンヒと夫のキム副院長を紹介されるがミンジュは不倫関係にあるので初めてを装い挨拶を交わします。
ミンジュは5年も待っているので離婚するつもりはないのだろうと悟りわざと挑発するため展示会に足を運んだのです。
更にミンジュは病院に行き妊娠している事を伝えるとあからさまに嫌な顔をされました。「産むか殺すか決めて」と訴えると「口が堅い医者を紹介する」と言われます。
離婚届を出されたヨンヒだがミンジュとの密会写真を差し出し笑みを浮かべます。
自分が不倫していた事がばれ病院の経営権も失い貧乏になったキムは今更になって「君がいればいいんだ」とミンジュを訪ねます。
ヒョンデは教授のモデルだった女性が首に拘束された痕があるのを見付け、女性を拘束してやってるんだと想像し妻スニの体をチェックするが痕はありませんでした。
安堵するがヒョンデは「絵を描きたくなった」とミスクを呼び出します。縄で縛っていいですかと聞くと断られたので車の中で激しく抱きます。
帰宅すると「今度は縄で縛って」とミスクからメールがきたがシャワーを浴びていたのでスニに見られてしまいます。
スニはメールを消去しました。
「あなたの事を愛しているので夫に話しました」と言われたヒョンデは「ドラマの見過ぎですよ、お互い既婚者だしただの遊びでしょう」と伝えます。
結末/多重不倫
ヒョンデは仕事をする中で代表ヨンヒと身体を重ねアトリエを用意されます。
「ヨンヒに手を出したら業界から葬られるぞ」とチュンペに忠告を受けるが「スポンサーも付いたし制作に時間をかけたいから生涯学習センターを止める」と伝えます。
意欲をそぐような事を言われたヒョンデは独立宣言して出て行きます。
妊娠したヨンヒは「離婚はしないし病院の経営権をあげるから父親になって」とキムに伝えます。子供が欲しかったヨンヒは理想の家族を手に入れ子供には父親が必要だと思っており、またキムは病院の経営権が欲しかったので互いに望むものが手に入ります。
キムが受け入れたのでヨンヒはテレビ局に圧力をかけ夫に手を出したミンジュを降板させました。またヒョンデにもアトリエを空けるよう言います。
ヒョンデは家に帰ると「婚姻届を出したのか」とスニに言われまだ出していなかったことを思い出します。
出しといてくれと伝えるがスニは「出さない、あなたは結婚に向いてない」と言われてしまいます。
みんないなくなってしまい最近電話をかけてくるミンジュを呼び出し口説きにかかるが会話を聞いていたミスクが現われ「私は家庭まで捨てたのに、奥様が原因ならともかく他の女となんて」と言われます。
実はミスクはチュンペ教授の妻であり、すべてを失ったミスクは身を投げて命を落としました。チュンペは妻の携帯からヒョンデに弄ばれて捨てられたのだと知り殴り付けます。
そして「俺には関係ない」と言われ頭にきてゴルフクラブをフルスイングしました。ヒョンデはキムの病院に運ばれ蘇生が行なわれます。その隣のベッドには病院で大量の薬を飲んだミンジュが目を開けました。
感想/多重不倫
最後はヒョンデが初めてミンジュと出会った場面。
「モネは愛する妻カミーユが亡くなっていく姿を書きとどめました。僕が描いたのはただのモデル、モネのようにミューズを見付けたいけど出会いがなくて」とヒョンデは声をかけミンジュと身体を重ねエンディングなわけですが・・・
なに、この映画w
まったくもって芸術っぽくない。ただ異性にだらしない下品な男でしかない。はっきり言ってキモい。
私は嫌いですが、まだ太宰治のような生き方なら作品は誕生しているんで何とでも言い訳ができる。しかしヒョンデは人間的におかしいしどこに女性は惹かれたのか理解出来ない。